その1255
言おうとしたことと、違うことを言ってしまう。
それが「言いまつがい」です。
本来は「言いまちがい」と言うべきところ、
それすらすでに「まつがっている」という表現です。
たまには、こうして、
根本的なことを説明しておきたくなるのです。
さあ、元祖「言いまつがい」!
今日も愉快なネタがそろってますよー。
どうぞ最後までたっぷり楽しんでくださいね。
先日、PTAにて子供相手に
大縄跳びの回数を競っているとき
掛け声をかけようとして、
「レディーゴー!」と
「よーいドン!」がまざって
「よディーゴー!」
と思いっきり叫んでしまったのに
誰にもつっこまれず、さびしい思いをしました。
恥ずかしかった。
(PTA母親代表)
先日、パソコン講習会で講師の先生が
「それでは、
 テキサスの15ページ開いて」と。
(ちゃあ〜)
佐渡に家族旅行したときのことです。
トキの学名「ニッポニアニッポン」が思い出せず、
悩んでいた私。さんざん悩んだ挙げ句、
口をついて出たのはこんなことばでした。
「あ! 思い出した!
 ジャポニカジャポンだよ!」
‥‥学習帳じゃないんだからさー。
(じゃぽんぬ)
怒ると何を言ってるのか
わからなくなる先生が叫びました。
「お前らなんか、
 いないほうが邪魔だ!」
気持ちはわかる。なんとなく。
(ロープ)
「終わり」と言おうとしたら
「おしまい」がヘンに混ざって
「おあし!」と叫び、
パソコンの話をすれば
「デフラグ」がとっさに出てこず
なぜか「バリスタ」と口走る。
(なぼちん)
本屋のバイト中。
お客さんの探してる本を差し出して
「こちらの本で
 お間違いありませぬか?
トイレはどこ? と聞かれて
「あちらでございまする」
大名が憑依していた一日でした。
(風林火山の見すぎ)
昨日の夜のことです。
娘がパパの耳元で大声で話をしていました。
するとパパが、
「おい、声が大きいよ‥‥」と言うつもりで
「おい、耳が大きいよ‥‥」
と、言いまつがっていました。
マギー審司か。
(ちかもえのママ)
夜、会社を出ようとすると
家からケータイに連絡が。
母「今晩お鍋だから
  コンロ買ってきて」
私「コンロ?(元々あるのが壊れたのかな)」
母「スーパーで3個セットのが売ってるから」
私「‥‥ボンベじゃなくて?」
母「あはは、コンロだって!
でも間違いなくボンベの事を言ってるのだと思い、
買って帰ると「そう、コレよコレ」と母。
私「本当にコンロを3つ買ってきたらどうするよ」
母「そうよね。お鍋が足りないわよね!」
そういう問題じゃ‥‥。
(なち)
先日、本場のプロバスケットボールの
テレビ中継を見ていましたら、
強豪大学でコーチをなさっている解説の方が
『慣れるより、慣れろ』ですね」
と言ってました。
確かに言いまつがいではあるのでしょうが、
ハビットスポーツ(習慣のスポーツ)
といわれるバスケットボールでは、
核心を突いた言葉でした。
どんどん積極的に慣れて身につけていくしか
上達の道はないという、
ポリシーに触れたような気がしました。
(草バスケのコーチ)
友人の結婚式で‥‥
新郎の父、最後の挨拶で感極まり、
周囲も感動していた中‥‥おそらくそれは
「感謝の言葉もございません!」
と言うつもりだったのでしょうが
「感謝の気持ちも
 ございません!!」
と締めくくっていらっしゃいました。
(あひる)
学生時代お惣菜屋さんでバイトしてた頃、
お買い上げ金額をお客様に言うとき
「1998円」とかだと
1998年になります」
ってよくまつがえてました。
(奈)
なにを躊躇しているんですか!
そんなに見事な「言いまつがい」を知ってるなら、
すぐさま投稿するべきじゃないですか!
さあ! 下の「投稿する」ボタンをクリックして
そのお話をかいつまんで書き記し、
でもなあ、大丈夫かなあ、おもしろいかなあ、
などと思い悩むことなく、
さっさと送信ボタンを押してください。
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
まだ読んでいない方はぜひどうぞー。

イラスト:しりあがり寿


2007-07-23-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN