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アーカイブ 2014/10/19
 
レシピその230
かんたんモスタルダ(マスタード煮)〜蕎麦打ち〜


日本に一時帰国しています。
母と一緒にいる時間を持ちながら、
友人が企画してくれるお料理教室をして、
日本の生活を楽しんでいます。


▲造形作家の長谷川淑子先生をお迎えして
 料理教室を行いました。
 食べた物がすぐ消化できそうな
 笑いが一杯の食後の談話の様子です。


今回の帰国では、何十年来の念願だった
蕎麦打ちを教えてもらう機会がありました。


▲蕎麦打ち職人の安藤淳之介さんです。


▲「水回し」と呼ばれる作業。
 イタリアの手打ちパスタとは全く違うスタートです。



▲小さい家庭用サイズの麺打ち台でも
 素晴らしく生地がのびました。
 この3本の棒を使う方法は、
 イタリアンパスタに応用できないものか?
 と思った技術。



▲見事に細く切って行きます。
 これもイタリアンパスタに応用したい技です。



▲同じサイズに押し切りします。
 綺麗な麺は食べた時の食感が違ってきますね。



▲でき上がり。
 同じサイズにでき上がる
 手打ちパスタも作ってみたいと思います。



▲そば粉が蕎麦になりました。
 技の凄さに驚くばかりです。


吸って食べる蕎麦と、フォークに巻いて食べるパスタ。
その違いがあるにしても、
この蕎麦打ちの手法をパスタにも応用できたら‥‥。
構想が広がります。


▲「見事! 見事!」
 「美味しい! 美味しい!」を連発した蕎麦打ち。
 自然の香りが漂う「お蕎麦」。
 材料から技にいたるまで、
 一つ一つのこだわりが産む逸品。
 日本人の繊細さを再確認できた幸せの体験でした。



日本に来るよろこびは、
母や兄弟家族、子供に会えたり、
そして何より支え合う友たちに会えることです。
心の拠り所の根源に触れられるよろこびが、
旅のつかれを吹き飛ばし、
「また来よう」の前向きな姿勢にしてくれます。


さて、今回ご紹介する料理は、
付け合わせによく使う「モスタルダ」です。
くだものや野菜をシロップで煮て、
マスタードエッセンスに漬けた伝統料理ですが、
今回はマスタード粉で、
かんたんにつくる方法をご紹介します。

かんたんモスタルダ(マスタード煮)

■材料

リンゴ:青リンゴや紅玉600g(実のみの分量)
砂糖:150g+大さじ2(リンゴの甘さで加減する)
マスタード粉:大さじ1〜好みの分量
白セナペ粒(粒マスタード):好みの分量
レモン皮:少々
※材料はそのときに食べきる分量にします。



■作り方

(1)鍋に16等分したリンゴと砂糖を入れる
(リンゴの皮も1枚入れました)



(2)鍋を振って、
砂糖をリンゴの表面全体にまぶして、しばらく置く。



(3)白セナペ粒を潰す。



(4)(3)はフードプロセッサーを使っても可。



(5)細かくなり、香りがでる。



(6)リンゴから水分が出たらレモンの皮を入れて、
弱火でフタをして煮はじめる。



(7)八分目まで煮えたら、
一度火を消して冷まし、味を含ませる。



(8)大さじ2の砂糖を加え、
もう一度弱火でしっかり最後まで煮詰める。
(水分が足りない時には少し水を足す)



(9)煮詰めたら火を消して、人肌まで冷ます。



(10)マスタード粉を水で溶く。



(11)溶きがらしと潰しセナペを
(9)に入れてかき混ぜる。



はい、でき上がりです。
前回の塩豚イタリア風のソースとして使いました。
肉料理といっしょに食べてくださいね。
BUON APPETITO!


 
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