ザ・グレート・フリー 自由業、着地点は不明です。



第6回 そこではいつも祭りが行なわれている。

── 仕事で怖い思いをされることは、
経験を積まれていてもあるんでしょうか。
板尾 そうやなあ、何でもそうやねんけど、
結局は自分が責任取らないかんから。
うん、自分の問題になるからね。
板尾 失敗すれば評価が下がる
ということやから、全部そうや。
特別「怖い」って思うほどのことはないですけど。
天久 急に鳶職の依頼が来るとかは
別だけど。
板尾 そんなことはないけど(笑)。
天久 東京タワーの電球取り替えてくれとかね(笑)。
浜野 でも、いちばん最初のテレビ出演とかって
怖かったりしなかったですか?
このあいだ、僕は瀧さんと生放送に出て‥‥。
板尾 ああ、たしかに生放送は、ちょっとな。
俺もビビッたよ、生放送は(笑)。
浜野 セットはでかいし、
芸人さんはいっぱいいるし。
テレビ局のあの感じだとね。
浜野 殺されるって思いました。

確かにね。
天久 みなさん人前に出る仕事だから、
いろんな現場に行って、
何の武器もなく体ひとつで
出て行かなきゃいけないから、
自分のキャパを考えたり、
ちょっとでも気持ちで引いてると
できないかもしれませんね。
だいたいがもう「行くと現場」ですから、
しかも「現場」って、
どんどん動いてっちゃうから。
天久 やり直しもあまりきかないし。
自分のこと、
あまり待っててくれないじゃん(笑)?
どんどんバーッと動いてくから、
それに乗っかって、
うまく「役どころは‥‥ここか」みたいに
乗っかっていく感じがあって。
── 呼ばれて行って現場で乗っかる。
はい。
呼ばれて行くと、
そこでは毎回
祭りが行なわれてて。

一同 (爆笑)
その祭りのなかで、誰かから
「おお、来た来た来たー。これなんだけど」
って言われて、
「あ、そうですか」と応える。
「今日はこっちで焼きそばを
 焼いてりゃいいんですね」
みたいなときもあるし、
「今日はハッピ着て、やぐらの上か」
みたいなときもある。
板尾 だいたいどの現場も祭りっぽいな。
祭りっぽいですよね?
ざわざわしてる、ざわめいてる感じ。
テンションの高さとか、
どうなるかわかんないとこも似てる。
マックスがここでミニマムがここまで、と
イメージはするんだけど、
どこに着地するのかなわからないものが
実際には多いから。
── 仕上がった祭りのチェックは?
僕、全然見ないです。
祭りで終わらせます(笑)。
── なるほど。
祭りの毎日を送っていらっしゃるみなさんに
次の質問をしたいと思います。
  みなさんは、
長期計画・中期計画・短期計画など、
ご自身の仕事の未来を
どれくらいでこうしたい、と
考えていらっしゃいますか?
(多摩モノ)
浜野 ビジョンですか。
漠然としていて‥‥あんまりないですね。
さきほども言いましたが、最近はもう、
やることやることがキャパオーバーというか、
毎日怖い思いをしてるんです。
でもそれがちょっと楽しいというか、
怖い思いをすることでわかることもあります。
みなさんは、1日のあいだに
祭りをいっぱいやられてると思うんですけど(笑)、
一同 (笑)

浜野 僕なんかは1週間に1回あるかないかです。
そこでどうテンションを
上げるかぐらいなものですから、
理念とかビジョンというものはないけど、
「寝不足はしない」ということを
いつも思っています。
そうしないと100%力が発揮できないから。
「寝不足をせずに全力でやる」
みたいなことしか、いまはありません。
天久 ハマケンは、いまはとりあえず
行くとこまでガッと行っとけって感じなんですね。

(明日につづきます!)

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2007-05-09-WED

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