ぼーっとしたミーハー通信。
なんだか一生、こうなのかしら。

<青山の子猫のこと。>

みゃみみゅっめみょーーーっ!
わたしもまだ勉強中の身だから、
ちょっと誤解を招いてしまうこともあるかもだけど、
伝えたいことがあるので、
ちょっと長くなっちゃうんだけど、書かせていただきやす!

ちょうど1か月弱くらい前に
ほぼ日のとなりのとなりくらいの
ビルとビルの間から、
子猫が出入りしているのを見かけたのよ。
あんな都会の真ん中で、子猫が
ハンバーガー屋さんのゴミをあさって食べている!
かわいいねぇ。だけじゃ、済まされないぞ。
どうしよう。
とりあえずは、様子を見て、見守ることに。
次の日も、その次の日も、いる。
そこでゴミをあさって食べている。
近づくと隠れちゃうけど、
隠れては出て、隠れては出て、
ずっとゴミを食べている。
花金でひとがわらわらいても、
けっこうおかまいなしで、食べている。
ある日は、会社のビルの隣まで来てる。
またある日は、また元の定位置に。
ときどき、ニャオニャオいってる。
どうしよう・・・。

映画の「犬と猫と人間と」を観たし、
友人・坂本美雨ちゃんが、
動物愛護団体のお手伝いをしている様子を
よく聞いていて、
お散歩のお手伝いの写真を見たり、
色んな話を聞いてたわけですよ。
だから、関心があったんだよね。

で、美雨ちゃんに相談してみたら、
「あのひとに、相談してみるといいよ」
とのこと。
で、時間が出来た日に、美雨ちゃんと一緒に
「あのひと」がやっているお店
(本業はペットサロン、ペットグッズのお店をしていて、
 それとは別で動物愛護活動をやっている)に
遊びに行くことに。
そこには愛護センターという
犬猫を保護してる施設から、引き取った
何匹かの犬と猫がいて、里親探しをしているの。
そこで犬と猫とたわむれさせてもらいながら、
「会社の近所に子猫がいるんですけど、
 そういうのってどうしたらいいんですかね?」
と軽い気持ちで相談してみたのですよ。
そしたら
「それは、そのままにしておくと増えちゃうし、
 そのうち処分されてしまうこともあるから、
 捕獲して、避妊手術をした方がいいよ。
 今度、偵察に行こう」
と。これは地域猫活動というもので、
そういう方法があるんだということを、知った。
なるほど。
そこまではまだ軽い気持ちだったのよ。正直。
後日、一緒に偵察に行ってもらったんだけど、
その日は雨が降ってたから、猫の姿はなく。
「とりあえずこの捕獲機を貸しておくから、
 みつけたら、すぐにコレで捕獲してみて。
 使い方は、ここをこうすると、ここが閉まるから、
 ここにエサを置いて・・・」
手際よく説明をしてくれる「プロ」。
(「プロ」といってもそれが仕事の本職じゃなくて、
 あくまでも、まるでプロみたいに
 そういう腕のある人)
あ、は、はい!
とりあえずその網で出来た
大きいネズミ捕りみたいな捕獲機を借りて、持って帰る。
「こ、これを、俺が、やるのか。そうか。そうだよな」
ここでやっと、自覚が芽生え!
「来週ならわたしも時間があるから、
 一緒に捕獲作戦やろう。
 このへんで、安く避妊手術をしてくれる病院とか
 探しておいてくれる?」
は、はい!
近所で、地域猫のお世話をしている知り合いの方に
メールをして、色々と情報をもらう。
「簡単なことじゃないよ、がんばって」
そうだよな。簡単なことじゃないよな。
よし、やるっきゃない!
あの子猫たちを、助けたい!!

猫を飼ったことのないわたしですが、
小さい頃から動物が大好きで、
「将来はムツゴロウ王国に就職する」と
言っていたほど。
動物がいっぱいいるだけでもう、
「パラダイスやぁ〜」ってなっちゃうの。
でね、わたしの話で恐縮なんだけども
(てゆーか、いつもそうか)
わたしが小学校に入って、初めてした遅刻の話があってね。
毎日、なるべく早く学校に行って、
授業が始まる前に、ひと遊びするのが日課のわたしが、
初めて遅刻をした。
それには理由がありまして、
ある時期、家の前の公園に子猫がいたのです。
もうぴよぴよでかわいくって、
毎朝、様子を見に行ってたのよ。
で、その日も様子を見に行ったら、いて、
たわむれて、
「じゃあね〜」と別れようとしたら、
なんと子猫がいっぱい、ついてくる。
わたしのあとを、ついてくる。
「だめー!ついてきちゃだめ。あたしは学校行くんだから」
と言っても言っても、全然聞かない子猫たち。
そこで、3歩進んで4歩下がる。みたいな感じで
泣きながら、子猫とずっと押し問答。
最後はたしか、もう泣きながら走って学校に行ったね。
で、泣きながら教室に入っていったら、
先生とクラスのみんなに
「どうしたの?」と、すごい聞かれて、
教室の扉の前に立って
「猫がぁ〜〜〜」
って泣きながら言ったのよ。
当時同じクラスだった子にそのネタで
いまだにときどき、ひやかされるんだけどさ。
ま、そんな子だったわけですよ。
今回はそのときのことを、思い出したね。
動物というのは、通じるけど通じないこともあって、
言葉でおしゃべり出来ないから、
その分、助けになってあげたいと
心から思っちゃうのよねー。
とにかく、動物が大好きなのさ!

