人は「まつがい」をくり返す生き物です。
どんなにそつなく生きているような人も
実生活においてはしばしば
小さな「まつがい」を引き起こしているのです。
お待たせ、週末は「まつがい」特集。
いずれ劣らぬ傑作・迷作が、
今日もずらりとそろってますよ。
ご家族みんなでのんびりと
最後までお楽しみくださいませー。
オフィスで化粧直しをしようとして
ファンデーションの
コンパクトを開いたとおもったら
それは携帯だった。
(ゴ−ルド)
空のペットボトルに
麦茶を入れて持っていけば安上がり。
その日もそうしてペットボトルをカバンの中へ。
‥‥そのとき、やけにふたの
閉まり具合が気になってカバンを開けてみたら、
閉まり具合どころではなく、
見事なまでにふたを閉め忘れて
横たわってる空っぽのペットボトルがそこに。
ふたはちょこんとテーブルの上に。
カバンを置いていた床は水浸しでした‥‥。
(布カバンでよかった)
会社は全フロアの入口で
ICカードをかざして入ることになっている。
上下のフロアを行ったり来たりすることが多い私は、
カードをかざし忘れて
ドアに激突することもしばしば。
なのに先日は、カードをかざしたのに、
ドアが開かない。
ハッと我にかえるとカードをかざしていたのは、
なんとエレベーターの入口でした。
誰にも見られてなくてよかったー。
(みーやん)
ファーストフード店にて。
わたしはピクルスが嫌いだったので
「ハンバーガー、ピクルス抜きで」
と注文しました。
しばらくして出てきたものを食べてみると、
いきなりピクルスが登場。
「まあ、間違えることもあるか‥‥」
とあきらめ、ピクルスが入っていない部分だけ
食べようとしたところ、
どこから食べてもピクルスが登場しました。
普通に注文しても1枚しか入っていないピクルスが
そのときは3枚も入っていたのでした。
切なくなりました。
(カスミン)
私が高校生のころです。
授業中ふと先生の胸元を見ると、
心臓あたりから流血しているではありませんか!
じつはそれは血ではなく赤インクで、
赤ペンのキャップを閉め忘れたまま、
シャツの胸ポケットに挿していたようです。
あ〜、びっくり。
腕っ節の強い先生だったのですが、
帰ってから奥サマにこっぴどく叱られたようです。
(ナオ)
スーパーで買い物をすると
いつのまにかカゴがいっぱいになって
重たくなってしまい、
けっきょくいつも
入り口へカートを取りに戻ります。
先日「今日はムダなことをしないように」と
入り口でカートを取り、買い物をしていました。
途中でハッと気がつくと、
カゴを忘れてカートに直接
牛乳や卵を載せていました
(ふりだしへ戻る)
スーパーにて。
いつもカートを押しながら買い物をしますが、
その日にかぎって、なぜか歩くたびに
足がカートのキャスターにぶつかる。
おかしいと思って足元を覗きこむけど、
なんら変わりはない。
何度も歩く、覗き込むを繰り返したあと、
手元を見て気付きました。
カートが前後逆で、カートにのせた
買い物カゴのへりを押しながら歩いていました。
いつ、さかさまになったんやろ‥‥。
何もなかったふうをよそおい
正しく押して買い物をしましたが
自分のこっけいな姿と思いこみのはげしさに
こみ上げてくる笑いをかみ殺すのに苦労しました。
(大阪のおかん)
私がまだ20歳の乙女だった頃。
朝からボーイフレンドたちと海水浴に行き、
帰宅後、日焼けした肌の痛みをこらえて、
近所の銭湯へ。
とりあえず脱衣所の奥のロッカーに手荷物を入れ、
番台にお金を払いに行くと、
おじさんがジロジロ私を見て
「お客さん、男?」
ふざけんな! と当時自慢の胸を突き出し
「女ですけど!」
「お客さん、ここ男湯ですよ」
えっ! 振り向くと、
さっき入れたロッカーの脇では、
中学生位の2人の男の子が
裸のお尻をこちらに向けて唖然としてました。
「ご、ゴメンナサーイ!」
とにかく荷物をひっつかみ、外に出、改めて女湯へ。
仕切りの向こうからは、
男の子達のゲラゲラ笑う声が‥‥。
だって昼間、さんざん男性の裸見たんだもん!
違和感なかったんだもん!
いまだ思い出すたび赤面です。
(KAZ)
ああ、やるやる、ていうか、さっきやったわ。
そんなあなたはぜひそれを投稿するべきです。
下の「投稿する」ボタンをクリックし、
件のエピソードをできるだけ簡潔に記し、
文体や日本語に気を配ることなく
極めて気軽な気持ちでもって
ぽちっと送信ボタンを押してください。
ええ、ええ、もう、ほんと、お気になさらず。
明日も「まつがい」の特集ですよー。

イラスト:しりあがり寿


2007-02-24-SAT
もどる
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN