その1503

ま、とにかく、そういう面倒くさいことは、
いったん置いておいて、ですね。
元祖「言いまつがい」でも読んで
ひと息入れることにしましょうや。
ほら、ちょっとリラックスすると、
見方が変わってナイスな考えが
浮かぶかもしれませんよ。
どうぞ最後までのんびりとお楽しみください。
片方のストッキングが見つからず、
いらいらしながら
妻が言い放ちました。
カタッキングない!」
そもそも、そんなものないわ。
(畑)
同僚が昔のつらかった思い出を
話そうして、開口一番、
「忘れたくても
 思い出せないよ!」
と叫んだ。
(松岡かよ)
その昔、父はご飯の上に餅をのせて
茶漬けにして食べるのが好きでした。
それについてコメントしようとした私は、
「もはんとごち」
と言ってしまいました。
(踊るハニワ)
飲食店でのバイト中、
お客さんに、お冷やをくれとたのまれ、
「ただいまお持ちします!」
と言おうとしたところ、
「たとえば‥‥」
と言ってしまった。
お冷やを持っていくのに
なんのたとえが必要なのか‥‥
ひとり顔を赤らめました。
(まちこ)
先日行われた大学の大同窓会。
3次会の帰り際、後輩が
「T先輩(男)が
 マタニティーブルー
 なってるようなので
 慰めてあげてくださいね」
いやいや、Tくんは
これから結婚するのですよ、後輩。
(なったことないマリッジブルー)
「僕さぁ、
 テレパシーのない人って
 嫌いなんだよね」
と9歳の息子。
「普通、ないんじゃない?」
「いや、けっこういるよ。
 給食時間にウンコとか言う人」
「‥‥デリカシー?」
「あっ、それそれ!」
(あんたご飯中におならしてるよ)
先日、万歩計について
話していた中で知人が発言。
「そんなええのんでなくてええねん、
 百均で千円くらいのでいいねん」
いや、それは売ってないやろ。
ていうか売ってたら
すでに百均とちゃうし。
(言わんとする
 ニュアンスはわかったが)
選抜高校野球のさなか、
言いまつがいを耳にしました。
試合の中盤、
打線に定評のあるチームの選手が、
きれいなヒットで出塁した直後の実況。
「さすが○○高校!
 ふるどいすりです!」
飲んでいたココアを噴出しました。
(アキラ)
野生動物のドキュメンタリー番組なんかで
よく見かけるシーン。
「あ、これ知ってる!」
と思い得意げに私は言った。
「命がけで川を渡るんだよね、ムー
ダンナ「‥‥」
はっ! なんか違う!? とあわてて
「あ、モーだっけ?」
と訂正したらダンナは
「モーって‥‥」と。
ヌーだった。
(ミチ・茨城)
野球中継を家族で見ていたら、
「岸和田魂」という横断幕がありました。
私「岸和田って、あの
  すごいお祭りのある所でしょ?」
母「ああ、どんじり祭りね」
私「違うよー。
  だんじき祭りだよねー」
父「違う。
  お前らのを足して2で割れ!」
私・母「えー?
    あっ、どんじきだ!」
父「岸和田だんじり祭りだっ!」
(祭りオンチ)
毎朝私は、
「いつもありがとうございます。
 今日も一日頑張ります」
とお仏壇に手を合わせますが、時々
「お電話
 ありがとうございます」
と言ってしまいます。
ちなみに私の仕事はオペレーターです。
(ちえ)
どのような「言いまつがい」でも
ためらわず私たちにお送りくださいな。
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心に残るその出来事をシンプルに書き表し、
できたところで送信ボタンを押してください。
連載の傑作をそれぞれ700以上も収録した
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
おかげさまでロングセラー。
まだの方は、ぜひどうぞ。

イラスト:しりあがり寿


2008-03-27-THU
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN