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アーカイブ 2006/08/15
 
レシピその22
子牛のツナソース〜カルチャーショック〜

5年ぶりに家族で日本の夏を楽しんでいます。
帰国した当初は、慣れない日本の湿度との戦いでしたが、
一週間も経つと、
イタリアの夏ではパリパリの肌になるはずが、
なんかしっとりとよい感じ。
髪の毛もリンスの必要ないほどのつややかさ。
高い湿度と柔らかい水の効果に目覚めます。
しかしながら、
今回ほど“カルチャーショック”を
受けたことはありません。
前回5年前に帰国したときは
“西洋の物”があふれていることに驚きましたが、
今回はそれにも増して、
西洋の物が日本文化と融合し、すっかり定着していて
“独特な物”になっていることに驚きました。
たとえば、イタリア料理にしても、
そのままをお皿の上で表現するのではなく、
日本人の感性で磨きをかけ、
オリジナリティーを保ちながら、
繊細な味を出しています。
これはやはり日本人の勤勉さと
向学心のたまものだと思います。
新しい物事を受け入れる柔軟性を持っている
日本人は素晴しいと思います。
イタリアレストランでいただくお料理は、
本場の料理に類似しているからこそ、
小さな違いが見えてきて不思議な感じがしました。
“ミックスされる物”
それならではのオリジナリティーが問われてくる、
日本人であるよさをいつまでも持ち続けたい、
そんな気持ちになりました。
さて、今回ご紹介するお料理は、
「子牛のツナソース」です。

子牛のツナソース

■材料(4〜6人分)

子牛のもも肉のかたまり(外ももがよい):700g
ツナオイル漬け:150g
ケッパー:25g
マヨネーズ:250g
アンチョビ:2切れ
だし用の野菜
(ニンジン、セロリ、玉ねぎ、イタリアンパセリ、
 ニンニク、ローリエ):適量
レモンの絞り汁:少々
塩・コショウ:少々量



■作り方

(1)肉が隠れるくらいのタップリとした水に
肉を入れ、中火で煮る。
アクが出てきたらきれいに取り除き、
だし用の野菜のニンジン、セロリ、玉ねぎ、
イタリアンパセリ、ニンニク、ローリエを入れて、
1時間半くらい弱火で煮て、
その煮汁の中で冷ます。



(2)キサーかフードプロセッサーに、
ツナ、ケッパー、アンチョビを入れ、混ぜる。
ペースト状態にしたところに、
マヨネーズを入れてソースを作る。
固いときや軽い味にしたい時は
(1)のゆで汁で伸ばす。
レモンと塩・コショウで味を整える。



(3)冷めた肉を取り出し、
調味野菜やあくなどを掃除をして、薄切りにする。

(4)肉の上にソースをのせ、冷蔵庫でよく冷やす。



出来上がりです。
今回、肉や野菜はすべて日本の食材で作りました。


鶏肉のツナソース

ところで、暑い夏ですから、
より短時間でできる同じ料理法を使った
鶏肉の料理もご紹介します。
鶏肉もとてもおいしいですし、短い時間で煮えます。
その上、よいだしも出ますので、
スープも一緒に作りました。

■作り方

鶏もも肉を水から煮て、
アクが出てきたらよく取り除き
そこに細かく切った、
玉ねぎ人参セロリを入れ30分弱火で煮る。
30分煮たら肉だけ取り出し、
冷やしてから切り分け、
ソースをかけ、冷蔵庫で冷やす。
一方スープは、
カブの小口切りと細かいパスタを加え、
柔らかくなるまで煮て、
塩・コショウで味付けをします。




 
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