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アーカイブ 2018/01/14
 
レシピその310
フィノッキオのグラタン〜キッチン工事騒動。〜


我が家はキッチンを去年から改築しております。
12月21日は45日間待った
ガス台とシンクがやっと来る日でした。
その朝の8時に、家具店から
「トップ板が壊れたので今日は搬入出来ない。
来年の3日以降になる。」と連絡がありました。
「あなた達は不運でした。」
とおみくじのように言われて、
その言い方にも驚きましたが、
この日に合わせて古いガス台は捨て、
ガスはもちろんのこと、
水道も数日前にとめて待機していたので、
2週間以上、ガスなし水なしになったことに
ショックを受けました。
どうしようもないので、
1月3日まで他の場所で乗り切ろうと
気持ちを切り替えました。

この話を版画工房と紙の販売をしている
友人のサーラとイバンにしたところ、
同じ商売人として
誠意のない商売に怒りを感じたようで、
すぐさまクレーム電話をし、
さらにお店に出向きクレーム。
ついにはその店の責任者を呼び出し、
話をしてくれました。
サーラは納品までの工程を確認し、
なぜこの様な事態になったか問いただし、
理論的に攻め寄りました。
「家族がそろうクリスマスやお正月に
台所がない状態だったら
あなたのご家族はどうします?」
イタリア人の琴線に触れながら、
火と水だけでも使える状態にしてほしいと
いろいろなアイデアも出して、
業者の心に訴えかけました。
アイデア全てが却下されてたところで、
夫が「トップ板がないのなら自分が作る」
と言い出しました。
夫は板を買いに行き、
ノコギリでガス台とシンクが収まる穴を開け、
トップ板が完成。
ガス台もシンクも仮に収まり、
ガスも水も使えるようになりました。
なんとも激動的な一日でした。

今回のことで、
納得の行かないことはとことん話し合い、
相手に自分の気持を伝えることの大切さを
改めて感じました。
そこまで追求しないと、
その他大勢の一人になって
対処が遅れると
サーラの行動が教えてくれました。
そのサーラが
「3日なんてありえないから、
15日くらいを予定しておいたほうが良いわよ」
と言いました。
この思考の深さは、
商売の経験から発していると思いますが
その通り15日に搬入することになりました。

年末から新年にかけて
イタリアを肌身で感じ、
気弱な私たちは心身ともに疲労困憊で
夫は鬼の撹乱でインフルエンザで寝込み、
私はひどい風邪に見舞われて寝込みました。
何があっても坦々と過ごして行きたいと
希望する2018年です。

さて、今日はフィノッキオのグラタンです。
味を軽くするためにバターは少なめにして、
米粉でホワイトソースを作ります。
どうぞお試し下さいね。


フィノッキオのグラタン

■材料

フィノッキオ(ういきょう):500g
スカモルツァチーズ:35g
ミルク:350cc
バター:フィノッキオ用15g
ホワイトソース用15g
粉チーズ:大さじ3
(今回はグラナ・パダーノを使いました。)
米粉:大さじ3半
オリーブオイル:少々
塩、コショウ、ナツメグ:適量




■作り方

(1)フィノッキオの葉、底、外側の
かたい部分をとって半分に切り、洗う。



(2)櫛形に切る。



(3)フライパンにフィノッキオと、
かぶるぐらいの水を入れて、
塩少々とオリーブオイルを少々入れ、
柔らかくなるまで煮る。



(4)柔らかく煮えたら
水分を取り除き、バターを入れて焼く。



(5)裏返して両面焼く。



(6)小鍋にミルクと米粉を入れ、
火にかけてかき混ぜながら溶かす。



(7)もったりしたら火からおろす。



(8)バターと塩、ナツメグを入れる。



(9)火にかけて
バターを溶かして混ぜる。



(10)スカモルツァチーズを細かく切る。



(11)耐熱皿に薄くバターを敷き、
ホワイトソースを少し敷き、
焼いたフィノッキオを並べる。



(12)ホワイトソースをかけて、
スカモルツァチーズをのせる。



(13)粉チーズをかけて
200度のオーブンで15分くらい
表面に色がつくまで焼く。



はい、出来上がりです。
軽やかな味のグラタンをお楽しみ下さいね。
Buon appetito!


 
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