みなさまからいただくメールを読んでいると、
世界は些細な「まつがい」で満ちている
ということがよくわかります。
いや、ひょっとしたら、ことによったら、
「まつがい」の集合体が世界なのかもしれません。
さあ、週末のお楽しみ、「まつがい」特集。
今日も選りすぐった「まつがい」の傑作を
どうぞたっぷりお楽しみくださいませ。
電話の子機を
しょっちゅう「遭難」させています。
そんなときは、親機から救難信号を出して捜索します。
冷蔵庫のパーシャル室から見つかったときは
我ながら、あきれました
(肉といっしょに入れたらしい)。
充電が切れると、救難信号が使えないので、
かなりかわいそうなことになります。
いつも、ごめんね。
(わたなべ)
毎朝のゴミ出しは旦那の役目。
ある朝、寝ぼけまなこの旦那は
ゴミ収集ボックスに向かって必死に
車のキーレスを操作していた。
もちろん、ゴミ収集ボックスは開くわけがないが。
そんな私も珍しくゴミ出しをしようとした日。
思いっきり自分の車の助手席にゴミ袋を
ほうり投げて車を発進したことがある
ことは
旦那には内緒である。
(家の鍵と車の鍵をキーホルダーに
 まとめてるのが原因かなぁ)
母の「まつがい」です。
スーパーに行くと
「この中全品100円」のワゴンセールが。
「Mさん! これ、全部100円だって!」
と一緒に出かけた人にも声をかけ、
ワゴンの中を漁り始めました。
‥‥にしては種類が多い。
他の買い物客の精算前のカートでした。
(とろろ)
よほど疲れていたのだと思います。
昨夜遅く帰宅して、鼻をかもうと思い、
ティッシュの箱を手に取りました。
1枚スーッと引っ張り出して、
左手をくるりと返してピリッとちぎったところで、
何か違和感を感じ、はっと我に返りました。
手に持っているのはティッシュじゃなかった。
食品ラップの箱でした‥‥。
(くらむぼん)
ディスカウントショップで、
ある日のアルバイトY君。
レジの忙しさから解放された時間を
もてあましておりました。
ブラインドタッチめざして
テンキー入力を繰り返し練習している様子であります。
1234567890、クリア!
1234567890、クリア!
1234567890、クリっ‥‥えっ?
まちがって「現計」のキーを押してしまいましたぁ。
チン! ハイ、まいどありがとうございます。
12億3456万7890円お買い上げ。
「う、うわぁ!!!!!
 あ、あのぅ〜、店長〜」
(バイト君真っ青)
大学生のとき一番苦手な教科の試験があったので、
必死で徹夜して試験範囲を丸暗記。
翌日時間ぎりぎりでよろめきながら教室に入り
自分の出席番号のところへ行くとなんと、先客が!
焦って自分の出席番号を
担当教授に連呼して異常事態を訴えてから
一息ついたときに、
高校のときの出席番号
連呼していたことに気づきました。
(りんご)
ある時、近所のデパートに買い物に行くと
セール中でワゴンに
ブランド物の下着がいっぱいありました。
見ると綺麗な赤のショーツがあり、
サイズもSでぴったり。
たまにはセクシーな感じもいいかなと
2枚買って家に帰り、
夜お風呂に入って着替えてみると
確かにサイズはちょうどいいのですが、
後ろ前にはいたようで違和感が。
いったん脱いではきなおしましたが、さらに違和感。
また脱いではきなおし、
なーんかオカシイなと、
ショーツの入っていたパッケージを見直したら
男性用のビキニでした。
そう、前のあたりの生地が
ミョーに余るのは、男性用だから‥‥。
恥ずかしく、情けなく、
夫にも言えず、風呂場で一人赤面し、
2枚ともゴミ箱の底に隠すように捨ててしまいました。
(miyuki)
ホットケーキに
メープルシロップをたっぷりかけたつもりが
一番絞りごま油でした。
(ひま太郎)
あんな「まつがい」、こんな「まつがい」、
あなたにだってあるでしょう?
あればすぐさまマウスに手をのばし、
「投稿する」ボタンをカチッとクリック。
そのエピソードを鼻歌交じりで書いたあとは、
見直したりせずそのまま送信ボタンを押してください。
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
まだの人はぜひ一度読んでみてくださいね。
高確率で吹き出しますから。

イラスト:しりあがり寿
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN