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アーカイブ 2014/01/26
 
レシピその212
鶏胸肉のスカロッピーネ オリーブとトマト味
〜オリーブオイル作り、その2〜


前回のオリーブの収穫に続き、
最終段階のご紹介をしましょう。
収穫した実は搾油所で搾油します。
彼らは今年の収穫の終了日を
12月10日と決めました。
その後の実は酸度が高くなるので収穫しません。


▲搾油所はBIOオリーブのみの日でした。
 オリーブは洗われて搾油されます。
 彼らのオリーブオイルは、
 フラントイオ、レッチーノ、ペンドリー二
 という3種類オリーブの木からとれる実の混合です。



▲搾油されたオリーブオイルは
 ここで濾過してもらうか自宅で濾過します。



▲オイル作りやクリスマスお菓子作りなどで
 忙しい12月11日にご自宅にうかがって、
 濾過のようすを見学させてもらいました。



▲なぜ自宅で濾過をするか?
 機械でやるよりも人の手で濾過したほうが、
 圧縮しすぎず、やさしく濾過できるから、とのこと。





▲濾過器に食品濾過用の自然素材のコットンと
 ステンレス製の網を2層敷きます。



▲搾油されてから10日前後かけて自然沈殿させます。
 1.5〜2.0%分の沈殿物が貯まります。
 濾過される前は「モスト」と呼ばれ、
 綺麗な不透明なオリーブ色をしています。
 今年は100kgの実から14kgのモストができました。



▲濾過器にモストを流します。


▲早速、モストを味見。
 色、香り、味も新鮮。
 オリーブの実のままの味です。



▲モストの濾過は1回分で30分〜1時間かかります。


▲1回分が終わったところです。
 少量の沈殿物が貯まっています。



▲コットンフィルターは、
 1回ごとに様子を見ながら替えるそうです。



▲濾過されて透明になった
 エキストラバージンオイル。



▲我が子を抱くルーカです。
 去年の酸度は驚異的な0.05でしたが
 今年の酸度は0.1です。
 それにしても、とても酸度の低い
 エキストラバージンオリーブオイルのできあがりです。


土、木、実、そしてオイルに仕上げるまで慈しみ、
最後の過程まで見守りながら、
純粋で、繊細で、研ぎ澄まされた
軽い上質のオリーブオイルをつくります。
しかしながら
こんな素晴らしいオイルにも欠点があります。
それは少量しかできないので
ひとにぎりの人にしか、味わってもらえないということです。
質の良さを保ちながら生産量を増していきたい。
それが、これからのルーカの課題です。


努力を惜しまない
つくり手の人間性まで感じるオリーブオイル。
その良さを感じられる自分でいたいです。
このオイルを愛でながら
だいじにいただきたいと思います。

さて、今回のメニューは時間のないときにさっとでき、
軽くて味わいのある「鶏胸肉のスカロッピーネ」です。
前回ご紹介したオリーブのペーストなどを添えて、
味を楽しんでくださいね。


鶏胸肉のスカロッピーネ、
オリーブとトマト味


■材料

鶏むね肉薄切り:2枚(約150g)
トマト:150g
青オリーブ:30g(実のみ)
ニンニク:1欠片
イタリアンパセリ:少々
オリーブオイル:大さじ2
塩、コショウ、小麦粉:適量
オリーブペースト:適量



☆下準備
・胸肉を斜めに薄く切り、
繊維を切る感じで
格子状に包丁の背で軽くたたく。



・塩・コショウを片面にし、
重ねて、しばらく置く。



・トマトはあらく切る。
・青オリーブは種をとり、あらい千切りにする。
・ニンニク、パセリはみじん切りにする。



・鶏肉に小麦粉を薄くふる。



■作り方

(1)肉を入れても余裕がもてる
大きさのフライパンに
オリーブオイルとニンニクを入れて火をつける。



(2)ニンニクの香りがでてきたら、
すぐに肉を入れる。



(3)軽く焼いてすぐに裏返し、
軽く焼き目を付ける。
(中まで火が通っていない状態にしておく)



(4)トマトとオリーブを入れる。



(5)フライパンを動かしながら
トマトが肉の下や脇に行くようにする。



(6)塩で味を薄味に整える。



(7)パセリを入れる。



(8)フライパンを大きく動かし
トマトをソース状にしながら
肉にからませる。



(9)全体に混ざったらできあがりです。



蒸し野菜とオリーブペーストを添えました。
オリーブペーストは
肉にも野菜にもつけて召しあがってくださいね。
BON APPETITO!

 
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