ひとつの「まつがい」を
恥ずかしい思い出として
個人が胸に秘めたままであれば、
そこからの発展は極めて難しいのですが、
めいめいがそれを場に吐き出し、
最低限の体裁を整えられて
ずらりと並べた場合は、
ひとつの娯楽となることが可能なのです。
要するに、「まつがい特集」ですよー。
おもしろいから、読んでねー。
胃腸が弱いので、
瓶入りの整腸剤を愛用しています。
ある日、遅めのお昼ごはんを食べたあと、
いつものようにペットボトルのお茶で
薬を流し込もうとしていました。
とたん、口もとにじゃらっとした違和感が!
私が口に当てていたのは、
ふたを取った整腸剤の瓶でした。
しかも片手は腰に!
(はにぽん)
「化粧をちゃんと落とす!」
と言いながら、いつも念入りに洗顔する母。
その様子を見ながら
「そこまでこすらなくても!」
と言ってもまったく聞き耳持たず。
そんなある日、夜洗面所の順番を待っていると
洗面所から泡だらけで
鼻から流血した母がでてきました。
わけがわからず流血の理由を聞くと
「顔を勢いよく洗っていたら、
 勢いよすぎて小指が鼻の穴に入って、
 爪で鼻の中が切れたみたい」と涙声の母。
反抗期でめったに笑わなかった弟も
その様子を見て爆笑していました。
それをみて泣き笑いの母。
今でも思い出すとなんともおかしいです。
(ぶぅこ)
夫が高校生のころのまつがいです。
初めてバイクを買ってもらい、
友達5人と「海に夕日を見に行こうぜ」と
カッコつけて海岸へ行ったら、
宮城県仙台市の太平洋側では
夕日は海に沈みませんでした。
(you-tan)
旅行の最終日だった昨日、
ホテルをチェックアウト後
駅のコインロッカーに荷物を入れ
観光に出かけました。
新幹線の時間も近づき、
いい旅行だったなあとしみじみ感じながら
ロッカーを開けると‥‥中はカラでした。
確かにこの番号にいれたはずなのに、
摩訶不思議なことが起こったー!
と半信半疑なまま管理会社に電話すると
「荷物が入っているのに、
 カギのかけられていないロッカーがありましたよ」
なんのことはなし、
隣のロッカーにお金を入れカギをかけただけでした。
(連絡してくれた方ありがとう)
いただきものの鯵を南蛮漬けにしようと、
漬け汁を作っていました。
小鍋に材料のきび砂糖と
お酢と醤油とだし汁を入れて火にかけましたが、
なぜか砂糖が溶けてくれません。
かき混ぜても煮詰めても、
だまだまができて濁ってるし
なんだか赤い粒が浮いてるし。
あれ? この赤い粒、なんか鷹のツメのような‥‥。
もう一度きび砂糖の袋を確かめてみると、
「米ぬか」でした。赤いものはまさしく鷹のツメ。
漬け汁は一から作り直して、
無事南蛮漬けはできあがりました。
でも、米ぬか入り漬け汁を味見して、
「ちょっと甘いかな〜?」と思ってしまった
自分の舌が信用できなくなりました‥‥。
(あゐむ)
姪っ子のチッチ(3歳)が泊まった後、
我が家でのまつがい。
父「このかわいい
  ピンクのズボンはチッチのかな?」
父よ、それは私のガードルです‥‥。
(赤面おばちゃん)
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イラスト:しりあがり寿


2008-07-13-SUN
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN