その1795
ああ! 多すぎる!
世の中には「固有名詞」が多すぎるよ!
人の名前とか、ものの名前とか、
会社の名前とか、なにかのタイトルとか、
とにかくもう「固有名詞」が多すぎるよ!
やっぱりさ、こんなに多いとさ、
「言いまつがえる」のもムリがないよ。
そんなわけで今日は
「固有名詞の言いまつがい」の特集さ。
どうぞ、最後まで楽しんでね。
先日、食事をしているときに、
男性二人が最近のスポーツ事情に
ついて熱く語っていました。
男性A「浅田真央ちゃんのライバル
    ほら、韓国の‥‥」
男性B「ああ、キム・ソナやろ」
どうやらキム・ヨナと
ユンソナが混在した模様。
(スケート好き)
うちの夫は、何度教えても
フィギュアスケートの村主選手の名前を
「室伏」と言います。
村主選手がスケートしながら
ハンマー投げをする場面を想像してしまいます。
(83)
声質の似た女性デュオを見た夫。
「この人たちさー、
 あれの代わりできるんじゃん?
 あの、由紀さおりと
 安田‥‥成美
(なぼちん)
Gacktがソロになりたての頃、
母がテレビを観て言いました。
「あっ、この人知ってる!
 ナイスミドルだった人でしょ!」
マリスミゼルだよ〜。
(かざまい)
昨日、友人とテレビを見ていたとき、
TOKIOの国分太一さんが出ていました。
それを見た友人が一言。
「あ、こぶたっ!
いくら美味しいものを
いっぱい食べてるとはいえ、
国分太一さんは太ってません。
一文字飛ばしという
ミラクルな言いまつがいでした。
(ともこ)
たった今、うちのオカンがやりました。
「あれなんだっけ、そう、
 あの『熱情と情熱の間』!
‥‥間、せまっ!
(ツッコまずにはいられない)
映画の話をしていた時、
友人曰く
「あれはすごかったね。
 『博士の愛した異常な数式』
何かとても混ざっています。
(東京都匿名希望)
先ほど、父に訊かれました。
「鉄腕アトムの作者は誰やった?」
「えーと。手塚アトムよ!」
手塚治虫と鉄腕アトム。
何か似てません?
(創作秘話だったりしないか)
冬になると私のクラスでは
ブランケットが必需品。
みんないろんな柄のブランケットを持ってくる。
なかでもやっぱり多いのは
有名なキャラクターもの。
ある日、スヌーピーのイラストが描かれた
ブランケットを持ってきた子がいた。
それを見た、ある子がこう言った。
「あ、なんだっけそれ!
 あれだ、そう、スヌピー!
なんだそのパチモンみたいな名前は‥‥。
(友達はスヌーピーをヌーと言っていた)
会社の友人なのですが
九州の観光地の話をしていて
こう言いました。
「ほら、あの長崎の有名な‥‥。
 あー、思い出せない。
 そうそう、思い出した、
 ガリバー邸!
そりゃー、よっぽど大きいんでしょうねぇ‥‥。
(ぐにょ)
どのような「言いまつがい」でも
私たちはいつも募集してますよ。
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『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』にも
「固有名詞の言いまつがい」の傑作が
たっぷりと掲載されてますよー。

イラスト:しりあがり寿


2009-01-13-TUE
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN