ボサノバをつくった男。
ジョアン・ジルベルトが日本にやってくる!

ほぼ日枠で行ってきました、ジョアン。その1


ほぼにちわ。
昨日で、ジョアンの日本公演が終了しました。
このコンテンツにも、
「ほぼ日枠」でコンサートに行かれたみなさまから
たくさんの感想メールをいただいています。
今日から、それを、すこしずつ、お届けしていきますね。
砂糖菓子が溶けたあとの甘さを味わうように
読んでいただけたら、うれしいです。

そういえば沼澤尚さんから編集部に届いたメールには、
こんなことが書かれていました。

「何度観てもやっぱり有り得ないです‥‥。
 去年よりはリラックスして楽しめはしたけど、
 やっぱり現実に起こってるように
 感じないのは何故だろう‥‥?」

ほんとに、そんな感じがしています。




ンサートが始まって4曲演奏したあと、
拍手にじっと聞き入っていた
ジョアンが、動かなくなりました。
腕時計も携帯電話も持たずに会場に入ったので、
その時間が何分間だったのか、
何十分間だったのかわかりません。

拍手の音が小さくなりかけた時、一度顔をあげて、
「もっと拍手を下さい」
という仕草のあと‥‥動かなくなった。

ときどきうなずきながら、じっと拍手を聴いてくれてた。

拍手を続けに続けて、
手がジンジンしてきたとき、ふと
「拍手の音っていいな、すごいな。」と思い、
私も拍手を続けながら、
目をつぶってその音に聞き入ってみた。

「クラップハンドパワー」って、すごい。

はじめはパチパチとバラバラに叩いていた拍手が、
誰かの「ジョアーン」の掛け声を
きっかけに手拍子になって‥‥
それがまた個人個人の
バラバラの拍手に帰っていく。
拍手のかたまりが躍動してる。

それに拍手って、
「賛成です」「ありがとう」
「ごくろうさま」とか「あいしてる」とか、
面と向かって伝えるには照れくさい気持ちを、
照れずに相手に伝えることができるすごい方法だ。

私の隣に座っていたご夫婦は、
ジョアンがステージで居眠りしていると思って、
「遅れて始まったと思ったら居眠りかよ!
 他のお客さんがおとなしく座って
 拍手してるのが理解できん!!」
と怒って帰っちゃったけど、
私にはあの拍手の時間は、
「ジョアンまた来てくれてありがとう」
と手をたたくだけで伝えることの出来た
感動のときだった。

一方通行じゃないのって、すごく好きです。

ジョアン、ジョアンの日本でのコンサートを
実現させてくださった方々、ありがとう。
オブリガート!パチパチ!!!
(Ikukoooh!)


ター一本とは思えない程の、複雑な音音音。
次々と変わっていくコードの中に、
ベースから高音まで全て入っているんですね。
そして、ギターのコードを変えるときの、
きゅるる、という音がしない・・・。
静かな静かな、繊細な雨が
しみじみと降り注いでくるような演奏でした。
一曲ごとの惜しみない拍手に、
ジョアンも二度ほど目尻を拭っていました。
(ぜんこ)


歳7か月になる娘を主人に預け、
電車に3時間半乗って
遥々大阪まで遠征しました。
日々仕事と主婦業と子育てと、
自分の事なんて何にもできない毎日なんですけど、
ジョアンのライブは
そんな私にとってはとても刺激的な、
でもどこかゆったりとした素敵な時間でした。
ジョアンがステージに現れて演奏を始めた時、
なんでかわかんないんですけど、涙がでました。
きっとジョアンに会える興奮と日々の張りつめた
生活がジョアンのギターと歌声によって
ふっと緊張の糸が切れたんだと思います。
行ってホントによかったです。
これからも何だか頑張れそうです。
(ムイ子)


明の色合いがかわるだけで他には仕掛けはない、
伴奏もない、ダンサーもいない、
一人きりで演奏し舞台の中央から動かない
アーティストから2時間弱もの間、
しかもかなり長い演奏の中断が
あったにもかかわらず、
目を離さずにいたことに
気づいたことにとても驚きました。
一緒に行った母も私と同じで、
視覚的に大きな変化のないステージ上から
視線をそらさなかったそうです。
ジルベルト氏の圧倒的な吸引力を体感しました。
(うすぎり桃)


は何の前触れもなくギターを爪弾き、
囁くように歌い始めました。
彼の歌声は他の音を包み込むというか、
まろやかにするんですねぇ。
(もしかしたら音響の効果か、
 それとも彼がギターの音量を
 上げただけなのかもしれませんが。)
インストゥルメンタルの曲が演奏されたのですが、
ギターの音が『刺さる』感じがしたのです。
ところが次の曲で歌いだした途端、
『心地よく触れる』感触に戻りました。
初めての感覚で、とても不思議な体験でした。
(よね)


