インターネット的。
これって、どういう本なのか?

 
♯4 担当編集者、PHP三島さんが語る


14日(月)18時現在のところ、Amazon.co.jpで
「インターネット的」、堂々の第5位ですよう!

大型書店で1週間に50部売れると、
ベストセラーと言われる本の世界。
PHP研究所の担当編集者三島さん情報によると、
今回の「インターネット的」の動きは、
PHPの新書で一番売れている、
二宮清純さんの著書「勝者の思考法」
と同じくらいの勢いで売れているそうですよ!
そして、何故か新潟地区でも人気が高いとか。
ヒナコさん効果か?

この本ができたとき、darlingが
「これは、ほぼ日の教科書として使おう!」と
鼠穴で言ってくれていました。
それを受けて木工用ボンドGは、速読が得意といえども、
30分ほどでざっと読みきってしまったというくらい
読みやすい!

それでは
今回は、PHPの担当の三島さんに、
「インターネット的」の魅力をわかりやすく
紹介していただきますよー。

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「100万部へ立候補」

darlingには「永遠のフレッシュ」と言われ、
会社では「新人さんですか」と
ちょっぴりイジラレ役の三島(26歳ほやほや)が、
読み所をぼくなりに申しあげます。

7月6日、七夕の前日。ついに完成!!!
刷り上ったばっかりの『インターネット的』の見本が
手元に届きました。
早速、鼠穴に出かけたところ、
七夕イベントの準備中だったスタッフのみなさんと
七夕の短冊に祈りを書くことに。
そのとき、勢いあまって書いてしまったのが、
「インターネット的100万部行けー みしま」

それを踏まえて、
今回『ほぼ日』の方からいただいた題目が、
「100万部への道」。
恐れ多いことは百も承知で、
そのお題目、活かすことにしました。
(理由は最後でーす)
ギャグかマジかは、
読んでいただいた方のご判断にませます。

帯の写真も、
ぼく自身が寝起きのダーリンにお願いして
撮影しました。
ほぼ日スタッフの方々には、
こんな写真、聞いてない!と驚かれたのですが
ぼくはかなり愛情こめて撮影した写真です。
そちらの方にも少しご注目を。

『インターネット的』の読みどころを
をまず、3人の編集者に述べてもらいましょう。

・バリバリ編集者Mのコメント

インターネットや情報関連の本っていっぱいあるよね。
最近だと、
『IT革命』(岩波新書)がIT関係の基本書として
認知されているみたい。
その中に、
「ネット社会では生産者と消費者の境界は
 あいまいになってくる。
 そこに出現するのは、『生産的消費者』や
 『消費的生産者』である」とある。
なるほど、とぼく自身勉強になった。
そんな時、『インターネット的』の原稿を読み、
ぼくは正直ぶっとんだね。
今までのIT関連の本のずっと先を行っていた。

「消費者という人」はいない

ズバッとこう書いてあったんですから。
それ以外にも、

「お客様は神様ではありません」
「消費こそ生産だ」
「多様な人格が点滅する」

など、一瞬逆説的に聞こえるが、確かに「その通り!」と
こちらを唸らせるようなフレーズが目白押しだ。

糸井さんが『ほぼ日』を通して実感した
血肉の言葉だけに、リアリティ度が全然違う。
そんな「生産と消費」の経済論的な話を述べつつも、
『iモード事件』も顔負けの乗りの良さも
持ち合わせてるんだから、すごい。
近頃、ベストセラーって翻訳書ばっかじゃない。
だけど、日本からもこんなに骨太の一冊が出たんだぜ、
と言いたいな。


・悩み多き編集者Kさんのコメント


どんな職業の方もそうだと思うのですが、
「ほんとうに自分がやりたいこと」って
なかなかできないですよね。
わたしも日々の仕事に終われ、
自分の仕事に磨きをかけたいのに時間がない、
新しい仕事内容に挑戦しても
うまくいかなかったり…とか、
そんなことに悩むってほど大げさじゃないけど、
どうすればいいのかと考えていただんですね。

