その1531

だってさ、人ってさ、
ものすごくたくさんのことばをつかって
日々、しゃべりまくってるわけだからさ、
そりゃあ、やっちまうこともあるよ、
「言いまつがい」のひとつやふたつ。
それらを集めてお届けしましょう、
つまり、元祖「言いまつがい」。
おしまいまで、どうぞ、ごゆっくり。
「エキメヘン!」
愛媛県って言いたかっただけです。
(つぼママ)
久しぶりに会った妹と
興奮気味にじゅうたんの話をしていて、
口をついて出た言葉は
「ぺルタじゅうしゃん」
もちろん「ペルシャじゅうたん」と言いたかった。
(かか)
駅前で彼氏が一言。
「おっ! はとったフト
太った鳩です‥‥。
(528)
会社の女性に
「そのスカート素敵ですね」
と言おうとして
「ステーキ!」
と叫んでしまいました‥‥。
(はち)
社内ミーティングで
デザインについて議論していたときのこと。
なかなか決まらなかった色が
「青と緑」で決まりそうになったので、
グルーブリーンにしましょう!」
と高らかに言ってしまいました。
一瞬まつがっていない気がしましたが、
「グルーとブリーンって言ったよね」
と冷静に突っ込まれました。
(もこ)
ボクはサッカー部なんですが、
隣で練習しているソフトボール部の顧問が
「ちゃんと捕れバケ!!
と、叫んでました。
バカとボケが混ざったんでしょうね。
(いちご)
中学のころ、野球部に入っていました。
ある日、一人の部員がヘルメットを被らずに
自転車で登校したのがバレて、
部員全員が顧問の先生から
お説教を受ける羽目になりました。先生は、
「お前らのその格好を見たら、
 誰でも○○中学校の野球部だとわかる。
 お前らは○○中学校の代表として、
 自分の意志で野球をやっているのだから、
 ルールは守れ」
という内容のことを言ったあと、
「やけん、ちゃんと
 ユニホーム被って
 ヘルメット乗ってこないかんのと
 ちゃうんか」とおっしゃいました‥‥。
笑いたくなるのを我慢するのが大変だった。
(元野球部員)
最近、戦国時代の歴史小説を読むようになってから、
転職活動の面接でスラスラと
丁寧な話し方ができるようになったのですが、
一度、面接でついつい戦国武将のような口調で
「なんとも難しゅう
 ござりまするなあ!」

と言ってしまいました。
ちゃんと内定はもらいましたが、出社前の顔見せの時に
「そんな堅くならなくてもいいからね」
と注意されました。
(ナオエカゲツナ)
「グラム300円の牛肉を300g買ってきて」
と母から頼まれた。
普段牛肉などあまり買いに行かない私が、
何年ぶりかに行ったお店で一言。
「300gの牛肉を300枚ください」
(そんなに食えません)
先日家族で夕食を食べていたときのこと。
話題がそれぞれの仕事の話に及ぶと、
突然母がなんだか寂しそうにこうつぶやきました。
「私もあと2年で
 天然退職だわ‥‥」
日ごろから珍奇な発言が多く、身内以外からも
天然ボケの太鼓判を押されていた母だけに、
これには一同笑いをこらえきれず。
仕事は定年を迎えても、天然ボケは
きっとずっと治らないと思います。
(ゆう)
ヒモを引っ張ると動く人形のことを
「動くと引っ張る人形」
と言ってしまいました‥‥。
(海)
これらの「言いまつがい」は
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イラスト:しりあがり寿


2008-04-24-THU

 

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