JIMIYA
女子大生ヂミや1001夜。

99年3月29日(月)
『アンナ・ヂミーニナ(上)』 チマストイ 


さっそくいつもの更新遅れの理由ですが、
もう何も申し上げる事はありません。
そこで、一つ格言を。

「ちまの怠慢」
※意味:ちょっとの怠慢で気付かなければ、
    ちま級の怠慢さになるという、
    人として一番最低な生き方のたとえ。
    特にこれから社会に出る人は
    肝に銘じておかねばならない。
    時間や期日を守るのは、社会人として
    最低限の事である。


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気をとり直して、新原稿。
今までひとり寂しく「ロンリー・地味・ヂミや」だったチマに
ひょんなことからアンナという名のヂミ友ができた。
彼女もなにを隠そう、現役女子大生で、
うん国際大学商学部のお友達だ。
知り合ってまる3年になるものの、ここ2年程
お互いの生態を知らず、復縁したのはつい最近だ。

それにしても、復縁してそうそうヂミ友になるとは、
彼女も相当なお人柄だと察した。
なんせ、今までチマがヂミやをやってると言うと、
たいていの友は、「せいぜい頑張ってね」と一言。
まあこっちも、「修行なんだから一人で頑張るさっ!」
と言いつつ、内心ちょっと寂しかった。
そんな中、彼女だけは反応が違った。

「え〜楽しそう! 私もやりたい!!」
「えっ、い、今なんと?」
「だから、ヂミや手伝いたい!」
「ホントに? 話、合うじゃん、アンナったら」
と、こんな感じでアンナはヂミ友になったのだった。
「じゃ、さっそく明日拾いに行くから」
「えっ、明日? 明日は会社説明会が
あるんだけど...」。
そう、私達はこれでも就職活動まっただ中なのだ。
「じゃあ、とりあえず明日は私一人でやるよ」。
「あっ、でも明日の会社はあんまり行く気ないから、
やっぱり、ヂミやに行きたい」
「で、でも、『銭拾会社ヂミ屋』には就職できないよ。
今年は採用どころじゃないらしいからさ」。
「そーかー。でも、ちょうど就職活動にも疲れてたし、
気分転換に手伝わせてよ」。
「わかった。アンナがそこまで言うなら一緒にやろう。
んで、注意事項が一つ。アンナは初心者だから、
間違っても15センチヒールなどで来ないようにね」
と、話はトントン拍子に進んだのだった。

JR原宿駅、午後2時。
原宿で待ち合わせをしたわけは、
アンナが美味しいラーメンを食べたいと言った事と、
チマがアッキィさんの100円ショップに
行きたかったからだ。
まずは、大繁盛地区・裏原宿にある「ばさらか」へ。
ここはチマが大好きな、九州豚骨のラーメン屋だ。
背脂系も好きだが、こっちもかなりイケる。
麺の量が少ないから、二人で大盛りを頼み、
アンナも美味しいと喜んでくれた。

腹も満たされたところで、今度はアッキィさんのお店に。
アッキィさんがいてくれることを期待して入ったとたん、
笑顔の素敵なアッキィさんがそこにいた。
「こんにちは〜」。
「おう、チマじゃん。久しぶり〜」。
「今日はヂミ友のアンナと、これからヂミややってきます。
その前に、アッキィさんのお店でお買い物をしに」。
そういえばさっきから、
ずいぶんと大赤字のヂミや2人組であった。
ちまは一目惚れした「山手線専用文庫カバー」など
16品お買いあげ。
アンナも「プリチーBOX」がえらく気に入った様子で、
買いまくっていた。

さあ、遊んでばかりいないでヂミや開始だ。
まずは、手短に裏原宿の自販を一気に23台。拾えずじまい。
こうなったら、渋谷で本格的にやらねば。
「よし、渋谷に行こう、アンナ」。
「うん。でもなんかもう、すでに疲れてきたね」。
「まだまだ、これからが勝負。今日も元気に300台!」
「えっ! 300台も? ところで、あと何台?」
「残りを数えるにはまだ早い。残りは、ほぼ300台!」
「ま、マジ? まあ頑張るかぁ〜」。
なんだかんだ言って、物分かりの良いアンナだった。

そろそろ渋谷地区に差し掛かったところ、アンナが、
「ユナイテッド・アローズのエントリーシート取りに行く」
と、店に入った。
1階にはなかったので、2階に上がったとたん
そこにはなんと、アッキィさんの姿が。
またしても、素敵な笑顔だった。
「きゃあ〜、アッキィさん何してるんですか〜」。
今考えると、なんて変なことを聞いたのだろう。
洋服屋ですることなんて決まってるではないか。
こっちの方こそ、ヂミやそっちのけで何してるんだ?
「じゃあ、今度は本当にヂミやしてきます」。
と言って、アッキィさんのもとを再出発した。

自販を見つけては、くまなく調査。
二人でこそこそ自販チェックをしていたら、アンナが一言。
「さっき、変なオトコが見てたよ」
「ああ、いつものことよ。でも、けっこう気分良くない?」
「い、いや、私は恥ずかしいんだけど...」。
そうだ、そうだった。
普通の人間は私ほどマゾではないことを、
うっかり忘れていた。
しかもアンナは、初めてこんな事をしているんだし。

(つづく) 


【原稿にしなかったヂミや記録】
3月14日(日)に、
JR秋葉原駅の切符売り場で1円。
東京ドーム付近の自販で100円。
神保町・三省堂付近の自販で10円。
しめて、77台で111円拾いました。
あっ、別に、ゾロ目にこだわったわけじゃないのですが。

【今日の様子】
場所:原宿・渋谷
時間:15:00〜16:00
天気:快晴
気温:ぽかぽか
人通り:若者非常に多し
台数:原宿23台、渋谷14台
金額:0円
残り台数:319台
只今の金額:1131円

1999-04-17-SAT


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