その1888

ひとくちに「言いまつがい」といっても、
そのパターンは千差万別。
多種多様な「言いまつがい」が
生まれるからこそ、この連載を
毎日毎日、続けることができるのです。
さぁ、今日は今日だけのパターンが。
ご存じ、元祖「言いまつがい」。
どうぞ、最後までお楽しみください。

就活中で我が身の
世間知らずを痛感した娘。
「私は温泉育ちなの!」
それを言うなら、温室育ち。
(温泉たまご)
今日、父が部下の指導方法について
悩みを言っていました。
「あいつに強く言うのは、
 逆治療なんだよなぁ〜」
意味はわかるぜ。
(「逆効果」だけど!)
同僚とのお酒の席で、
所属している部署の部長が
異動になるという噂話になりました。
それを聞いて私は
つつましやかに囁かれているね」
と言ってしまいました。
「まことしやかに」
と言いたかったのですよ、私は。
(ムクイ)
ゆうべ取れた言いまつがいです。
彼氏といっしょに夕飯を食べていたところ、
「おいしい?」と訊こうとして、
「うまい?」と混ざってしまい、
「うし?」
と訊いてしまいました。
彼氏はニュアンスを察してくれたようで、
「うん」と普通に答えてくれました。
(ふちゃ)
先日、ボクの食生活について
心配した母が言いました。
「ちゃんと、
 ごはんライス食べなさいよ」
‥‥うん。おかずも食べるよ。
(アメフリ)
同僚が、ダイエット食品で、
「米状のこんにゃくというものがある」と
教えてくれました。
お米と一緒に炊くと、量が増えるうえに
カロリーオフになるそうです。
それを聞いたわたしは
「ええっ!?
 ごはんなのになのっ?」と、
自分が日本人ではないかのような
返答をしてしまいました。
しかも何が言いたかったのか
わかりませんでした。
(主食は米です)
先日、コスメカウンターで
フェイシャルマッサージと
メイクアップをしてもらいました。
ファンデーションを塗り、いよいよメイク、
というところでスタッフの女性が一言。
「では、メガネを描いてもいいですか?」
「‥‥」
「あ! まゆげを描いてもいいですか?」
メガネを描かれるのは困るけど、
まゆげを描かれないのも困ります。
ぜひ描いてください。
(まゆげは薄いんです)
大学院の修了式の朝。
予約したコサージュを受け取りに、
花屋さんに寄りました。
髪のセットに時間がかかり、
遅れそうになって慌ててお店に駆け込んだ途端、
頼んでいたものを何と呼ぶのだったか、
出て来なくなってしまいました。
必死に頭の中でイメージを喚起しながら、
平静を装った私は、
「あの、お願いしていた
 コラージュを!」と、
ハッキリと言い切りました。
お店の人はもちろん笑顔でコサージュを手渡し、
やさしく送り出してくれました。
(4月から新社会人)
職場で異動が決まったことを家族に報告。
「やっと今の仕事、
 お役ごねんだよ!」
まだあと五年かよ! とつっこまれた。
(ようやく脱係長)
投稿といっても、
むつかしいことは、なんにもないんです。
要するに、そりゃ、メールですよ。
メールを送ればいいんです。
手っ取り早い方法としては、
下の「投稿する」というボタンをクリック。
すると、メールソフトが勝手に立ち上がり、
そこにはアドレスも件名も入ってますから、
投稿すべき愉快な「言いまつがい」を
だだだだっと書くだけでOK。
あとは送信ボタンをポチッとクリック。
はい、たったこれだけで投稿完了です。
みなさまからの投稿、お待ちしておりますー。
お気軽に、どうぞ!

イラスト:しりあがり寿


2009-04-16-THU
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN