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アーカイブ 2008/03/23
 
レシピその62
ジャガイモのニョッキ
〜ミラネーゼと車〜


日本からミラノにいらした方の多くは、
まず、道に堂々と駐車している車の多さに驚かれます。
ほこりだらけの車が、道にびっしりぎっしりです。
最近ようやく駐車規制ができて、
道にひかれた黄色いラインのスペースは地区住民対象、
青いラインは時間制有料スペース、
その他にも、荷物運搬用スペースや
身体障害者用スペースなどができましたが、
あいかわらず駐車スペースには
1台分の空きもありません。
車が規定のラインの中に入っていれば
前後の車間はまったく問題にしません。
どの車も信じられない車間で駐車されています。
では、どうやってぎりぎりのスペースに駐車するのか?
なんと、前後の車をボンネットの先で押しながら
移動させて、少しずつスペースを確保するのです。
前後の車にぶつかっても、
ぶつかるのはバンパーですから、傷がつかないのです。
見事なテクニックです。
「バンパーはそのためにあるんだから
 気にするな」
というのが、みんなの言い分です。

駐車事情と同様に、運転事情も日本とずいぶん違います。
田舎のリエティから、
車でミラノに初めて来たときの驚きを
今でも覚えています。
ミラノに到着したのは夜中でした。
街中に水銀灯があり、
どの道も明るくて、「都会」を感じました。
そして、その「都会」の運転ときたら!
4車線から2車線に入る手前で
走っている車がいっせいに競争を始めました。
素晴しい駆け引きとハンドルさばきが
繰り広げられていました。
走っているときだけでなく、
赤信号で止まっているときも油断ができませんでした。
青信号になったら‥‥
いや、青信号になる少し前からエンジンをふかして、
出発の気配を後ろの車にアピールしないと、
早く出発せい! とばかりに、
クラクションが鳴り響くのです。
(青信号にはまだなっていないのに!)
「せっかちな運転」
これがミラネーゼのドライバーの第一印象でした。

ミラノでは歩いているときも油断大敵です。
歩行者がいないときは
信号を無視して平気で走っている車も多いので、
青信号のときも、左右をよく確認してから
横断歩道を渡るようにしています。
みなさんもイタリアにいらしたときは
車に注意してくださいね。

さて、今回ご紹介するメニューは、
ジャガイモのニョッキです。

ジャガイモのニョッキ


■材料(4〜6人分)

ジャガイモ:600〜700g
小麦粉:250〜300g
ほうれん草:茹でてみじん切りにしたもの大さじ2
卵黄:1個
パルミジャーノチーズ:250〜300g
ナツメグ:小さじに軽く1
塩:適量
※ナツメグはここでは実をすって使っていますが、
 実がない場合は、粉のものをお使いください。
※パルミジャーノチーズは荒く削っておいてください。




■作り方

(1)まず、ニョッキを入れるチーズの器作り。
人数分の器をひとつひとつ作る。
荒削りにしたパルミジャーノチーズ大さじ3を
よくあたためたフライパンに広げながら入れる。



(2)焼けるまでそのままほうっておく。



(3)フライ返しなどを使ってフライパンから取り出し、
型のもとになる裏返した器にかぶせて、
上から押さえつけて型をとる。
これで器がひとつ出来上がり。同様に人数分作る。
※とても熱いので押さえるときは素手ではなく、
 キッチンペーパーなどを使う。




(4)ジャガイモはたっぷりの水に少々の塩を入れ、
柔らかくなるまで茹でる。



(5)ほうれん草は柔らかく茹で、みじん切りにする。
パルミジャーノチーズ大さじ2、
ナツメグ小さじに軽く1はすっておく。
卵は割っておく(黄味だけ使います)。



(6)茹で上がったジャガイモをあたたかいうちに
皮ごとマッシュする。



(7)(6)をよく広げて冷めたら、
小麦粉・卵・パルミジャーノチーズ・ナツメグ・
塩を加えて混ぜ合わせる。



(8)(7)の半分にほうれん草を入れる。



(9)(8)を棒状に延ばす。
生地はかなり柔らかいので小麦粉をつけながら延ばす。



(10)好きな大きさに切る。



(11)フォークで筋目をつけて、
ソースが絡みやすいようにする。



(12)ほうれん草を入れた方も好きな大きさに切る。
今回はこちらは丸型にしてみました。



(13)(11)と(12)を塩を入れたお湯で茹でる。
上にあがってきたら茹で上がり。



(14)好きなソースであえて
(3)のチーズの器に入れる。
今回のソースはミートソースにしました。



出来上がりです。

BUONAPPETITO!

今回はミートソースにしましたが
トマトソースなど、他のソースにも
よくあいますので
お好みで試してみてください。

☆おまけ
大好きなジャガイモとチーズが、
テーブルの下に落ちてくることを
待ちこがれるうちのワン達です。

 
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