その1340

ハロー、スーザン。
キミはジョークが好きだったな。
神秘の国、ニッポンから、
例のジョークをたっぷり仕入れたので
キミに送ることにする。
そう、現地で「言いまつがい」と呼ばれ、
広く親しまれているやつだ。
以下に続く、多くの文字列は、
その状況とともに愉快さをあなたに示し、
もっとも緊張すべき局面でさえ、
しばしば、あなたの心を
楽しめるような状態にさせると
私は断言できるのではないかと思うことが可能だ。
じゃあ、最後まで、楽しんでくれ。
一人で海外旅行にいきました。
飛行機の座席の上のものいれに
大きな手荷物をいれようと四苦八苦していたら、
大柄な外国人のスチュワーデスさんが
やってきたので、鼻息荒く
「MAY I HELP YOU?」
訴えてしまいました。てんぱっていたので
しばらくまつがいに気づきませんでした。
スチュワーデスさんは何も困っていませんでした。
(木)
何年も前の話です。
母はお肉屋さんで外国の女性と一緒になり、
どのお肉が何のお肉なのかわからない様子の彼女に
かたことの英語で手助けを。
牛肉を「ディス・イズ・ビーフ」
そして豚肉を「ディス・イズ・トン」と。
当然その彼女は「???」顔だったそうですが、
母は自分の発音が悪いのかと思い
「トン」と何度か繰り返した後、
やっと豚肉は「ポーク」だと気づき、
「恥ずかしかったわよー」って
家族に報告してくれました。
(トン子)
今日、塾で配られた英語のプリントの問題には、
こう書かれていました。
「She has breakfast
 at seven last night.」
とんでもないお寝坊さんです。
(Zマイナス)
中学生の時の同級生。
英検の面接試験で
「あなたの中学校は?」と聞かれた。
緊張していた彼は
「○○チューガッコウ」
と「ガッ」にアクセントをつけて
もっともらしく答えたそうです。
そのせいかどうか、彼は試験に落ちました。
(ジュニア・ハイ・スクールだよ〜)
私の友人が、英語検定での面接試験にて。
「朝ご飯は何を食べてきたの?」
と英語で問われた時に
実は寝坊して朝ご飯を食べておらず、
とりあえずわかりやすいものを答えよう‥‥と思って
「ミソスープ‥‥
 アンド、ナットゥー!
と勢いよく答えたそうです。
一応英語にしてみたかった感じが好きです。
(ティッシュ5箱入り)
私の通っている英語塾での話です。
「teaは紅茶です。緑茶は?」
塾の先生に言われて
私は自信を持って大きな声で言いました。
「グリーン茶!」
しばし沈黙のあとの笑い。
恥ずかしくて顔があつくなりました。
(ひゆき)
私が高校生だった20数年前。
池袋で外国人に場所を尋ねられました。
「ココ、イキタデス。
 タイヨウオージリョカン
友人とない知恵絞って気がつきました。
「あ!
 サンシャインシティ・プリンスホテル?!」
「オー! ィエス!」
気遣いもなく、母国語でまくし立てる
ガイジンサンが多い中
こんなにも丁寧に聞いてくるなんて!
お礼にオーストラリアのコインをもらいました。
(よっきっき)
友人と、夏真っ只中の台湾に行ったときの話。
地図もろくに見ずに台湾の街中を
歩いていたところ、案の定迷子に!
「これはもう、道を聞くしかない!」と、
現地の人に英語で道を尋ねました。
彼女はとても親切で、
私達を目的地まで連れて行ってくれたのです。
せめてお礼ぐらいは中国語で、と思い
「謝謝(シェイシェイ・ありがとう)」
と言おうとしたのですが、
真夏の暑さで頭がぼ〜っとしていたせいなのか、
目的地にたどり着けて安心したせいなのか、
なぜか私の口から出た言葉は
我愛(ウォアイニィ・愛してる)」。
その時の彼女の怪訝そうな表情を、
今でも忘れることが出来ません。
(はなちゃ)
友人と海外旅行へ行きました。
旅先のホテルで日本人観光客と遭遇。
友好的な日本語で
「どちらから来られたのですか?」
と尋ねられ、友人は郷ひろみバリの発音で
ジャペ〜ン!(Japan)」
相手はあんたと同じ日本人だっつ〜の!
外国は人の気持ちを大きくさせる怖いところです。
(気の小さい日本人)
HAHAHAHAHAHAHAHA!
いやぁ、ニッポン人っていうのは
ほんとうに愉快な人たちだ。
キミも、こういうジョークに覚えがあったら
下の「投稿する」ボタンをクリックして
やつらに送りつけてみるといい。
あと、こういうジョークのマスターピースを集めた
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』という
ユニークな書籍が出ているらしい。
「ほぼ日ストア」などで注文するといいだろう。
それじゃ、また、セバスチャンの店で。
ミントは、スースーすればスースーするほど
いいと思っているジミーより。
PS:
まったく、この時期は、どこの店も
カボチャ、カボチャだ!

イラスト:しりあがり寿


2007-10-16-TUE
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN