がんばれ自炊くん!
「ふだん食」はじぶんで作るって、どう?

どんどん丼大特集第3回目じゃ!

風がきもちのよい季節になってきたのう。自炊老人じゃ!
自炊欲のわく季節じゃ!
「釣りに行って外でごはんを食べませんか」
という誘いを若い友人一家からいただいた。
いつもなら自慢の「ストーブ社の鍋」をかかえて
(鋳鉄ほうろう鍋なので、重っ!)
うっほうっほと出かけるところなんじゃが、
たいがいヒマなわしなのに、
その日にかぎって所用が‥‥! 無念じゃった!
鍋ひとつでできる、野菜とパンチェッタの煮込みペンネや
鱒のスモークなんかを、つくりたかったのう。
ま、これからもっとあたかかくなるから
また機会があるじゃろう!

さて、いよいよ今週25日は
『がんばれ自炊くん! グルメ編』が刊行となる。
なんども同じことを言って申し訳ないが、
この本、これまでのレシピ問答集を編集した、
ということにとどまらない本でな、
「自炊くん」というリリー・フランキー氏の描く青年が
この連載を読みながら
だんだん成長していくストーリーが、
同時に、展開されていくんじゃよ。
これがなかなかいい話じゃから、
ぜひ2冊を通して読んでいただきたい!

では今週も「丼」行くぞ〜。
このレシピが予想以上にた〜〜〜っぷり集まってな、
じゅんばんに紹介していくから
投稿した自炊人は待つように。
まずはこちらじゃ!

【たぬき丼・きつね丼】

こんばんは、自炊老人さん!
ちび君です。
今日はみんなが知ってる、メジャーなメニューの
“どんぶり版”を紹介しま〜す!

【たぬき丼】
・揚げ玉
・つゆ
・卵
・三つ葉(あったらね〜)
作り方に“ひと工夫”!
つゆを火にかけて、卵を入れ、かるくかきまぜます
(箸2、3往復で卵白を1回切る程度)。
こうするとフワフワたまごになりますよ〜。
そしてフタをして卵が半熟直前になったら
メインの揚げ玉をひとつかみ入れます。
5秒くらいフタをしたら軽くかきまぜて
丼に乗せて三つ葉をちらせば完成で〜す!
揚げ玉をこんな風に最後に入れると
「サクサク&シミシミ揚げ玉」が楽しめますよ〜っ!
材料も少なくて調理方法も簡単なので
揚げ玉を「天ぷら屋さんで売っているごま油で揚げたモノ」
にしたり、卵を「烏骨鶏」にしちゃったりと
素材にこだわればこだわるほどおいしくなっちゃうです!

そして“アノ永遠のライバル”。
【きつね丼】
・油揚げ
・つゆ
・卵
・三つ葉(あったらね〜)
これも作り方は簡単です。
まずは、油揚げを半分に切って中を開けて袋状にします。
その油揚げに生卵を入れて
爪楊枝でこぼれないようにとめます。
それを沸騰したつゆに入れてちょうど6分!
すると「卵半熟」のシミシミ油揚げができあがります。
「固茹で卵」は9分でできますよっ。
それを丼に乗せて三つ葉をちらせば完成で〜す!
一見きつねサンは地味〜な感じですが、あけてビックリ!
トロトロ卵が隠れた
ちょっとウレシイどんぶりモノですよ〜!

自炊老人さんはどちらが好きですかっ?
ではっ!

(ちび君)



なるほど「そば・うどん」でおなじみの
たぬきときつねを応用したんじゃな!
毎回ちび君どののレシピには
「絶妙のタイミング」がおしげもなく披露されていて
たいへん気持ちがいい!
これは素材が素材なだけに、
「なるべくいいものを入手」するとよいと思った。
ちなみにわしの好みは「きつね」じゃな。
「永田農法」で育てられた「健菜たまご」で
つくってみようと思う〜!
(なお、全国にはどのくらい、ブランド卵があるのか
 調べてみたら、こんなにあった!)
なお、つゆは、ちょびっと甘めにしようと思った!
‥‥と思ったら、そんなレシピが届いた!


【味は天丼】

用意するもの、
さくらえび、揚げ玉、砂糖醤油。

作り方は簡単!
さくらえびを軽くから煎りし、砂糖醤油で味付けする。
ご飯にさくらえびをのせ、揚げ玉をかける。
さあ、できあがり。

混ぜてしまって、おにぎりにしたり、
さめてもおいしいのでお弁当にも良いですよ。

※最近ほぼ日刊イトイ新聞を読み始めました。
 こういうのに出すの初めてです。緊張します。
 個人情報は大丈夫ですよね?

(しらたま)



しらたまどの、初投稿ありがとうじゃ!
大丈夫じゃよ、安心してこれからも
おつきあいください、じゃ〜!

で、「味は天丼」。
さくらえびを使うところがグーじゃ!
つまりこれは、
「かき揚げ丼」を、かき揚げをつくらずに、
その味のみ再現しようというこころみじゃな!
であれば、「たまねぎ」や「青ねぎ」を
足してもよいかもしれん。
そしてここで使うさくらえびは、乾物と思うが、
いまの季節なら、旬のかまあげのものが
運がよければ手に入るかもしれん。
そうしたら、から煎りせずに、そのまま使っても
大丈夫じゃよ〜。
(わしはかまあげを冷凍してある!)

続いても、春の丼じゃよ!


【なのはな丼】

昔、新聞のコラムで読んで作ってみたもので、
美味しいので、ウチの定番です。

1.鍋を熱して、オリーブオイルを入れる。
  ニンニクを入れろ、とコラムには
  書いてあったかもしれないけど、
  臭い自分が嫌なので、私はニンニクは省略。
2.菜の花を4、5センチに切って、鍋に投入。
  じゃじゃじゃっと炒めて、塩コショウ。
3.日本酒と醤油を適当に入れて、
  菜の花があまりグダグダになる前に、御飯にかけます。
  アルコールが飛ぶ程度、汁気が残る程度がベスト。
  
なんかムクムクと元気が出るような気がします。
あの苦味が良いようです。なにより、簡単だし。

(なつみ)



オリーブオイルで炒めて、醤油で味付け!
これ、合うんじゃよな〜!
ちなみにわしはくさい自分も好きなので
ニンニクも平気じゃ!
なつみどのはこのメールに
「肉類って、買いに行かないとないじゃないですか。
 春先には安くなる菜の花、
 買い置きしてあるのを使います」
と書かれていたが、ありゃ、わし、
肉も1週間ぶん買い置きしておくぞ?
ジップロックに酒としょうゆでヅケにするか、
オリーブオイルにまぶすかして、
冷蔵庫のチルドルームに入れておくと
かなり大丈夫じゃよ〜。
ということでたとえばここに
「トリモモの細切れ」や
「ブタコマ」なんかをいっしょに炒めても、
いいかもしれんよ?

さて次は、おお、『ビギナー編』をお読みくださり
こちらに投稿を? うれしいかぎり!


【ありがとう丼】

はじめまして、こんばんは。遅れてきた自炊人です。
書店で文庫版『がんばれ自炊くん! ビギナー編』を
手にとりました。
作れるかも。という、人をその気にさせるご本ですね。
で、文庫の中の一品を作ったついでに、丼が誕生しました。
「鶏肉をマーマレード一瓶で煮る」レシピができたとき、
なんの加減かまだたっぷりと煮汁? が鍋に残りました。

・残った煮汁
・冷凍庫の豚バラ薄切り肉、小分けパック1、100g位?
・冷蔵庫の玉ねぎの残り4分の1。これが材料の全て。

豚ばらを煮る。玉ねぎを細く?切る。鍋に加える。
弱火で煮る。玉ねぎと肉に火が通ったら
お好みの加減まで煮る。
ご飯の上にのっけて食べてください。
ちょっと濃い目の甘辛たれのどんぶり。
副産物です。鍋を洗うのも1回ですみますし。
うれしさ一杯。
しかし、もとの水加減が多かったせいでできたのか?

(GM)



「鶏肉をマーマレード一瓶で煮る」レシピとは
この回で紹介したものじゃな〜。
左様、このタレ、たいへん美味なんじゃよ。
そしてGMどのは、
その、鶏の出汁がたっぷり含まれたタレで、
これまた、うまみのある、豚バラを調理したんじゃな!
ああ、つやつやと輝く肉が、眼前に見えるようじゃ‥‥
うまそうじゃ‥‥。
ただ、これ、とっても茶色い丼になるじゃろうから、
そうじゃなあ、絹さや、えんどう豆、ししとう、
そんな感じの青々した野菜を、さっと茹でるかして、
一緒にのせたら、いいと思った!
そうすれば、残り汁再利用とはとても思えないような、
けっこうおもてなし料理にもなると思う!

では次は‥‥おお、こりゃまたダイエットの敵のような
おいしそうな丼レシピじゃよ。


【ホタテ小松菜丼・豚バター醤油丼
 ・イカバター醤油丼】

にんにくバター醤油味にすると、
なんでも丼が似合う味になります。
ホタテと小松菜をにんにくオイルで炒めて
バター醤油で味付け。
→ご飯にのせて、ホタテ小松菜丼。

豚肉を焼いて、バター醤油味にして、ご飯にのせ、
青シソの千切りをのせる。
→豚バター醤油丼。

イカと青ネギとにんにくを炒め、
バター醤油からめてご飯に。
→イカバター醤油丼。

※汁がご飯にしみこむと旨いので、残さずかけましょう。

(momoichi)



momochiどののレシピ、
かなり広範に応用ができそうじゃな。
「歯ごたえのある食材」と、「青もの」を
かならず入れる、というのがいい!
そしてつまりmomochiどのは
「にんにくバター醤油」が好きなんじゃよな!
(わしも好きじゃ〜)
「にんにくバター醤油」は、わしの場合、
ふたつパターンがあってな。
【A やわらかい味にしたいとき】
1)にんにくをまるごと電子レンジで30秒チン。
2)あついうちにほくほく皮をとり、
  フライパンで弱火でとかしたバターにまぜ、
  つぶしながらじっくり炒める。
3)こいくち醤油で味をととのえる。
【B ぱきっと、にんにくの香りを楽しみたいとき】
1)にんにくを薄切りにする。
2)弱火でとかしたバターに投入、
  にんにくをじっくりきつね色になるまで炒める。
3)いったんとりだして、油を切っておく。
4)調理の最後に醤油、そして皿に盛ってから、
  かりかりのにんにくをトッピング。
これ、茹で上げたパスタにからめて、
焼きのりをた〜〜っぷりまぶしても、うまいぞ〜!

次は、おっ、ふたたび「ちび君」からのレシピじゃ。
こちらもバターものじゃよ。


【ポパイ丼】

・ほうれんそう‥‥1束
・ベーコン‥‥1、2枚
・玉子‥‥1個
まず、ベーコンをたっぷりのバターで炒めます。
そこにほうれんそうをいれてしんなりするまで炒めます。
しんなりしてきたら「もんじゃ焼き」を作るように
ほうれんそうの輪を作ってそこに玉子を割り入れて
黒こしょうをたっぷり挽いてフタをします。
玉子が半熟になったらしょうゆをひとまわしかけて
それごとごはんをよそったどんぶりに盛りつけて完成です。
黒こしょうでスパイシーな香りな「バターしょうゆ」が
ごはんにしみてオイシ〜ですよお!

(ちび君)



カロリーがかなり高そうじゃが、
青春のうまさじゃな!
この場合、ベーコンは、いわゆるパックで売っている
やわらかい、スライスベーコンが
合いそうな気がする!
あまり上等すぎるものを使うよりもな。
ほうれんそうは、いきなり炒めると、アクがあるので、
ゆがいてほしいところじゃ!

続いては、ぐっとカロリー低めで!


【温とうふ丼】

冷蔵庫におかずがなくて、おなかがすいてて
何でも良いから早く食べたい!って時につくります。

材料
ごはん‥‥適量
絹ごしとうふ‥‥小分けのパックをひとつ、もしくは半丁
小口切りにした青ねぎ‥‥適量
切りのり‥‥適量
ごま油‥‥ちょっと
自然塩‥‥ちょっと

1.おとうふをレンジでチンします。(1分20秒くらい)
2.ごはんの上にあたためたおとうふを
  少しくずして乗せます。
3.青ねぎとのりとごま油と塩を乗っけます。
4.食べます。

じゃことかあるとさらにおいしい。
飲んだ次の日にもおすすめです。
ごま油と塩の代わりに韓国のりでもおいしいです。

(ミイ)



おお、カンタン! それだけに、
豆腐・ごま油・塩は
ちゃんと「おいしいもの」を用意するといいじゃろう。
前にも書いたことがあるが、
わしの出身駿河の豆腐は「木綿どうふ」なんじゃが、
絹ごしのようなやわらかさとなめらかさがあるんじゃよ。
あれ乗せたいのう。
あ、とうふは軽くくずしてからチンしたほうが
均一にあたたまると思うぞ〜。

もう一丁、同じ豆腐丼でも、
ちょいとつくりかたが違うものを。


【おとうふ丼】

材料:
・絹ごし豆腐
・焼き海苔
・醤油

水切りしてさいの目に切ったお豆腐を
熱々ご飯に乗せて
ちぎったノリをぱらぱら。
そしてお醤油をひとまわしかけ、
お豆腐をくずしながら食べます。
お豆腐って意外に味があるんだなあと感じます。
おいしいです。

(りえぞー)



なるほど、豆腐を、つめたいまま使うんじゃな。
ということは、これは、ごはんは
「炊きたてのあつあつ」がうまいじゃろうなあ。
もちろん豆腐も海苔も醤油も、
いいものであることが条件じゃよ。
わし、つい、ここに「オカカ」をのせたくなるが、
そうすると「お豆腐の本来の味をたのしむ」ことが
薄れてしまうかもしれんと思いとどまった。

ところで、余談じゃが、こういうシンプルな丼は、
ぜひぜひ、なるべく美しい器で供してほしいと思う。
わしのマイ丼で、好きなのは、外が濃い枯葉色で、
中が熟した柿の色をした、こぶりの丼じゃ。
そして、木製のディナースプーンを使って、
このシンプルな豆腐丼、食べてみたいと思ったよ〜。

次は‥‥おっ、これまた旬の!


