ほぼ日刊イトイ新聞 - イタリアンマンマの直伝レシピ


	2017/08/06

レシピその299
ナスの肉ロール、トマトソース焼き
～スイッチの場所。～

私の方向オンチは土地勘だけではありません。
例えば、照明のスイッチ。
明かりを点けるときに、
点けたい照明ではない方のスイッチを
押してしまうことがよくあります。
でも、不思議なことに
日本では、照明とスイッチの関係が
すんなりと理解できて、
さっと明かりを点けることができます。
ところが、ミラノでは家でもアトリエでも、
スイッチがなぜここにあるのかしら？と
思うことが多々あります。

例えば、アトリエがある建物の門。
門扉が２つ並んでいて、
ひとつは自動車用で、もうひとつが歩行者用です。
自動車用と歩行者用のスイッチが
どちらだったかいまだに迷って、
結局、全てのスイッチを押して、
両方の門の鍵を開けてしまいます。

▲これが門です。
　この門には、左右の壁に開閉スイッチがあります。
　手前の小さな門扉が歩行者用、
　大きい門扉が自動車用です。

▲門の右側の壁についているスイッチがこちら。
　右から自動車用の扉のもの、歩行者用の扉のものです。

▲こちらは門の左側の壁についているスイッチ。
　ここ数日壊れているのでどれも押しづらいです。
　きっとスイッチを押しても
　開けたい門扉が開かなくて困った人が、
　何度もスイッチを押しているうちに、
　壊したのではないか？と思いました。

そもそも、どちらのスイッチにしてみても、
門扉は自動車用と歩行者用の２つしかないのに、
どうして３つもあるのか、
色の違いにはどういう意味があるのか、
わからないことが多いです。

さて、今回ご紹介するのは、
ボリューム満点のナス料理です。

ナスの肉ロール、トマトソース焼き

■材料（２～３人分）

丸なす：１個
牛肉：100g
グラナチーズ：大さじ３
モッツァレラ：薄切り６枚
トマトソース：大さじ５～６
ケッパー：小さじ１
ジェノベーゼ：大さじ１
卵：１個
イタリアンパセリ：適量
パン：少々
揚げ油：適量
EVオリーブオイル：少々
塩：適量

☆下準備

・ナスの皮を少しむいて、
５mmくらいの厚さに６枚切る。

・塩を少々振って重ねて30分くらいおく。

・パンを塩水につけて柔らかくする。

・ケッパーとイタリアンパセリを
一緒に微塵切りする。

■作り方

（１）ボールに水をよく絞ったパン、
イタリアンパセリ、グラナチーズ、
ジェノベーゼ、肉を入れてかき混ぜる。

（２）卵は柔らかさをみながら入れる。

（３）よく練る。

（４）ナスを軽く押さえながら
ナスから出たあく水を拭く。

（５）揚げ油でナスの両面を素揚げする。

（６）油切りをする。

（７）上からキッチンペーパーで軽く押さえて
油取りをする。

（８）（３）の中身を丸めてナスの上におく。

（９）耐熱容器に薄くオリーブオイルを敷き
トマトソースを敷く。

（10）その上にナスをロールにしながらおく。

（11）ナスの上にトマトソースをのせて、
180度のオーブンで10分焼く。

（12）一度オーブンから取り出して
チーズを並べ、あと５分焼く。

はい、出来上がりました。
熱々をどうぞ。
Buon appetito！