その1193
♪キーンコーンカーンコーン。
はいはい、みんな、席についてー。
静かに、静かに、し・ず・か・に!
じゃあ、こないだのテストを返すぞー。
はいはい、静かに、し・ず・か・に!
今日も例によって「珍解答」が満載だぞー。
もう、いろんなパターンの「まつがい」があるから
どこがどう「まつがって」いるのか
きちんと読み解くようになー。
じゃあ、名前を呼ばれた人から取りに来なさーい。
五十嵐〜、植木〜、鬼塚〜、古賀〜、須田〜‥‥。
家庭教師で中学生を教えているとき。
社会の問題で、
「暖流と寒流がぶつかる境目で
 非常によい漁場となっている
 場所をなんというか」
という問題で、
「魚がいっぱい獲れるということは‥‥」
と考えた教え子は、
「築地」と答えてくれた。
(潮目、と言います)
小学生のころのテスト問題です。
「大( )小( )」の
かっこ内をうめて四字熟語を完成させなさい、
という問題でした。
正解は「大同小異」でしたが、私は
「大(名)小(作)」
と答えました。
家族には大爆笑され、でもそこはかとなく
民衆のつらさを感じさせる四字熟語は
いまだにネタにされています。
(年貢がきびしいったら)
小学一年生の弟が宿題をやっていた時。
宿題は「やさいのなまえをたくさんかく」こと。
弟のノートを見てみると、
「きゅうり、とまと、きゃべつ、じゃがいも‥‥」
と、ここまでは良いのですが、
「しんじゃが、
 にくじゃが、
 じゃがばたあ」

と続いてました。
(新じゃがのホクホクが忘れられない)
小学生の時、社会科の授業。
先生が地図のユーラシア大陸部分を指して、
「これは何大陸でしょう?」
とみんなに尋ねました。
当時まだ習っていなかったので
誰も知らなかったのですが、
元気の良いT君が手を挙げて言い放ちました。
「アジロッパ!」
クラスは爆笑の渦。
(るーじゅ)
小学校の国語の授業のときのまつがいです。
本読みを当てられた私は
「足袋」という字が読めず、
「あしぶくろ」
と読みました。先生は
「それは『たび』と読むのよ」
と教えてくださり、
私は自信を持って読み直しました。
「たびぶくろ」
そのあとしばらくの間
私のニックネームは「たびぶくろ」でした。
(たびぶくろ)
中3と中1の姉妹がふたりで
地理の勉強をやっています。
「三重県の県庁所在地は?」
と聞いたところ
姉が「津」と言うのと同時に
妹は自信満々で
「と!」と叫びました。
確かに一文字だけどもさ。
(その後、「な」と迷う)
私が中学生の時、
英語の授業では、毎回小テストがあって、
まちがえた答えには、
ウラに単語なら5回、文章なら3回、
正しい答えを書かなければいけません。
こんなの意味ないな〜と思いながら、書いて提出。
返却してくれる先生の表情がなんかヘンなのです。
見てみると、正しい英文を、
私はカタカナで書いていたのです!
日頃真面目で、ふざけた事もしない私に、
先生はなんと言ったらいいか
わからなかったようです。
(ねこ)
この前学校の理科のテストにて
「問題文を読み、
 答えを下の語群から選びなさい」
という問題の語群に
「愛」という文字が入っていました。
しかし理科の担当の先生は
ちょっとおもしろいキャラで、
今までにもわざと
「モアイ」や「○○先生」
といったものを語群に忍び込ませ、
テスト中にもかかわらず
クスリと笑わせるようなことをしていたので
またそれと同じものなのだと思って
とくに気にせず問題を読んでいると、
いきなり教室のドアがあき、理科の担当の先生が。
「問3の語群に
 『愛』という文字が入っているけど‥‥
 ほんまは『貝』の間違いです!」
息切れしながら言い終わった先生を見て
教室からクスクスと笑う声。
あとで先生に話を聞くと、
テストの日が近づいているのに
ぜんぜんできていなくて
あせって見直しもほとんどせずに作ったそうです。
(中学生プリン)
中学生の頃、ある化学の三択問題で
「‥‥実験後の体積はどうなりますか?」
というものがあり、選択肢は
「ア:増える
 イ:わからない
 ウ:減る」
その後生徒からの指摘により
イは「かわらない」に修正されました。
(イトコ)
はいはい、みんな、ちゃんと見直しておくようにー。
もしも、ほかに「珍解答」があったら、
下の「投稿する」ボタンをクリックして
先生にメールするようになー。
ああっと、それから、まだ
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
読んでいない人がいたら、ぜひ読んでおくようにー。
じゃあ、今日はここまで!
起立! 礼! 着陸!
♪キーンコーンカーンコーン。

イラスト:しりあがり寿

 

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