そんな時、糸井さんからメールで原稿をもらって。
目の前の霧がすっと消える感じ、
って言えばいいのかしら。
「まずは出しきればいいのかぁ」
そう信じることが出来たとき、
わたしの中でパワーが漲るのがわかりました。
枯渇するんじゃないか、とか色々考える前に、
惜しみなく出し続ければよかったんですね。
だって、

「出しきったところで吸う息が自然と入る」

ものなのですから。

その他にも、糸井さんがずいぶん昔に発見した
大理論「寝返り理論」も役立ちました。

「ずっと同じ姿勢で寝てると血流が悪くなり、
 不快になる。それを解消するために
 微妙にもごもごと変化させている」

このイメージが、
糸井さんの問題発見法になっているそうです。
いまではわたしはそれを最もシンプルに応用しています。
立ったり座ったり、
時には歩き回ったりしながら原稿を読んで、という風に。
それ以来、とっても快適に仕事ができています!


・新人編集者Sのコメント

ぼ、ぼ、ぼくは、正直言うと、
インターネットの話とかは、苦手な方なんです。
B toBとか、ソリューションとか言われると、
もう頭の中はパニック状態…。

でも、そんなぼくにも、
この本はとっても面白く読めました。
読むたびに発見があるんです。
なんて言うか、ゲームはしないんですけど、
シュミレーションゲームを攻略していくような感覚、
というんでしょうか。

「あ、こんなとこにも仕掛けがあったのか」
と、読むたびに心のどこかにヒットします。
思わず、プッと吹き出してしまうところもあったりして。
「銀と毛」の中で出てくる、
パンチョ伊東さんの例えなんて最高ですよね。
じつは、パンチョさんって、毛なんですよー。
「運固」を「運固」と書くことも、
ぼくには新しい発見でした。
え、コメントになってない?
すみません、今思い出せるの、笑えるとこばっかで…。
あ、そうそう、
糸井さんが「情報農家のおらたち」って
表現しているとこも最高で……(中断)

じつは、上の3人のコメントぼく自身の感想です。

つまり、ビジネス書としても、
生活者に役立つ発想法の本としても、
ある種のおもしろ本としても読めちゃう、
というわけです。

このままだとわけのわからない本に取られかねないので、
ピシッとしたコメントを
PHP新書シリーズの
ヘッド・小木田女史からもらいました。

『インターネット的』はPHP新書というシリーズの
161番目の本です。
新書には、
「ITは儲け話」と考えているビジネスマンや、
日本の行く末を真剣に案じている憂国の士や、
「出版こそ文化の礎」と考えている教養派等々、
「ほぼ日」とはかなり顔触れの違う読者がいます。

出版界にはたくさんの「新書」と呼ばれるシリーズが
存在しますが、
実は、糸井さんは、新書には初登場。
糸井さんのラディカルな思想を、
PHP新書のラインナップとして、
ネットとはまた別の大きな世の中に問うことができて、
私たちスタッフはとてもワクワクしています。

最後に三島から一言。
この本の最後のほうで、darlingは
「立候補」することの素晴らしさを書いています。

「いいなぁ、と思ってみているだけでは、
 何も始まりません。
 もちろん、そっちのほうが苦労も少ないし、
 利口な生き方だとも言えるのでしょうが、
 何か、かっこよくないはないですよね」


そしてまた、

「名も知られぬままに立候補して、
 無名のままに世界の人々に支持されたり、
 共感を持って迎えられたりすることだって、
 ありうるのがインターネット的な社会です」


とも、述べています。

これが真実だとすると、ぼくがここ『ほぼ日』で、
「立候補」することはまさに、
「インターネット的」な行為と言えるのでは
ないでしょうか。
結果はどうであれ、
この本に込められた魂を実践するためにも、
ぼくはあえて「立候補」しようと思います。

「100万部へ立候補」
本コラムのタイトルは、
そういう思いがあってつけました。
批判も承知で立候補です。
一人でも、多くの方に支持し、
賛同していただけたらとても嬉しいです。

おっと、ほんとに選挙くさくなってしまいました。
ともあれ、みなさま、どうぞしあわせの一冊を!

2001-07-17-TUE
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