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アーカイブ 2008/03/09
 
レシピその61
ひよこ豆のパスタ
〜アンナ村のかまど料理〜


とても久しぶりに会ったのに、
つい昨日も会っていたかのような気持ちになる
心が通じ合う友がいます。
それがアンナです。
彼女は日本に留学したことがあり、
日本語はもちろんのこと、
日本の文化もしっかりと身についてます。
イタリアで生まれ育ったことを感じさせないほど、
異文化を愛し、深く理解してくれています。
“目と目で話せる”数少ないイタリア人です。

アンナは13年前に、ミラノに住んでいた
日本人の友人夫婦から紹介されました。
アンナが暮らす村を“アンナ村”と名づけたのは
その友人夫婦です。
“アンナ村”はミラノから車で1時間ほどの
CANTUというところにあります。
イタリアの田舎でよく見かける昔ながらの小さい村で、
初めて訪れたときは
なつかしい故郷に帰って来た感じすらしました。

先日、“アンナ村”を訪れたときは、
アンナのマンマ、テレーザと
伯母さんのヨランダが作った
「ひよこ豆のパスタ」をごちそうしてもらいました。
彼女たちの料理は味付けも作り方も
いたってシンプルです。
その分、素材のうまみを引き出し、
素材を最大限にいかしているのでしょう。
ごちそうしてくれた「ひよこ豆のパスタ」は
薪を使うかまどで
ゆっくり時間をかけて作っていました。


▲薪を使うかまどで料理中。
 鍋のフタを開けて、テレーザに質問攻めの私。



▲ひよこ豆と豚の皮をトマトソースで煮込んで
 パスタソースを作っています。
 部屋中にこの香りが立ち込めます。
 何時間もかけてゆっくりと煮たそうです。



▲生パスタ作り。
 テレーザ(左)とヨランダ(左から二人目)の
 軽快な掛け合いに笑いっぱなしの私です。



▲生パスタをリボン状に切ります。


▲かまどに薪をくべて、
 火を強めてお湯をわかします。



▲生パスタをゆで、ゆであがったら、
 パスタソースとあえます。



▲かまどにはオーブンがあり、
 セコンドのスペアリブと
 ジャガイモのローストを作っていました。



▲一番右に座っているのがアンナです。
 テレーザとヨランダはひよこ豆のパスタを
 山盛り2杯も食べました。
 もちろん、セコンドのスペアリブと
 ジャガイモのローストもぺろりです。
 その健啖家ぶりにびっくり。



▲かまどの薪はこの部屋の窓から見える
 裏の林で切ってきたものです。



さて、今回ご紹介するメニューは、
このひよこ豆のパスタを
日本でも作りやすいように、
かんたんにアレンジしたものです。

ひよこ豆のパスタ


■材料(4人分)

ひよこ豆:200g(乾燥状態で)
トマトソース:50cc
生ベーコン:50〜60g
生パスタ(平打ちが合います):200g
ペペロンチーノ(粉末):好みの分量で
※ペペロンチーノがないときは、
 鷹の爪をくだいたものをお使いください。

塩:少々





※生パスタを手作りする場合は、
 こちらをご参照ください。

■作り方

(1)ひよこ豆は10〜12時間、水につける。



(2)豆がたっぷりとつかる分量の水に
塩を少々加え、
2〜3時間ゆっくりと弱火で煮る。



(3)豆が柔らかくなったら
トマトソースと刻んだ生ベーコンを入れて、
ゆっくりと30分くらい煮る。
水分が少なくなったら水をたす。
ペペロンチーノの粉を好みで少々入れる。



(4)(3)に生パスタを入れる。



(5)生パスタが柔らかくなるまで煮る。
最後に塩の加減をみます。






はい。できあがりです。
お好みでオリーブオイルをかけて
召し上がってくださいね。
オリーブオイルを入れると
こくがでます。

生パスタがない時は
スパゲッティを折って入れたり、
ショートパスタを入れたりしてもよいと
アンナのマンマからのアドバイスです。
その時はパスタを別の鍋で茹でてから、
(4)に入れてあえてください。

 
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