HABU
ハブの棒使い。
やればできるか、晴耕雨読。

その48 最後ですから、ハブ棒でも

屋根よりた〜か〜い〜♪



これはコイノボリならぬ、カツオノボリの写真です。
大熊の漁港に新鮮なカツオが水揚げされた日には、
このカツオノボリが空を泳ぎます。
奄美は今、そんな季節。
やればできるか、晴耕雨読。
こんな気持ちで始めた奄美暮らしも、一年が経ちました。

晴耕のほうは結局ろくにできませんでした。
農業はおろか家庭菜園の経験すらない自分には、
畑を耕すなんてあまりにもハードルの高い目標。
そもそも晴れたらほぼ必ずフィールドに出かけるので、
耕しているヒマなんてほとんどないわけです。
庭に植えて10cmくらいまで育ったトマトが唯一の成果。
今後もたぶん農作物に愛情を注ぐ余裕はないでしょう。
何しろボクのなけなしの愛情は
奄美の生き物にたっぷりと注ぎ込まねばならないもので。
晴れたら観察。
晴観生活をここに宣言します!

雨読のほうとてなかなかままなりません。
段々と読書時間が減っています。
雨は相変わらず多いのです。
それにもかかわらず読書量が増えません。
たっぷり時間があると、意外と本って読めないものです。
それでも最近特に面白かった本をふたつだけ紹介します。

「昆虫のパンセ」池田清彦著(青土社)
著者は構造主義生物学を唱える生物学者で、大の虫キチ。
慈愛に満ちた口調で昆虫のことを語ったかと思うと、
舌鋒鋭くネオ・ダーウィニズムを批判してやみません。
知的興味を呼び起こす「虫の思想誌」です。

「象と耳鳴り」恩田陸著(祥伝社)
このミステリー作家を今まで読み残していたのは大失策。
日常のささいな謎を解き明かす際のロジックが冴える、
とても端整で手際のよいミステリー短編集です。
人間の心理のひだをぺろりとめくって覗き見た世界。

実は読書が進まなかった理由のひとつとして、
自分でミステリーなど書いていたせいもあります。
何を間違ったか、横溝正史賞の優秀賞をいただいてしまい、
近々本になる急展開に…。
そんなこんなで、雨の日は執筆。
これからも雨筆生活に挑戦します!

さて、晴観雨筆の抱負を述べたところで、
一旦この「ハブの棒使い」はお休みしたいと思います。
あ、そうだ。最後に本物のハブ棒お見せしましょうね!
こいつが湯湾岳登山口に置いてあるハブ除けの叩き棒です。



一年間、ご愛読いただきありがとうございました。
ではまた機会があれば、お付き合いください。

2001-04-27-FRI
HABU
戻る