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アーカイブ 2014/02/23
 
レシピその214
トリッパスープ アントニア風
〜スーパーにて〜


先日、近くのスーパーで起きた話を聞いてください。
12月中に50ユーロ以上の買い物をした人に
翌月1月いっぱい有効の
10ユーロ買い物券がプレゼントされました。
券の表には大きな字で
「使用期限1月29日」と明記されており、
裏側に小さい文字でびっしりと
使用条件が書かれていました。
私は小さい文字の条件のほうは目を通さず、
わからないことは都度、
店員さんにたずねればよいかと
ゆるく考えてました。

さて、お買い物券使用1回目。
50ユーロ以上の買い物をしたときに、
この券で10ユーロ分が値引きになります。
事前に近くにいたレジの人に、
電話のプリペイドカードも
該当品目に入っているかたずねたところ、
「もちろんです」との明快な返事。
そこで、40ユーロ分の食材や雑貨と
20ユーロ分のプリペイドカードをカゴに入れ、
レジに並んでプレゼント券を提出すると
「50ユーロに達していないので、
 プレゼント券は使えません」と断られました。
このレジの人からは
プリペイドカードは該当品ではないと
裏面に明記されていることを指摘されたので、
「あっちのレジの人はできると言っていたけど」と言うと
「あなたどうしているの?」
「えっ? 私はしているわ」と
レジスタッフふたりで見解が違っていました。
残念。あと10ユーロ分買っていればよかった。
次は失敗しないようにしなければ!
と心に誓いました。

そんなわけで2回目の挑戦。
今度は50ユーロ以上になったか確認できるよう
金額を事前にチェックできる
セルフサービスキャッシャーを使うことにしました。
結果、51.50ユーロと、
条件を満たす理想的な金額になり、
「私は天才買い物師!」と
自画自賛しながら自動支払のところに行きました。
そこにはお客が私がひとりだけ。
セルフサービスキャッシャーでの
券使用が初めてだったため、
会計係に聞いたところ
「キャッシュマシンに金額を表示してください。
 今、行きます」と返事がありました。
1秒もかからないでその行為が終わって、
マシンの画面に
「金額の支払いをしてください」と表示がでたため、
思わずコインを入れました。
すると、会計係が遠くから
「なんでお金をいれたの〜!
 もう券は使えないわ」と叫びました。
一見ハイテクなマシンですが、払い戻し機能がなく、
券を使うタイミングを逸してしまったとのこと。
私は、「支払いをしないで待て」と
彼女が指示しなかったことについて、
百も文句を言いましたが、会計係は馬耳東風。
とりあえずそのコーナーに待機している
お客様アシスタントを探すと、
ずっと他のスタッフとおしゃべり中。
彼女のおしゃべりが一段落してから、
文句を言いましたが、
「次回にご使用になってください」と
片を付けられてしまいました。


そして今日。
今度こそ! と思って出かけようとしたら
本日は30日で、期限切れ!
なんともご縁がなかったプレゼント券でした。

さて、今回はトリッパスープです。
今回は北の味つけスープと一緒に食べます。
ボランティア活動の拠点となっているキッチンで、
アントニアに教わりました。


トリッパスープ アントニア風

■材料

トリッパ(牛の胃袋):1.5kg
タマネギ:大2個
ニンジン:大2本
セロリ:2本
トマトソース:160cc(もしくはトマトペースト大さじ2)
とら豆缶:2缶
オリーブオイル:適量
塩・コショウ:適量
お好みでペペロンチーノ:少々
パン:適量



■作り方

(1)セロリを小口切りにする。
葉の部分も入れる。



(2)ニンジンの皮はナイフでこすって薄くはぐ。



(3)ニンジンを薄い小口切りと
厚い小口切りにします。
「薄い方はスープに溶かして味をだすのよ」
とアントニア。



(4)タマネギは粗みじんに切る。



(5)ジャガイモも小さいサイズと大きいサイズの
サイコロ切りにする。
「小さいのは溶けてスープにとろみをだすのよ」
とアントニア。



(6)トリッパを好みの大きさに切ります。
「私は大きいのが好みだから」とアデーレ。
彼女の切り方はずいぶん大きめです。



(7)大鍋にオリーブオイルを入れる。



(8)切った野菜類を入れて中火にかける。



(9)焦がさないようにかき混ぜる。



(10)その間にトリッパをお湯で洗って
お湯に浸しておく。



(11)野菜がしんなりしてきたら
水きりしたトリッパを入れる。



(12)全体をかき混ぜる。



(13)全体が隠れるくらいに水を入れる。



(14)トマトソースを入れ、
煮立ったら弱火にして1時間〜1時間半煮る。



(15)30分くらい経過したところで豆を入れる。



(16)全体を時々かき混ぜて
塩・コショウを少々入れる。



(17)ここで突然、キッチンから
豚の塩漬けが出てきたので
予定にはありませんでしたが、入れることに。
なくても大丈夫です。



(18)時々かき混ぜる。
「僕はいつも月桂樹の葉と丁字をいれるよ」とマリオ。



(19)月桂樹の葉を入れます。



(20)はい、出来上がり。
「明日になると味が馴染んで
 もっと美味しくなるからね」とアントニア。



焼いたパンに浸けながら。



または焼いたパンを下に敷き、
その上にスープを入れるのもおいしいです。



お好みでパルミジャーノをかけてくださいね。
熱々ホカホカのトリッパスープをどうぞ。
BUON APPETITO!


 
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