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アーカイブ 2016/01/31
 
レシピその262
我が家風ヴィン・ブリュレ〜弱点克服に向けて。〜


ここ数年、ごはんどきや、休日にかかってくる
セールスの電話の頻度が増しています。
相手の都合を全く無視した行為。
裸足でずかずかと入り込んでくるにも関わらず、
早口で優しい声、丁寧な説明。
セールスの人が優しくなればなるほど、
丁寧になればなるほど、
どんどん冷めていく私の気持ち。
「またか〜」と思って、
何もいわないで「ガッチャン!」と切る。
そして、自分のしたことに気持ちが沈む‥‥。
友人たちにスマートな断り方の対処法を聞くと
笑い話になってしまうほどいろいろとありますが、
私は電話をかけてくる人の気持ちを受けとめ、
自分の真の気持ちを伝えようと決心しました。

電話には苦労させられることが多いです。
特に帰国したときに使う日本独自の携帯電話は、
イタリアで使っている携帯電話と全く使い方が違い、
夫婦共通で使っているため、
混乱することが多いです。
以前、私が日本に入国した直後に、
こんな失敗をしました。
最後に使ったのが夫だったことをすっかり忘れて、
通話履歴から電話をしました。
てっきり実家の兄の電話番号だと思ったのです。
するとまったく知らない人が出てきて焦ってしまい、
なんていってよいか、思考が数秒間静止し、
イタリアのセールス電話と同じように
「ガチャン!」と切ってしまいました。

先方から折り返しのお電話をいただいたときには、
すでにバスの中で、お話することもできず、
しっかり謝ることもできなかった後悔を
その後、長く引きずりました。

突然、見ず知らずの方と
お話しをすることになったとき、
相手の話によく耳を傾けないうちに、
自分の気持ちが先立って
冷静さを欠いてしまう‥‥
これはまさしく私の弱点でもあります。
まず、あわてずに、よく聞き、
意見は相手にすぐに伝える。
2016年は自分の弱点をよく観る年にしたいです。
とはいえ、この性格ですから
ゆっくりと向き合っていきたいと思っています。

さて、この寒い中、冷えた体の芯をあたためる
ヴィン・ブリュレのホットワインはいかがでしょう。
あわせてヴィン・ブリュレのゼリーもご紹介します。
主婦が作る2倍たのしむヴィン・ブリュレです。


我が家風ヴィン・ブリュレ

■材料(2人分)

赤ワイン:600cc
砂糖:100g
オレンジ:1個
リンゴ:1個
ナシ:半分
レモンの皮:半分
シナモン:適量
丁子(クローブ):数個
ゼラチン:5g
八角、ナツメグなど:お好みで



☆下準備
・くだものはよく洗っておく。


■作り方

(1)口の広い鍋に赤ワインと、
砂糖とシナモン、丁子、
レモンの皮を入れる。



(2)(1)にナシの皮と
薄切りにしたナシを入れる。



(3)リンゴの皮と、
いちょう切りにしたリンゴを入れる。



(4)オレンジは皮と、ふさをはいだ実を入れる。
ふさに残った実はしぼって果汁だけを入れる。



(5)中火で煮てあぶくが立ってきたら
弱火にして、
あたためるくらいの気持ちで30分煮る。



(6)30分煮たところ。



(7)カップにこしながら入れる。



ホットワインは、ここで完成です。
お湯を添えてお好きな濃さにして
めしあがってくださいね。




引き続き、ヴィン・ブリュレを使った
ゼリーをご紹介します。

(8) 皮と香辛料を取り除く。
(口の広い鍋だとしやすいです)



(9)水に戻したゼラチンを入れて溶かす。



(10)入れ物に煮たくだものを入れる。



(11)液体を入れて冷蔵庫で冷やす。



出来上がりです。
あたたかいお部屋で
冷たい物をいただくのもいいですね。

Buon appetito!


 
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