その1811
絶対大爆笑! 悶絶必至!
というほどのことはありません。
でも、じわじわクスクス、おかしいです。
横隔膜痙攣! 史上最高におかしい!
というほどのことはないんです。
なんだか、じわじわ、おかしいんです。
そうそう、それが元祖「言いまつがい」。
今日も、じわじわ来るネタがそろってます。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
友達が言いました。
「この前正月でバタバタしたのに
 もう鬼まきだ!」
いくら忙しいからって
どさくさに紛れて
鬼はまかないでほしい。
(まくなら豆)
小学校1年生の担任教師です。
もうすぐ節分。
国語の時間に節分の様子を描いた絵を見ながら、
「これは、何をしているところかな?」と質問。
ほぼ全員の手が挙がる中、
いちばん張り切っているM君を当てました。
満面の笑顔で彼の言ったことばは、
「はい、おにまきです!」
思わず、黒板に向かって
肩を震わせてしまいました。
「鬼」をまいたりはしないのよ、M君!
(1年生は宇宙人)
「鬼ようこそー」
と、鬼を招いていた女の子がいましたが、
うちの3歳の息子は
「福はムチ〜」
と、福のほうまで追っ払っていました。
(モコ)
駅前のコンビニで
肉まんを買ったところ、
レジの女性が先ほどまで
先輩に指導を受けていた
初めてのバイトだったようで、先輩に
「さぁついに出番がきました」
とはやしたてられ、
言われたようにぎこちないながらも
肉まんをとりだし、
包み、僕に差し出して、
「皮でお包みしますか?」と。
‥‥えぇ、そりゃまぁ、肉マンですから。
(ゆーじ)

数年前、友人の経営する小さな会社が、
詐欺の被害に遭った。
困り果てる姿を見て、
懇意にしてくれている
友人弁護士がいるから紹介しようか?
と話を振ると、
「その弁護士さんは、すごわん?
と、大真面目な顔で言った。
一瞬、意味が解らなかったけど、
すぐに凄腕と辣腕の
合成語であることに気づいた。
(ひよ)

担当教授が
「うちの学生は
 一緒に酒を飲んでくれない」
とよその先輩にこぼしていたと
聞かされた友人は、
「飲みたくないわけないじゃないですか!」
と言いたかった所を、あせって
飲みたいわけがないじゃ
 ないですか!」
と言ってしまいました。彼女は
「二重否定は難しい‥‥」
とつぶやいていました。
(教授には言わないでね)
クラス会のあった晩、家に帰ると、
私の分のアップルパイが残してあった。
夫の横で、そのパイを食べた。
真っ二つに切ったリンゴが
ごそごそ入っている。おいしい。
そして思わず言ってしまった。
「このリンゴ
 アップルパイ
 たくさん入ってておいしい」
夫に、
「おい、まだ酔ってるぞー」
と言われてしまった。
(ワイン一杯しか飲んでないのにぃ)
私の友人は
「がんじがらめ」と言うところを、
「がんがらじめ」と言います。
状況的にはピンチのはずなのに、
なんだか楽しい気持ちに
なってしまいます。
(料理の名前っぽいね)
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イラスト:しりあがり寿


2009-01-29-THU
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN