ある行為をしようと思っていたところ、
どういうわけか違う行為に及んでしまった。
そういった人の不可解を集めてお届けする
週末恒例の「まつがい」特集。
本日もいい感じのネタがそろっております。
日常を舞台にした、ささやかなファンタジー。
どうぞ、最後までのんびりとお楽しみください。
小2で転校したての頃。
前の学校と違い、給食の牛乳が瓶だったので
ふたの開け方がわからず、
ためしに親指で思いきり押してみたら
見事に顔が牛乳まみれになりました。
次の日、また親指で押したら
今度は隣の席の男子が牛乳まみれに。
昨日素直に開け方を
教えてくれてたらよかったんだ。
(tk)
私は食後にいつも自分で
ココアを作って飲むのが日課となっています。
ある日食器棚からコップを出して
ココアの粉を出そうと周りを見回したら
洗面所だった時がありました。
どうやらコップを出して
そのまま洗面所に来てしまったようです。
(ココア命)
机でうとうとしている友人の傍で、
携帯電話が鳴りました。
寝起きでぼけーっとしていた友人は、
携帯電話でなくメガネケースを取り、
ぱかっと開いて耳に押し当て
「もしもし! もしもし!?」
と一生懸命。周囲の人間、大爆笑。
「なんで携帯が鳴りやまないのかと思っていた」
そうです。
(その日からあだ名はメガネケース)
買い物を終え自宅マンションに戻って来た時のこと。
エレベーターに乗り、
家に入ってからの段取りを考えていました。
「生もの冷蔵庫に入れて、干しといた布団裏返して、
 それからアレして、コレして‥‥」
すると突然エレベーター内が真っ暗に。
「何事ッ?!」とオロッとしかけた次の瞬間、
行き先階のボタンを押してないことに気付きました。
電気が消えるなんて、一体どれ位エレベーターの中で
段取りを考えていたんでしょう‥‥。
(マッチ棒)
友人との待ち合わせ場所に
遅れてしまいそうだったので、
電話しようと思ったら携帯がない!
「しまった忘れた!
 これでは友人と連絡が取れない。
 相手も僕に電話してるかもしれない。
 携帯持ってない事を友人に伝えなくては」
と、また携帯を出そうとして
「だから携帯持ってないからっ!」
自分につっこみを入れてから、
公衆電話に走りました。
テレカ(久々に使う)を入れ、
友人の携帯番号を調べるため、
またまた携帯を出そうとする‥‥。
「だから、ないっつってんだろーがっ!!」
自分自身に嫌気が差した瞬間でした。
(あったらそれでするっつーの)
小学生のころ、
愛知から東京の祖母の家に泊まりに行くために
新幹線に乗り、母と一緒に東京駅に着きました。
大きい荷物を一度コインロッカーに預けることにして
コインロッカーに400円を入れ、
母が鍵を抜きました。その直後
「この鍵で開くかどうか、
 確かめてみるわね!」
と母が抜いたばかりの鍵を
コインロッカーの鍵穴に入れてぐいっとまわすと‥‥。
もちろん、ちゃんとコインロッカーは空きました。
100円玉4枚の
ガチャガチャッと落ちる音とともに‥‥。
母がもう一度、100円玉を4枚
コインロッカーに悔しそうに入れていたのが
忘れられません。
(みなぼう)
先日会社に郵便局から
私宛に封書が送られてきた。
「郵便局からなぜ会社の私宛に?
 いったい何が?!」
と不審に思いながら封を開けてみると、
「間違って投函されたものと
 思われますのでお返しします」
というメモとともに、私の給与明細が‥‥。
ちょうど封筒と同じ大きさだったので、
思わずポストに投函してしまったらしい。
(安月給)
先日、友人と話しをしていると
友人が何度も
「目がカユイ」と言って、かいていた。
あまりにも何度も言うので友人を見たら
一生懸命、目ではなく鼻をかいていた。
そりゃ、違うとこかいてんだから
いつまでもカユイだろ。
(HOSSY)
何かうまくいかない‥‥
と思ったら、
ホッチキスで爪を切ろうとしていました。
(村田)
ええ、そうです、そういうのでいいんです。
あなたが思い起こした「まつがい」を
どうぞ私たちにお送りください。
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完成度を過度に気にすることなく
非常に気軽な気持ちで投稿してください。
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
どうぞよろしくお願いします!

イラスト:しりあがり寿


2007-04-22-SUN
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN