ぼーっとしたミーハー通信。
なんだか一生、こうなのかしら。

<続・種子島にロケット打ち上げを見に行く。>

前回は、とつぜん「つづく」にしてしまって、
ごめんなさいね。
わたし、自慢なんだけど小さい頃、夢を見てると
右下に「つづく」って出てた時期があるの。
で、「ああ、続くんだなぁ」と思って、
次の日寝る時に、
「あ、続きがあるんだっけな」と思って寝ると、
その続きを見ていたのだ!
すごくない?
どんだけテレビっ子なんだよって感じだけど、
ちょっと夢を操れてるってことだよね。
むふふ。今は、出来ませんけども・・・。

それはそれとして!
「かぐや」の続きですよ。

おはよう!いよいよ打ち上げ当日です!!!
起きてまず窓にかけより、空をチェック。
なんとなく小雨。小雨かぁ・・・。
でも、空は高くて、青いから晴れそうな予感か!?
またエブリワンに寄り、
昨日の残酷な品薄状態を無意識で恐れて、
みんなついつい買いすぎる。
それいつ食べるの?ってくらい、買いすぎてさ。
でもね、だってだって、だってなんだもーーーん。
朝の焼きたてのパンとか、
にぎりたての、ややほかほかの具沢山おにぎりとかさ、
もう、ステキすぎるじゃん。
小腹空いたら、食べればいいんだし。ってやってたら
ちょっとコンビニに時間かかりすぎてた。
そして、1時間以上かけて宇宙センターに行ってみると!
ものっすごい快晴!
空高っ!暑っ!超夏!なんじゃこりゃ!!
最高の天候ですよ。

打ち上げ約1時間前にプレスセンターに入ると、
みんなすっごいそわそわ。
そりゃあそうだ。いよいよだもん。
うちらは、射場から3キロ離れた場所で、
テレビカメラとか、新聞社の人たちとかと、
宇宙センターの竹崎展望台というところの
屋上から見ることになっていたため、まず偵察へ。

展望台からの景色。

報道関係の人たちはもうみんな準備バッチシのよう。
またしても、すごい望遠レンズつけてる。

ズラズラズラー。

そして、超テンション上がったのが、
カウントダウン時計!
あと何分っていうのがデジタルで表示されてんの。


で、残り30分以上の時は、5分ごとに、
「エックスマイナス35分」とかアナウンスが入るの。
それがもう、すごい高ぶるのよ!!!
「エックス」=YOSHIKIじゃないよ。TOSHIでもない。
「エックス」=打ち上げの時刻である10時31分1秒!
んで、「打ち上げまで10分前です」と日本語で
男性が言った後に英語で女性が
「なんとかかんとかテンミニッツ」って言うの。
時計の後ろ3キロ先には、「かぐや」さん。
それもすごい。やばいなーーーーー!


高揚感と、緊張感に付け加えて、
技術者の人の思いを勝手に想像したりして、
それでまた、すごいドキドキ。
こんなド素人になんか、わかられてたまるか!
って感じだとは思うんだけど、つい、ね。
いやーーーどうしよーあれが、飛んでっちゃうよー!
やばいよーやばいよー!

で、打ち上げ8分前をきると、残り時間を
秒で言うわけよ。
「429、428、427・・・」
って電子的な声でカウントダウンするの。
で、「390」って言った後に10秒無音が流れ・・・
「380」って、間を間引いたりするわけ。
それもなんか、間の静寂がたまらなくてさー。
たまらん間引き!

そんなこんなしてるうちに、
なんかだんだん、ロケットから煙出て来るし。
(これは水分らしい)
「8、7、6、メインエンジンスタート!」
その途端に煙と火がボーボーになって
あれよあれよという間に、無音のまま
ちょっと上にあがってから、
バリバリバリバリーーーーって音っていうよりも
震える音って感じのすごい音がしてきて、
みるみるうちにあがってく!

東泉さんより拝借画像。

3キロ離れてるから、音速は約9秒遅いという計算だから、
はじめ、無音なの。その間は、なんかすっごい不思議!
あがったよあがったよ!すごいよ!

ビデオを撮りながら、ものすごく涙があふれてきた。
サーーーって。
そりゃあ、おっどろいた。
涙をぬぐったら、カメぶれちゃうし、
とりあえずこれ以上出ないように、
我慢してみるんだけど、サラッサラと、
サラサラ鼻水みたいに出てきちゃう!
(鼻水じゃないよ、涙が)
困りつつ、鼻も鼻で少しすすりながらも、
その早すぎないスピードで、
ズイズイとななめに進んでいくロケットを、ただ見る。
けっこう上空に行っても、快晴の空のおかげで
結構長い時間に感じるくらい、見てられたよ。
でも、はかないというか、なんとも言えない、
せつない気持ち。
そして、あんなに重いものが飛ぶのか・・・
と思ってたのに、
空と一体化した途端に、自分の知ってる空を越えて、
このロケットは自分の知らない宇宙に行って、
月へ行くんだ!
と思ったら、一気にちっぽけに見えてきてさ。
ロケットがね。
そりゃあ、宇宙の中に入ったら、小さいもんですよ。
それも感慨深いし、またしても勝手に、
技術者の人のこととかを考えて、何年も取り組んできた
「かぐや」が、飛んでった。ってことに、じ〜ん。
とにかく、ものすっごい感動した!

正気になってから周りをキョロキョロしてみると、
おじちゃんたちは、仕事だからだろうか、
何も感じていないようにすら見える感じで、黙々と片付け。
余韻ナシかよー!
余韻好きのあたしとして、つっこみたい気分。
でも周りとの温度差に、ちょっと恥ずかしい気になって、
涙を隠してみちゃったり。
ロケットが見えなくなった後も、
カウントダウン時計は、カウントアップしてって、
ずーっと数字が動き続けてるんだけど、
さっきまでそこにあったはずの、ロケットがない!
ビフォアーアフターで、
自分の見えてる景色が違うことって
よくあるじゃない。
恋をすると、世界がキラキラに見える的な?
自分の気持ち次第の部分。
昨日まで希望に満ちあふれてた射場が、
今は、ものさびしいように見えてさ。
ほとんど見た目は変わってないはずなのに。
このギャップが、好きだなー。とか、
うっとりと考えてましたよ。

10分くらいぼーっと立ちつくしてから、
射場から近い場所に、雨ざらしにセッティングした
カメラの撤収!!
生きてるか死んでるか、カメラ!!!
行ってみたら、なんと・・・
アライブ!
タイマーもバッチリ作動したらしく、
超撮れ撮れ撮れていた模様。
よかったよかった。みんな大喜び。
カメラちゃんも無事でよかった。

カメラをセッティングした、射場から一番近い
展望台にて、不思議な5人組。


とにかく、宇宙に精通しているエリコさん曰く、
今回の「かぐや」は、
もっとリスペクトされるべきなんだってよ!
「かぐや」が無事に成功したら、
月全体をくまなく科学的に、観測するわけよ。
そうすると、月がどうやって誕生したかとか、
月に水とか氷とかがあるのかとか、
ハッキリわかるかもしれないんですってよ。
大進歩だよね。そりゃあ。きっと。
たのんますよー「かぐや」先輩っ!
くれぐれも油断禁物っす。まだ、気抜かないでください!
これから、1年かけて仕事をするんですから!
先輩、ファイトファイト!

「かぐや」先輩への熱い寄せ書きもしちゃった!

打ち上げ見た後は、打ち上げに対する緊張もとけて、
町の酒屋さんの外にあるガチャガチャを、
欲しいのが出るまで大人買いしまくったり、
海でちょっと遊んだり、
地元の人がおいしいって教えてくれたお店で
死ぬほど伊勢エビとか、カニとか、ぶだいなど
海の幸いっぱいのご飯で、
今までのせつないエブリワン生活から
一気に華々しくやってやりましたよ。
おいしかったー!
出てきたカニと真剣に向き合って、
ほじくりまくってる最中でも、
おかまいなしにどんどん、おいしいものが出てくるのよ。
快・・・感。(byセーラー服と機関銃)
やっと、普通の旅っぽいことをした感じ。

思えば遠くまできたもんだよ。
新幹線じゃ乗り換え何度もして、
めんどくさすぎるような場所なのよ。鹿児島よ。
しかも種子島。九州の海はさんだ左だよ。遠いよね。
でも、いい体験したわー。
みなさまも、気になったら、吉日!行ってみるべし!
気軽にGO!LET'S!!

さ、次はどんなアドベンチャーしようかなぁ〜ん。

ゆーないとさんへの激励や感想などは、
表題に「ゆーないとさん」と書いて、

postman@1101.comに送ろう。

2007-09-20-THU

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