ンサートに行って参りました。
その日は大好きな女の子との
最後のデートでした。
とてもよい思い出になりました。
(匿名さん)


んと、私にとっては(多分他の人も)
初めてづくしのライブでした。
始まるまでの実況中継、笑えました。
「まだ、会場に到着しておりません。」
「ただいま、こちらに向かっているとのことです。」
「会場に到着しました。」拍手喝さい!
でも、本当にご本人が現れたときは、
もう、なんていったらいいか・・・
あれだけでもう感動してしまうなんて。
その後はただただ、ふたりだけの世界に入りました。
彼の歌は、私の知っているボサノバそのものでした。
途中、瞑想の時間に入ったとき、
ちょっと「やった!」って思いました。
後で聞いた話では、
あの瞑想は観客に対する感謝を表しているとのこと。
よかった。私たちを気に入ってくれたんだ。
ほっとしました。
ほんとうにありがとうジョアンさん!
至福の時をプレゼントしてくれて。
(タケイチ)


年の3月、憧れの地ブラジルを
旅行してきてすごく感動し、
帰ってきてから、ジョアンのアルバムも含め
ブラジル音楽ばかり聴く生活が
続いていた時だったので、
これも何かの縁だ! と思い、
先行予約を申し込みました。

途中、気持ち良すぎて、
ウトウトしてしまったのですが‥‥
贅沢な居眠りだぁ〜〜と幸せを感じました。
今では、あれは幻だったんじゃないかと思うくらい、
何ともいえない今まで体験したことのない
空間だった気がします。
彼にしかない、空気感。
それを肌で感じることができるとは‥‥
とても感動しました。


ョアンが拍手の中で、
じーーーーーっと止まっている中、
どんな気持ちなんだろうと思って、
私も目を閉じて拍手を聞いてみました。
すると、もう、めちゃめちゃ気持ち良いんですね。
これはやめられないよね‥‥って思いました。
全体ではなく、ひとりひとりの拍手を
聞いてくれてるんじゃないかなーっとも思えました。
(野口)


ョアンがひとりひとりのために歌っている、
というのは本当だと思います!!
今回のステージでは、
ジョアンが最初に話をしてくれたのですが、
まるで私に話しかけているように見えましたし、
演奏も、私だけに弾き語っているように見えました!!
(自意識過剰ですかね‥‥ははは)
またジョアンが日本に来てくれますように。
来年も元気でありますように。
(きよ)


愛に満ち、深くて、
声もギターも伸びのあるすばらしさで、
静かに情熱的な演奏が続きました。
この時間、この会場にいることができる幸せに、
肌が粟立ちました。
静かだけれど圧倒的な演奏、
長い年月のうちにきざまれた孤独をあらわすような
ジョアン・ジルベルトの人柄‥‥

興奮は、コンサートが終わった今でも続いていますが、
あまりにも夢のようで、本当は私自身が一人で見た
夢なのではないかと思うほどです。
(くうくう)


こに書いてジョアンにメッセージが届くなら、
「ありがとう!! 最高でした!
 あったかい、こんなコンサートははじめてでした!
 アンコールに出てきて下さったときは、
 笑顔がとまらなかったです。
 泣きそうでした。また来てください〜〜」
とお伝えください。
ではではありがとうございました!
(emi103)


はボサノバ初体験でした。
ボサノバの神様のコンサートに
こんな新参者が行ってよかったのでしょうか。
しかし‥‥。
すっかりトリコになってしまいました!!
私は今、「世界を広げようキャンペーン」を
自分の中でやってまして、
今まで観たことのない映画に
友達に連れて行ってもらったり、
コンパ行っていろんな人としゃべったり、
舞台行ったり旅行したり、
まぁ、そんな些細なことからですけど。
で、ほぼ日でジョアンジルベルトの特別枠があって、
ちょびっと高いし外国人のコンサートも初めてだし
ボサノバ知らんのに
ほぼ日のおかげで、
私の世界はまた広がりましたよ!!
ほぼ日をみてなかったら、
私は一生ジョアンを知ることもなかったかもしれないし、
そしたらボサノバの魅力を感じなかったかもしれない。
そんな意味で、ありがとうございました!
(ぢもと)



みなさま、どうもありがとうございました。
また次回!

このページを読んでの感想や、
ジョアンへのメッセージは
メールの表題に「ジョアン」と書いて、
postman@1101.comにお送りください。

2004-10-12-TUE


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