その1290

8月もいよいよ終わりですが、
オトナには夏休みの宿題というものがありませんから、
日記やドリルのことなどを気にすることなく
元祖「言いまつがい」をのんびり楽しんでください。
夏休みの宿題でたいへんな子どもの方も、
どうぞここらでひと息入れて、
元祖「言いまつがい」をのんびり楽しんでください。
今日も小規模なエンターテイメントを
たたみかけるようにあなたに。
以前勤めていた会社で、
会員増加キャンペーンのため、
朝から電話をしっぱなしだった男性。
疲れてきたのか、
「会員同士の、
 つかいふながりを、ぞひ
と言い放った。
その後、私たちは仕事ができなくなりました。
(深いつながりを、是非‥‥)
ある日仕事のことで先輩から注意をうけ、
「わかったか?」と念を押されました。
「わかりました。すみません」
と言おうとして、
「わかりません」
と言ってしまいました。
周囲は爆笑し、先輩の顔は怒りに燃えていました。
(ぱんだたぬき)
パソコンの前にて。
「えーと、そこで東クリックしてみて?」
左クリックって言いたかったのに。
「ひ」と文字数しか合ってないし。
あれ、結構合ってるのか?
(なぼちん)
姉のケータイにメールが来て、
ピカピカ光ってるので、教えてあげようと一言。
「ねぇ! ペクペクしてるよ!」
姉「ペクペク?」
(K)
息子と動物クイズをしていた。
私は「口が長くて、虫を食べる動物は?」
とクイズを出した。
息子は頭をかしげて、悩んでいる。私は
「虫を食べるから、
 その虫の名前の後に『クイ』が入るよ」
とヒントを出した。
それでも息子はまだわからない。
すると横から妻が
「アリクイムシよ、
 アリクイムシ!」
と鼻の穴を広げて、自慢げに答えた。
(それは違うだろう)
私の伯母とその友人の会話です。
友人「‥‥病気の原因は、
   どうやらアレらしいとたい。
   ストレート
伯母「?」
友人「違った! ストレッチ?
   なんだったかね‥‥
   そうそうストロット!
伯母「そりゃ、ストレスじゃろうね‥‥」
おばちゃん、ようわかったね!
(ちゃちゃまるねこ)
高校生のときのことです。
さらさらストレートヘアーだった友達が
ある日パーマをかけてきました。
印象ががらっと変わって別人のようになった彼女に、
「髪形も印象も変わったね!」
と言おうとしたのですが、
その変わりっぷりに驚いていた私の頭の中は
「変わった」という言葉でいっぱいになり、
思いっきり大きな声で、
「変!」と言ってしまいました。
自分でも信じられないまちがいにびっくりでした。
まちがって言ったということを説明し、
かわいいと褒めちぎっても、
もうどうしようもありませんでした。
(よしこ)
父の葬式の時、
喪主である母が親戚との会話で
「遺体の入った棺は
 滑車で運べばいいですか?」
すかさず叔父が
「台車だろ。お前は遺体を上下させる気か」
と言い放ってました。
(あす子。)
老人ホームで働いています、
80過ぎのとても可愛いお婆ちゃまが、
「イケメン」と言う言葉を知り、
使ってみたかったようです。
男性ヘルパーに、
「○○さんはイカメンですね!」
頭の中で「イカス男の人のこと」と
覚えていたとのこと。あたりは爆笑、
お婆ちゃまは真っ赤になっていました。
ああ、かわいい。
(じーばーらぶ)
こういった傑作の「言いまつがい」を選りすぐり、
徹底的に編集して並べ直してつくったのが
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
という2冊の書籍なのです。
それぞれには、愉快極まりない「言いまつがい」が
700以上も収録されています。
まだの方は、ぜひともご一読くださいませ。
そして投稿も当然引き続き募集中。
下の「投稿する」ボタンをクリックして、
あなたのまわりに起こった「言いまつがい」を
どうぞお気軽に投稿してくださいね。

イラスト:しりあがり寿


2007-08-27-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN