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最新の記事 2006/03/14
 
レシピその11
ミモザケーキ〜LafestadellaDonna〜

日射しも風もすっかりと春めいてきました。
強くなってきた日射しのうちにも
冷たい空気を感じる一瞬、
冷たさのうちにも暖かさを感じる瞬間、
こんな春の始まりが大好きです。

3月3日は日本では“ひな祭り”ですね。
こちらでは3月8日が
“LafestadellaDonna”“国際女性の日”です。
これは米国が発祥の地の記念日です。
1908年、女性の労働条件改革のための
ストライキ中に工場から火が出て、
129人の女性達が逃げることができず、
全員焼死してしまったそうです。
この悲劇を忘れないため、
それ以降、3月8日は闘争ディーにもなりましたし、
女性に敬意をはらう日になりました。 
家庭を持ちながら働く女性が多いイタリアでは、
女性に対して敬う気持ちを、
ミモザの花をプレゼントしてあらわします。

イタリアでは男性から女性に、
また女性から女性にも贈り、
子供達もその日は学校の先生や、
ご近所のお世話になっているおばさん、
そして特にお母さんに、
ミモザの花束をプレゼントします。
こんな小さな事と思われがちですが、
女性として、母として、
生きていて良かったと思える
大きな喜びを味わえる日です。

こちらでは、事あるごとに
ちょっとお花を持って行く習慣があるため、
街角の交差点には、
花屋さんの露天がありますが、
この日ばかりは、ミモザの一枝から、
バラを添えた豪華な花束などで、
街はミモザ黄色で溢れます。

この日から、ミモザの木や
レンギョウの木が咲き始め、
グレー色の冷たい寒い冬が終わり、
一斉に街が黄色に染まり、春到来です。
ここの花は寒さを乗り越え、急に花を咲かせるためか、
とても色が鮮やかで花弁も丈夫です。
大好きな心躍る“時”です。

では、今回はミモザケーキをご紹介いたします。

ミモザケーキ


■材料(直径18cm型のケーキ1個分)

スポンジケーキ
卵:全卵3個+卵黄1個
砂糖:90g
小麦粉:90g
バター:15g
オイル:15g(コーンオイルかサラダオイル)
バニラオイル少々

カスタードクリーム
卵黄:3個
ミルク:250cc
砂糖:50g
小麦粉:30g〜40g
バニラさや:3〜5cmくらい
檸檬の皮:少々
隠し塩:少々


生クリーム:250cc
砂糖:大さじ1
ブランディー:少々




■作り方

(1)材料をよく計り、全部揃えておく。
オーブンを170度にあたためる。
小麦粉は2度ふるっておく。
バターはオイルを入れ湯煎し、
バニラオイルを入れる
湯通しのときは沸騰させないこと。
ケーキ型にバターを薄くひき、紙を敷く。




(2)ボールに卵とお砂糖を入れ混ぜ、
湯煎しながらハンドミキサー(中速)でまぜる。
全体がもったりしてきたら、湯煎からはずし、
滑らかなリボンの筋が描けるまで
しっかりとまぜる。




(3)あらかじめふるっておいた小麦粉を、
再びふるいながら入れ、
ゴムベラで底からゆっくりと大きく混ぜる。
粉が見えなくなってきたら終える。




(4)湯煎したバターをボールに入れ
そこに(3)をひとすくい入れ、
生地に油性分をよく混ぜ合わせる。
できたら今度は逆に(3)に入れ、
気泡を壊さないように、全体をざっくりかき混ぜる。

(5)170度にあたためておいた
オーブンで30分くらい焼く。
25分で一度、様子をみる。
竹くしでさして、生地が竹くしについてこないようなら
焼き上がりです。

(6)型から外し、網の上にのせ、
あら熱がとれたら紙をはずす。



できあがったスポンジを3枚に切ります。
上下の高さ1に対して
真ん中の高さが2の割合になる感じで、
真ん中の部分を厚く切ってください。


(7)かためのカスタードクリームを作りましょう。



深めの鍋にミルクとバニラのさやを半分に切って
なかの種をしごきながら入れます。


(8)檸檬の皮も入れて、沸騰前まであたためます。




(9)ボールに卵とお砂糖を入れ、
白っぽくなるまでかきまぜた後、
ふるった小麦粉を入れ、ざっと混ぜておく。

(10)沸騰直前のミルクを茶こしに通しながら、
3分の2位入れてかきまぜ、
なじんだら、さらに残りを入れ、よくかきまぜる。
おまじないに隠し塩をほんのちょっと入れます。

(11)(10)を火にかけ木ベラでまぜる。
球ができそうな時はハンドミキサーを使ってよく混ぜ、
ブックリと沸騰するまでよく火が通ったら、冷ます。


(12)生クリームにブランディーと砂糖を
少々加え8分たてにする。
デコレーション分を取っておき、
残りを(11)に混ぜ、滑らかなクリームにする。




(13)スポンジ真ん中の部分をおろしきで、
ぽろぽろスポンジを作る。




(14)スポンジに(12)のクリームをたっぷりとはさむ。
スポンジの上の部分をのせ、生クリームで全体を包む。
そこにぽろぽろスポンジをたっぷりとかける。




(15)ミモザケーキのできあがりです。



今回はすみれのお砂糖漬けを飾ってみました。
好みでチョコッチップや
イチゴやバナナの薄切りをはさんだりします。
大人の味にしたい時はシロップを作り、
そこにブランディーやラム酒を加え
スポンジに刷毛でぬります。
このケーキは崩れる心配がないので、
持ち運びが楽なため、
プレゼントで持っていくには最適です。


とってもデリケートな味のケーキです。
女性の肌のように柔らかで、
ミモザの花のようにふっかりと鮮やかです。
どうぞ試してみてくださいね。
 
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