もくじ
第1回チョコミントとわたし 2016-06-28-Tue
第2回チョコミントのはじまり 2016-06-28-Tue
第3回チョコミントの聖地へ 2016-06-28-Tue
第4回チョコミントメニューの誕生 2016-06-28-Tue
第5回チョコミント中毒 2016-06-28-Tue

とあるIT企業で企画職をしています。
お酒とプロレスと野球があれば、いつも幸せです。

担当・合田 知佳

第5回 チョコミント中毒

いろいろなフレーバーがある中で、
「チョコミント」だけに
こんなに熱いファンがいるのはなぜでしょう?
久世
ね。写真を撮るときも、
ほんとうにアイドルの撮影会みたいなんです。
ぐるっと取り囲んで撮っていて。
みんな、なかなか食べないですよね(笑)
久世
フィギュアとか人形を横に置いて、
撮ったりとか、構図にもすごくこだわっていて。
うれしいですよね。

こちらのお店に来ている
「チョコミン党」ってどんな方が多いですか?
久世
やはり女性は多いですね。
男性もカップルとか、ご夫婦で来ていたりします。
年代はけっこう幅広いかな。
学生さんから40代ぐらいの方までいますね。
なるほど。
やっぱり若者だけのブームではなさそうですね。
久世
あ、そういえばこないだ、
とあるアイドルの方が、
うちのチョコミントメニューを目当てに
お店にいらしてくれたんです。
ちょうどお店がお休みだったので、
残念ながら、食べていただけなかったんですけど。
あのこれ、あくまでわたしの推測なんですが、
サブカルチャーが好きだったり、
クリエイター気質の人って、
「チョコミント」が好きな人が多いんじゃないかと
思っているんです。
久世
ああ、なるほど。
「これが好き!」って、
直接、言ったりするタイプじゃなくて、
なにか作って、表現する人のほうが多いかなって。
なんだかそういう人が好むイメージがあります。

久世
うん、そうかもしれないですね。
たしかに「チョコミント」って、
「アイドル」っぽいのかもしれない。
「チョコミント」の新商品が出てると、
つい買っちゃうでしょう?
わかります。絶対に買います。
久世
あれって
アイドルのファンが「新譜は全部買う」、
みたいな感覚に近いですよね。
あ、それです。
「わたしが買ってあげなきゃ」って思います。
久世
そういう世界感があると思うんです。
「バニラ」とか「チョコマーブル」にはない。
「チョコミント」にはある。
そもそも「チョコミント」って、
普通なら誕生しないフレーバーですよね。
自然発生はしないというか。

久世
不思議ですね。
きっとぼくらみんな「チョコミント中毒」に
なっているんじゃないかなって。
ああ、そうですね。
食べると幸せになる脳内物質が出るんです。
「バニラ」だとそんなにドキドキしないんですけど、
それが「チョコミント」になった瞬間に変わる。
久世
ぼくもそうです。
あのクリーミーさとさくさくしたチョコの食感、
あの清涼感に「魔力」がある。
ありますよねえ。
久世
あと意外と「チョコミン党」だけでなく
「ここで初めて食べた」って方も多いんです。
写真で見て、興味をもって来てくれて。
「ずっと苦手だったけど、好きになりました」って。
そういうきっかけになれているのはうれしいです。

そうやって「好き」が広がっていくのは、
「チョコミン党」としてのよろこびですね。
久世
今「チョコミン党 京都支部」
としてますけど、
もっとたくさん増えたなら、
「関西代表」を名乗ってもいいかな(笑)          

「チョコミント」の持つアイドル性。
好きが人から人へどんどん広がっていくということ。

こじつけなのかもしれないが、
どれも今の時代とリンクするものがあるような気がしている。
このブームはきっと起こるべくして起こったのだと思う。

いつかこの謎をすべて解き明かしたい。
いまもなお、わたしはチョコミント中毒になっている。
わたしの「チョコミント」をめぐる冒険はつづく。

(おわり)