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アーカイブ 2011/10/02
 
レシピその153
洋梨とタレッジョチーズのリゾット〜お祝いの品〜


先日、友人のロベルトと
パオラ夫婦の長女ジューリアの
洗礼式に行きました。
教会でのミサが始まり、
神父さんに抱かれ、両親が見守るなか
いよいよ頭部を水で清めるという最高潮で、
彼女は驚き、少し泣きましたが、
その後は大波をこえたような
安堵感で一杯の両親の腕のなかで、
愛くるしい目を輝かせていました。



その後、近くのレストランに移動して、
お祝いパーティがありました。
佳境に入り、両親からの挨拶とともに、
アーモンドに砂糖をからめたお祝い用のお菓子
コンフェットのプレゼントが始まりました。
一人ずつまわって、
挨拶とともに渡されたものは
いつも見慣れているコンフェットとは違い
大きい赤い物が2個ありました。
それは、スポンジで出来ている
鼻に挟むピエロの赤い鼻でした。
ついていたカードには、
「両親と兄が選んだ記念品は
 幸運に恵まれていない時期を過ごしている子供達に
 ユーモアと笑顔を届けるために援助する品物です。
 ジューリア」

そして、その「赤い鼻」が
施設で作られていることや
支援金の振込先が書かれていました。

私が田舎に住んでいたときは
コンフェットの発祥地の近くということもあり、
お祝い事にその方の家に行くと、
コンフェッティをお茶菓子のように出されました。
そしてお祝いのお返しもコンフェットでした。
伝統的な意味がある物として、
お祝い全般に使われていました。

私はこの友人夫婦の新しいタイプの「お返し」に
感服の気持ちで一杯になりました。
なぜ「ピエロの鼻」を選んだのか、
両親に尋ねてみました。すると、
コンフェットは飾ったときに美しく、
食べておいしいものだけれども、
もっと役に立つ意味のある物にしたかった。
マルコ(ジューリアの兄)が、
小児病棟に入院したときに
ピエロさんに助けてもらったことを思い出し、
そのお礼の気持ちもあり、
お金も有効的に使いたかった、
と言います。

どちらにしても「想いの根源」は
同じところから発生していると思いますが、
両親の優しい想いは
ジューリアのこれからの成長の
バックボーンになって行くだろうと思いました。
そしてなにより
両親の柔軟性を賞賛したい気持ちで
一杯になりました。





さて、こちらは秋になりました。
そんな秋を感じるメニューをご紹介します。
お試しくださいませ。

洋梨とタレッジョチーズのリゾット

■材料(2人分)

リゾット用米:140g
洋梨:100〜120g
タレッジョチーズ:100g(カマンベールでも可)
バター:10g
エシャロット:1個
白ワイン:100cc
クルミ:2個
オリーブオイル:大さじ2
イタリアンパセリ、タイム、セロリの葉:少々
塩:適量




☆下準備

・お湯を600ccわかす。
・タレッジョチーズは四角に切る。
・洋梨は四角に切る。
 1皿あたり2個ずつ生で飾る用にとっておく。
・エシャロットは荒微塵切りにする。
・イタリアンパセリ、セロリの葉は微塵切りにする。
・クルミは荒微塵切りにする。




■作り方

(1)鍋にオリーブオイルと
エシャロット半分を入れて、弱火で炒める。



(2)エシャロットがしんなりしたら、
中火にして、お米を入れる。



(3)よく炒める。



(4)ワインを入れる。



(5)アルコール分を飛ばす。



(6)ワインがなくなったら
四角に切った洋梨の半分を入れて、
ざっと混ぜ合わせる。



(7)お湯を2杯入れる。
時々かき混ぜて、お湯がなくなったら、
またお湯を足してかき混ぜながら、
15〜18分くらい煮る。



(8)リゾットを煮ている間に、
飾り用の洋梨をつくる。
フライパンに残り半分のエシャロットと
バターを入れて炒める。



(9)残りの洋梨を入れて
強火で1分くらい炒める。
※洋梨は生で飾る用に各皿2個ずつとっておく。



(10)飾り用の洋梨が出来上がりました。



(11)リゾットがアルデンテ直前に仕上がったら
塩で味を整えます。



(12)火を止めて
タレッジョチーズを半分入れます。



(13)素早くかき混ぜ合わせ、
フタをして2〜3分おきます。



リゾットをお皿に盛り、
残りのタレッジョチーズをのせ、
飾り用に炒めた洋梨と炒めてない洋梨、
クルミ、タイムを飾り、
パセリとセロリをかけます。
秋の香りをお楽しみ下さい。

BUON APPETITO!


 
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