がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

暑いからうまいレシピ!
第2回は
「つめたいレシピ」たっぷりじゃ!

寝苦しいのう〜。自炊老人じゃ!
きのうは、さっぱりとそうめんにしたのじゃが、
ちょいと栄養不足な気がしたので、
いつものそうめんつゆ(甘さをおさえ、
うんと濃くひいただしを、煮切った酒としょうゆで
割った、つゆじゃよ)をやめて、
「鶏三和」水炊スープに冬瓜と胡椒と新生姜を入れ、
さらに「鶏の軟骨」をことこと煮て、冷ましたスープで
(もちろん具だくさんじゃ!)いただいた。
これが思いの外、うまくてのう!
またつくらねば、じゃ〜。
こんどはアツアツのまま「すだち」を絞って
いただいてみようかと思っとるよ。

さてさて、
「暑いからうまい一品!」
のレシピ、
たくさんの投稿をありがとうじゃ!
さくさく紹介していくぞ〜。
まずはこちら!

【夏の混ぜずし】

自炊老人さま、こんにちは。
先週は我が家の「めかぶ」レシピを
ご紹介くださいまして、ありがとうございました。
あの料理は今週のテーマ
「暑いから食べたいこの一品」にもぴったりなのですが、
今回は別の一品をご紹介したいと思います。

材料
・米
・米酢
・砂糖
・しそ
・みょうが
・しょうが
・きゅうり
・いりごま(白)

まず、ここまでの材料で、混ぜずしのベースを作ります。
普通の水加減より若干固めで米を炊き、
米酢と砂糖で寿司酢を作り、
いわゆる「寿司ご飯」を作ります。
そこに、青じそのせん切り、みょうがのせん切り、
きゅうりのせん切り、しょうがのみじん切り、
いりごまを混ぜ込みます。
きゅうりは塩水に一度晒して、
ぎゅーっと水気を絞ってから加えるといいと思います。
しょうがは紅しょうがの酢漬けを
そのまま刻んで使っても大丈夫です。
その場合は酢飯のお酢の量を加減してください。

さて、ベースが出来ましたらお皿に盛り付け、
あとはその日の気分とお財布の中身に応じて
メインの具をどどーんと上に乗せて出来上がりです。
基本は生の魚がさっぱりとして美味しいですが
(今なら鰹なんかもいいですね)、
ちょっとリッチに蟹の足の茹でたやつとか
(身をほぐして乗せましょう)、
かまぼこやちくわ等の練り製品とか、
スーパーで買ってきたうなぎの蒲焼とか、
バリエーションは無限です。
あ、ツナ缶もいけますよ!
もちろん納豆は言うに及ばず、です。

ちなみに我が家の定番具は、鯵です。
鯵の刺身や叩きをそのまま乗せる場合は、
食べる時にちょっと醤油を垂らすとグー。
酢じめの鯵なら、そのままで十分美味しく頂けます。
あと、鯵の開きを焼いてほぐしたものを入れても
結構いけますよ。

自炊老人さまでしたら、何を乗せられますか?
ぜひ、色々とお試しくださいね。

(おぐりー)


わしだったら‥‥そうじゃなあ、
さっぱりとレアに焼いたササミ!
か、まぐろの赤身のヅケ! あとアボカド!
あるいは、ちょいエスニックに、
よいレモンと青唐辛子と塩で〆た白身魚、
そしてうす〜くスライスした玉ねぎ、
というようなのは、どうじゃろうか?
そういうときは、もう思い切って、
薬味にコリアンダーを加えてもよいかもしれん。

ああ、うまそう。
さて次はこちら〜。

【変わりビシソワーズ】

こんにちは、自炊老人さま!
我が家の「暑いからうまい一品」は
『変わりビシソワーズ』です。
ビシソワーズは、ミキサーさえあれば、
意外と簡単にできる上、
ごちそう気分になるので大好きなメニューです。

基本ビシソワーズは、
じゃがいもとタマネギをスライスして、炒めます。
それを、スープ(大体コンソメ)で
くたくたになるまで茹でて、ザルにあけ、
少しふきんで水分を取ります。
そして、軽く塩コショウで味付けをして、
ミキサーにかけて、再びザルでこして、後は冷やせばOK。
食べる時に、生クリーム(少量出すのが面倒くさいので、
ヨーグルトやアイスクリームで代用することが多いです。
多分、サワークリームやクロテッドクリームでも大丈夫)を
少し浮かべて、パセリなど散らせばできあがり。

で、『変わり〜』なので、
色々材料などを変えてみるのです。
じゃがいも以外の野菜を使ったり、
コンソメ以外のだしを使ったり、味付けを変えてみたり。

オススメの組み合わせは、
『枝豆+長ネギ+和風だし+仕上げに豆乳+飾りにワサビ』
『長いも+長ネギ+和風だし+仕上げに豆乳
 +飾りにスライスしたオクラ』
『かぼちゃorサツマイモ+仕上げにヨーグルト』
『白菜+長ネギ+水気を切った豆腐+中華だし
 +仕上げにごま油もしくはナンプラー』
などなど。
その時、余っていた食材を適当に組み合わせちゃいます。
和風のときは隠し味に醤油やみそを
ほんの少しだけ入れたりもします。
冬瓜やニンジン、キャベツもイケます。

また、
『サツマイモ+少し牛乳加えてミキサー
 →仕上げに多めのアイスクリーム+好みでシナモン』
にすると、デザートスープになります。
今日は『市販の黒豆+きなこ+豆乳』でミキサーして、
練乳とタピオカで飾ってみました。美味しかったです。
デザート系は、ココナツミルクを使っても、
良いと思います。

もう既に、ビシソワーズから
かけ離れたものになっていますが……。
味付けを薄味にすると、離乳食にも使えます。
大人は冷やしていただいて、
赤ちゃんはぬるめにいただけば良いかと。

ところで、投稿とは関係ありませんが、
こちらの自炊に投稿されている「ぬばたまの」さまは、
トリノ五輪でフィギュアスケートなどの衣装を
ほぼ日で解説して下さった「ぬばたまの」さまなのかと、
非常に気になっています。衣装解説のファンでしたので‥‥。

それでは、失礼しました。

(つみれ)


なるほど、もうビシソワーズとは別物になってはいるが、
ようするに「冷たく、とろりとしたスープ」が
夏にはぴったり! と言いたいのじゃよな。
さんせいさんせい。冷たいスープだいすきじゃ。
しかしさつまいもとアイスクリームを使った
デザートビシソワーズとは‥‥すごい! うまそう!
そして和風のほうは、器に凝りたくなるのう〜。
藍の染め付けのとか合いそうじゃな。

そして、「ぬばたまの」さん問題じゃが、
同一人物ですとの回答が「ほぼ日」よりあった。
スッキリなさったかな?

では次も冷たいスープ!

【冷や汁】

子供の頃はあまり好きではなかったのですが、
最近は好きです。年齢が好みをかえますね。
冷や汁(母がそう言ってました)です。

材料
・白ゴマ‥‥大さじ1
・味噌‥‥好みの量
・冷たい出汁‥‥適当
・キュウリ‥‥適当
・大葉‥‥適当
作り方
 1.キュウリを薄い輪切り、大葉は千切りにする
 2.ゴマを粗めにすっておく
 3.すったゴマに冷たい出汁と味噌、
   キュウリ、大葉を混ぜる
この汁で、そうめんとか冷や麦を食べます。
味噌を多めにして濃く作り、
氷を入れて食べても涼しいです。
キュウリは塩もみした物を入れても良いです。

(だしお)


冷や汁とはたしか宮崎の郷土料理じゃよな?
鰺やいりこを、ごまと麦味噌をすり鉢であたり、
焼き、それを冷たいだしで溶いて、キュウリと大葉をのせ、
ごはんにかけていただくという‥‥(うまそう)。
その「鰺なしバージョン」ということじゃろう。
というか、きっと、家庭によって、
さまざまなレシピの「冷や汁」が存在するのじゃろうなあ。
わしは駿河の出なので、冷たい「ぶっかけもの」の定番は
自然薯を使った味噌ベースの「とろろ汁」でな。
やはりこういうときのめしは、白米もよいが、
「麦飯」がさらさらといただけて、よいよなあ!

ではこんどは東北から、冷たい味噌汁を!

【冷たい味噌汁】

いつも楽しく又感心しながら拝見しています。
私の住んでいる山形は冬寒く夏は非常に暑い土地柄です。
そんな食欲も落ちる夏に食べる味噌汁をご紹介します。
・きゅうりとなすを薄切りにします。
 そして軽く塩をして揉んでおきます。
・青紫蘇とあれば赤紫蘇、茗荷好みで子葱を刻みます。
・なべに人数分より少なめ水を入れ味噌を溶きます。
 ここにきゅうりとなす、薬味をいれ
 花かつおを散らし氷を浮かべれば完成です。
宮崎の冷や汁とも似て非なるものですが、
魚を焼かなくて良い分楽かなとも思えますし、
内陸で活きの良い魚が手に入りにくかったので
こうなったのではとも思えます。

これになすの古漬け(かなりすっぱくなったもの)を
刻んだものと、冷たい水で洗った冷ご飯なんかもあれば
もう言う事無しです。
もうどうやっても我慢が出来ないくらい暑いときの
最強にして最終のメニューです。

あと、前に「だし丼」の投稿をされた方がいましたが、
その時のナスは何故かあく抜きをしてしまうと
味が落ちるのでそのまま使うことが多いです。

(えつここ)


すごいのう、いちども加熱しないのじゃな!
調理中もすずしい!
それだけに素材は(もちろん水も)よいものを使い、
手はよく洗って衛生管理には注意すること、じゃな〜。
そして、ナスの、すっぱくなった古漬と、冷たいごはん‥‥
たしかに暑い日には最高じゃな!

