その1278
ハロー、スーザン。
キミはジョークが好きだったな。
ニッポンから、またとびきりのジョークを
たくさん仕入れたのでキミに送ろう。
そう、現地じゃ「言いまつがい」と
呼ばれて親しまれているやつだ。
以下に続く、とりわけ現実的な文字の列は、
実際のところ、あなたを喜ばせるだけでなく、
ほかの誰か──友人や家族など──を
そのときあなたが感じたのと似た感情に
みちびくことが可能であると私は思う。
それじゃ、最後まで楽しんでくれ。
英語の勉強を始めた母。
そんな矢先に父の友人(外人)から
誕生日カードが送られてきた。
「私が読むわね。
 もう英語なんて
 スラスラ読めるんだから!」と母。
「いくわよ。ヒ!」。
「Hi!」を「ヒ」と読んだ母でした。
(母の子)
入社間もないころ、海外工場の先輩に
急いで連絡することがあり、電話しました。
オペレーター「Hello?」
その瞬間、頭の中が真っ白になり、
とっさに出た言葉。
「I need Mr.Sato!」
オペレーター「‥‥」
あれ、通じてない‥‥。
「I want Mr.Sato!」
オペレーター「‥‥」
俺の周囲の人は、爆笑。
‥‥あっ、俺は、愛の告白をしてしまった!
ちなみに、ノーマルです。
(kanei)
ドイツに短期留学していた時のことです。
朝市で「さくらんぼ(Kirsch)」を買おうとして、
「Kirche(教会)
 を500グラム!」
と元気いっぱいに言ってしまいました。
店のおばちゃん、
鳩が豆鉄砲くらったよーな顔になってた。
(ユキ)
友人がイギリスで、
エレベータに乗っていたところ
ある階で止まり、ドアがあいた。
すると、白人男性が、突然
「バナナ?」
と聞いてきた。
えー、こ、これは、
日本人をバナナに例えた差別か!?
と動揺していたら、
「Going up?」
と、上の階に行くエレベータかどうかを
聞かれていたのでした。
(bearjbird)
アメリカに住んでいます。
去年会社をレイオフされ、友達に電話して
「I've got laid off(レイオフされたの)」
と言ったのに、
「なにー!? いつ? 誰と?」
と聞き返され、
「会社に決まってるじゃん」と言ったら、
友達、一瞬無言の後、大爆笑。
最後の「off」が聞こえなかったらしく、
「I've got laid
 (エッチしちゃったの)」
と聞こえたそうです。
「off」のあるなしでえらいちがいっす。
(えいみ〜)
昔、友人4〜5人と川で泳いでいたとき、
M君が遊泳中、足をつったらしく、
私達に助けを求めようと、
「ヘルプ、ミィ〜!(Help、Me)」
と言うつもりで、、
「あ〜〜っ!
 エキスキュ〜ズミィ〜!
 (Excuse me)」
と叫んでた。
誰も助けはせず、自力ではい上がってました。
(MASU)
高校のとき英語の先生が
「sparrow→スズメ」と書こうとして
「sparrow→スズキ」
と書きました。
手でゴシゴシ消してました。
(スズキの涙)
私の高校の英語の先生は
「Ohgai wrote this book.
(鴎外がこの本を書いた)」
という例文を何気なく訳そうとして、
おはぎがこの本を書いた
 ですね〜」
と言ってました。
クラスの爆笑で気づいたようで、
すごく恥ずかしそうでした。
執筆に勤しむおはぎ‥‥。
(先生の体型で納得の言いまつがい)
カナダのコーヒーショップで働いています。
ビーフパティのスパイシーですか?
それともマイルドですか?
と聞こうとして‥‥
「スマイリー?」
と尋ねてしまった。
(すみひょん)
先生どうしで食事に行ったときの話です。
数学のS先生はステーキを注文し、
焼き加減を訊かれると自信たっぷりに
「ウェルカム!!」
と言ったそうです。
歓迎されてもなぁ‥‥。
(本当はウェルダン)
HAHAHAHAHAHAHAHA!
いやぁ、ニッポン人っていうのは
ほんとうに愉快な人たちだ。
キミもこういうジョークがあったら
下の「投稿する」ボタンをクリックして
チャレンジしてみるといい。
そうそう、これらのジョーク集は
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
という2冊のブックにまとめられているらしい。
こいつは、要チェックだ。ミスしちゃダメだ。
それじゃまた、セバスチャンの店で。
スピーカーはデカければデカいほどいい、
と思っているジミーより。
PS:
うちのお袋までヘソを見せ始めた。
なんなんだ? ローライズってやつは?
イラスト:しりあがり寿


2007-08-15-WED
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN