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アーカイブ 2013/01/13
 
レシピその186
カブの生マカロニパスタ〜パスタ作り〜


ワン仲間のアンナはイタリアの南部プーリアの人で、
地元にオリーブ園を持って、
ミラノとプーリアを行ったり来たりの生活をしています。

ある時、散歩しながらパスタの話になりました。
リエティにいた頃、
金属棒で延ばして作るマカロニパスタを
私はいくらたってもじょうずにできず、
それからすっかりと作らなくなりました。
そんな話をしたら「すぐにいらっしゃい」と
散歩帰りに、パスタの講習会をしてくれました。


▲セモリナ粉に人肌の温度のお湯を入れて混ぜます。


▲よく練った生地を棒状にします。
 まずは小さな耳たぶのようなかたちをしたパスタ、
 オレキエッテの作り方を教えてくれました。
 練ったパスタを少しずつ棒状に延ばしながら作ります。
 生地は固くなったら、また練りながら作ります。



▲オレキエッテができました。
 「ゆでた後の全体の歯ごたえまで考えて、
 同じ厚さになるようにつくる」だそうです。
 これは上級編です。



▲続いて、マカロニパスタ作りです。
 好みの大きさに切った生地の上に
 棒をのせて固定します。



▲手で転がす感じで、手前から後ろに返します。


▲練りながら、練りながら、作ります。

パスタ打ちをしていると、
子供達がよってきて、東洋人の私が
母親からパスタを習っているのを
興味深く見守ってました。
質問もいろいろ出て、
にぎやかに笑いながらの楽しいパスタ作りでした。
楽しいと言っても
「食べたときの歯ごたえを考えて」と
パスタの厚みや生地の状態には手厳しい彼女です。

粉と水だけで練り、
ひたすら自分の手で作るパスタ。
ごまかしのきかないシンプルさと
好みでいろいろな形を作ることができる柔軟さ。
私はこのシンプルでありながら、
深い味わいのあるパスタの虜になりました。
彼女から「食べたときを想定して作る上級編」
を学びました。

しっかり練ってかたちを作る、
同じ厚さになっていないときはやり直し、
その繰り返しの2時間でした。
家に帰って最初の一言は「ただいま」ではなく、
「パスタ疲れ〜」。
こんな私のセリフをはじめて聞いて
笑った夫は、
その日作ったパスタを夕飯に食べ、
「なんと豊かな味だ」と感嘆!
喜んでくれる人がいて
その顔を見て、幸せを感じます。
慢心さを捨て、新鮮な発見で学んで行こう
と思いました。

新しい年になり、
また何か始まりそうな気分でいっぱいです。
人の持つあたたかさが
新しい明るさを与えてくれました。

今年もよろしくお願いいたします。

カブの生マカロニパスタ

■材料(4〜6人分)

生マカロニパスタ:300g
カブ:250g(皮を取った後の分量)
小トマト:2〜3個
塩漬け小イワシ:4匹(オイル漬けアンチョビでも可)
ペペロンチーノ:1個
イタリアンパセリ:適量
EVオリーブオイル:大さじ5
塩:適量

生マカロニパスタの材料
セモリナ粉:250g〜300g
お湯:適量



(1)生マカロニパスタをつくる。
(パスタ作りと同じ要領です)
セモリナ粉をフォンターナ状にして
人肌の温度のお湯を少しずつ入れて練る。



(2)よく練る。



(3)細い棒状する。



(4)棒状にしたものを
1〜2センチくらいに切る。
(好みの幅でOK)



(5)金属の棒で丸める。



(7)丸まったら、金属の棒を
そっと抜き取る。



■作り方

(1)カブはサイコロ切り。
ペペロンチーノは半分に割る。
塩漬け小イワシは塩を洗い、粗い微塵。
トマトはさいの目切り。
ニンニクは芯をとりつぶす。
イタリアンパセリは微塵切り。
パスタ用のお湯を沸かす。



(2)フライパンにニンニク、ペペロンチーノ、
塩漬け小イワシを入れて弱火にかける。



(3)塩入りのお湯にカブを入れてゆでる。



(4)ゆっくりと香りを出した(2)に
トマトを入れて中火にして5分煮る。



(5)カブが柔らかくなったら
生マカロニパスタを入れる。



(6)ゆで上がった生マカロニパスタとカブ、
ゆで汁少々を(2)のフライパンに入れて、
パセリをふり、火にかけて味をなじませる。



はい、出来上がりです。
シンプルな味わいをお楽しみください。
生マカロニパスタがない場合は
乾燥マカロニパスタで作ってくださいね。

BUON APPETITO!


 
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