なお、ナスのアク抜き問題じゃが、
えつここどのの暮らしているあたりでは
健康でアクの少ないナスが手に入るんじゃな〜。
都会だと‥‥たとえば永田野菜などのナスは
アクが少ないのでもちろん生でいただけるよ。
(わしも、生のナス、好きじゃよ)

では次、おっ、冷製パスタ!

【サラダ風パスタ】

自炊老人様

はじめまして。
自炊&主婦歴7年くらいのmoker36と申します。
『がんばれ自炊くん!』つい真剣に読んでしまいます。
先日、手抜きで作ったサラダ風パスタが
意外に美味しかったのでお送りします。
ゆでたパスタに缶詰めのものをのせるだけで、
火をちょっとしか使わず、また冷やして美味しく、
食べやすいです。
「早い、安い、ウマイ」(かも)と思ったので
お送りします。

ゆでたパスタ(好みで冷やして)に、
缶詰や、切った野菜をのせていきます。
缶詰は、サバやイワシのトマト煮
(カルフールというスーパーにあります)があれば、
それをメインに。なければ、魚や、スパムなどの肉に、
トマト缶をブレンドしてもいいかと思います。
その上に缶のコーン、
あれば缶のマッシュルームものせます。
野菜はトマトや、水菜やレタスなど、
サラダ的なものを、ざくっと切ってのせます。
トマトに合う、バジル(生でもドライでも)が
あればいれます。ドライの香菜もよく合います。
味付けの仕上げは、好みのドレッシングで。
私は、スタンダードなイタリアンを使いました。
マヨネーズを足してもいいかも。
オリーブオイルや、アンチョビがあれば、
より本格的な味になりそうです。

トマトとコーン缶の組み合わせは、
酸味と甘味のバランスがいいので、よく使っています。
甘くて酸っぱくて、ヒンヤリしたパスタは
食も進みました。ちょっと冷やし中華に
似ているかもしれません。

(moker36)


うんうん、冷たいパスタ、うまいよなあ!
パスタは、やはりうんと細いカッペリーニ
(2分ゆでくらいのパスタ)を、
氷水できんきんに冷たくし、
香りのよいオリーブオイルでほぐしたものを
使うといいと思った。
冷たいパスタは、ぜいたくするならば、
「生うに」なんかもオススメじゃが、
‥‥いや、これはちと予算がかかりすぎるのう。
わしは、よく、フルーツトマトとオリーブオイル、
塩、こしょうで冷製パスタにするよ。
和風に、薄切り大根やカブ、しょうゆ、
粉になったかつおぶし、あさつき、
そしてレモン、というのもけっこう好きじゃ。
キャビアのつもりで「とんぶり」を乗せてもうまいぞう。

さて今回の〆はこちら。

【庭食】

自炊老人様、こんにちは。毎日暑い日が続きますね。
私の実家は田舎なので、日中どんなに暑くても
夜は涼しく過ごしやすくなります。
そこで夏になると夕食は外でとります。
屋外で食べるとどんなものでも特別においしいんです!

少し暗くなりかけた庭に
キャンプ用のテーブルとイスを出して、
物干し竿にくくりつけたデスク用のライトの下で、
何でもないそうめんやいつもの煮物なんかを食べて、
食後はゆっくりコーヒーを飲みます。
毎日ではありませんが、7月から9月の終わりごろまで
週に1〜2回は『庭食』をします。
夜が少し肌寒くなる9月の終わりごろになると、
おじやが人気です。
土鍋で作ってテーブルにそのまま出して食べます。
夏なので蚊取り線香は必携ですが、
ラベンダーやハーブの鉢を
近くに置いておくと蚊も他の虫も寄ってきません。
これは料理のアイデアではありませんが、
簡単だし、夏にしかできません。
とにかく外で食べると何でもないものが
ご馳走になってしまうのが不思議です。
(胡瓜)


‥‥あ‥‥泣きそうになった。
なんじゃこの感じは!
そうなんじゃよなあ、庭で食べるめしは、
うまいんじゃよなあ。
それも、昼もさることながら、
暮れてからの「庭食」(という言葉は初めて聞いた)は
もう、なんだか、とくべつなものなんじゃよなあ。
さらに、これは自炊でも、
ともだちがいてくれたら、なおさらうまいじゃろうなあ。
胡瓜どの、すてきな提案をありがとうじゃ!

さて、レシピはまだたーんとあるので、
来週もこの続きを紹介するよ。
おたのしみにじゃ! 投稿もよろしく!
(なお、いまのところ、冷たいレシピが集まっていて、
 いっそ辛! とかいっそ熱! 系は不足しておる。
 そういうのも、よろしくな〜!)

2006-07-30-SUN

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