そして、作戦決行の前々日。
ほぼ日乗組員の何人かの人には、
猫の話をしていたから
「いま、いるよ!」という情報をもらって、
見に行くと、たしかに、いる。
あわてて「プロ」に
「いま、います!どうしよ??」とメール。
「じゃあとりあえず、やってみて!」
「は、はい!!!」
やるっきゃねえ。俺、やるっきゃねえ。
花金の夜中、パトカーがうろうろしている中、
ひとり捕獲機を仕掛けて、少し離れた場所から監視。
かなり怪しい。けど、これは大事なことだから
がんばれ、俺。

すると・・・
ヘンゼルとグレーテルみたいに、
魚肉ソーセージをポツポツと置いて作った道を、
ひとつずつ拾って食べて、
捕獲機に一歩ずつ近づいてるーーーーーー。
「や、やばいっ!」
ドキドキと、息をひそめて、待つ。
近くは夜遊びしているほろ酔いのひとが、
わいわいと歩いている。
「バカ!シーッ!静かにして、あっちいけ!!」
と心の中で叫ぶ。
すると、捕獲機に入った!
おおおおおぉぉぉぉぉ!入った!!
そして、魚肉ソーセージをくわえて、
捕獲機から、出た。
・・・あれ???
なんと、捕獲機が閉まらなかったのです。
ステップを踏むと扉が閉まるようになってるから、
もしかしたら、ステップを踏んでないのか、
セッティングがうまくいってなかったのか。
とにかく、普通に入って、普通に出て行った。
「ええええええええええーーーーー!」
ひとりで夜中、声を出してズッコケちゃったよ。
だってそんな、マンガみたいなこと、ある?
トムとジェリーを思い出したね。
しょんぼりしながらリトライしてみるんだけど、
雨が降ってきちゃって、猫も出てこなくなっちゃって、
その日は、むなしく撤収。

そして仕切り直して、いよいよ作戦決行の日。
「プロ」と待ち合わせ中、
すでに歩道に出てきている子猫たち。
「プロ」も別の捕獲機と大きめのカゴを持参で、
すぐにセッティング。
道の端っこに怪しい物体が3つも置いてあるので、
かなり怪しい。
一匹目は、わりとすんなりと成功!
次々に、「プロ」の技で捕獲が成功して
結果4匹の子猫を捕獲することに成功してしまった!
4匹はわたしひとりで病院に連れて行く事ができないので、
もうしわけないけど、「プロ」にお任せすることに。

捕獲された子猫たちは
推定4か月くらいに成長していて、
野生化しているので、これから人間と暮らしていくことが
出来るかどうかわからない。
ということだったんだけど、
様子を見ていたプロが、
「もしかするといけるかもしれない。
 里親を急募してみよう」
ということで、ツイッターを使って
里親募集をしてみたら、
なんと何組もの方が手をあげてくださり、
もう、感激!!!
急なことにも関わらず、次の日に面会に来てくださり、
そのまま「この子にします」と決めてくれて、
それぞれのお家にお届け。
あせらず気長に慣らしていく期間として、
トライアルでの生活が始まったのです。
あと1匹、一番警戒心の強い子が残ってるんだけど、
その子も、決まったらいいなぁ。

今回のことは、自分ではまだ勉強中だから、
考えも定まってなくて「何が一番いいんだろう?」
「ああでもない」「こうでもない」と考えることが多くて、
こう言うのもなんだけど、おもしろかった。
(まだ終わってないけどね)
自分がどういうひとなのか、どうなりたいのか
ということまで考えたりして、勉強になったね。
よろしければみなさんも、時間があるときにでも
かわいい動物たちのこと、考えてみてください。
日本にいるたくさんの不幸な動物を、
一匹でも減らすために、何かしたい。そう思うのよ。
人間を幸せな気持ちにしてくれる存在の
動物たちだもんね。
わたくしも引き続き、考えていこうと思っております!
どうぞよろしく哀愁オ〜タム!

ゆーないとさんへの激励や感想などは、
表題に「ゆーないとさん」と書いて、

postman@1101.comに送ろう。

2010-11-08-MON
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