【納豆・釜揚げシラス丼】

丼‥‥と言って良いのかわかりませんが
一人のお昼ご飯によく食べます。

材料‥‥量は全て好きなだけ
・ご飯
・納豆
・釜揚げシラス
・薬味(大葉・分葱などお好みで)
・のり

作り方
1.丼にご飯を盛る
  温かい方が美味しいので、お冷やはチンする
2.ご飯の上に刻んだ大葉をのせる
3.かき混ぜた納豆に釜揚げシラスを混ぜてご飯に盛る
4.分葱・刻み海苔をパラパラして、
  好みでわさびをちょっとのせて

これだけだと寂しいのですが、
前日夕飯の残り物を添えると結構豪華?
最近、骨粗鬆症が気になってるので。
夜に食べるともっと良いみたいです。
食後の洗い物が少ないのも良いです。

(金子)



これは刻んだ大葉が、彩りをつけてくれて、
春から初夏にぴったりな丼だと思った!
しかし納豆も釜揚げしらすも大好きなわしじゃが、
混ぜて食ったことはなかった!!! びっくりじゃ!
なんかもういっそ豆腐も混ぜてみたくなるのう。
ちょっぴり大根おろしとか。
(たぶん、どちらも、悪くないと思う)

では次は、ベテラン主婦ならではの
思い切った、自信満々の手抜きレシピ!


【コロ玉丼】

前日に買って余った
冷蔵庫のコロッケが温かくおいしくいただけます。

材料:
・冷たいコロッケ
・卵
・御飯
・しょうゆ
・みりん
・酒

1.おなべにしょうゆ、みりん、酒を適量入れて温める
2.そこにコロッケを入れる、数分したら
3.とき卵を入れる、半熟でOK,出来上がり

山中温泉のレシピでした
信じられないかもしれませんが、主婦歴20年です。

(山中)



いや、主婦歴20年だからこそのレシピじゃよ!
だしすら使わない大胆さに恐れ入った!
「うちのお母さんはなんでも卵でとじてしまいます」
という投稿を、むかし、
なにかで読んだことを思い出したよ。
たしかにそうじゃ、毎日食事をつくるかたには
「卵とじ」は強力な味方じゃからな!
そしてこのコロッケ丼、案外うまいと思うよ。
‥‥とはいうものの茶色い丼になるのう。
そうじゃな、やっぱりチープに
「缶詰めのグリーンピース」を散らすのはどうじゃ?

では続いても主婦のかたからの投稿じゃ〜。
とうぜん卵とじじゃ!

【水菜とおあげの卵丼】

個人的に好きな材料の組み合わせで作ってみました。
ウチのダンナさまのおきにいりです。
おあげはなるべく、厚くてふっくらしている
ちょっといいものを使った方がおいしいですよ。

材料:(2人分ぐらい)
・水菜…1把
・おあげ…1枚(なるべく厚くてふっくらしてるもの)
・おだし…適当
・めんつゆ…ちょっと
・卵…2個ぐらい

作り方:
1.鍋に水をはり、ふっとうしたらかつおだしを投入。
  しっかりだしをとる。
2.だしの中に3センチぐらいに切った水菜を入れ、
  油抜きしたおあげを短冊に切り、
  一緒にぐつぐつと煮る。
3.程よく煮えたらめんつゆをお好みでいれ、味を調える。
4.最後にとき卵を加え、鍋にふたをしてしばらく蒸らす。
5.ほかほかごはんにかけて召し上がれ!

※お好みで七味や柚子こしょうをかけてどうぞ!

(Non)



ちょいと日本酒をいただいた晩の、
夜食に、よさそうじゃなあ。
それも水菜が主役というところがいい!
歯ごたえ好きのわしとしては、
この「おあげ」を、「厚揚げ」にして、
表面をあぶってからさいのめに切って使っても、
よいかと思ったよ〜。

さて、今日はこのへんで失礼するとしよう。
「丼」レシピ、たーっくさん集まっておるので、
来週再来週と、続けていこうと思う。
さらなる投稿も待っとるよ!
ではでは、アビアント〜っ!

2006-04-23-SUN

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