その1094
忘れたころにお送りする不思議な特集‥‥。
それが「まつがってない」特集です。
「まつがってない」ならふつうですから、
わざわざページに載せることもないのでは?
いえいえ、それは早計です。
世の中には、「まつがって」はいないけれど、
どことなく「まつがって」いるような、
そういう不思議なことばや出来事があるんですよ。
ああ、説明すればするほどややこしいですね。
実際に読んでもらったほうが早そうです。
どうぞ、広い心で、のんびりとお読みください。
「まつがってる」のか「まつがって」ないのか
あんまり厳密に考えないほうがいいかもしれませんよ。
7ヶ月の姪っ子が這って
ようやくつかんだおもちゃを
2歳の甥っ子が取り返しました。
それを見たママ(私の姉)は、
「なんで貸してあげないの?
 おとなげないよ?」と。
言いたいことはわかるけど、
おとなげないって、まだ2歳‥‥。
(寝顔は天使)
足をケガしてお母さんに
送ってきてもらった男子生徒。
帰りの打ち合わせをお母さんとしていた。
お母さん曰く、
「もし、帰りの時間が早くなったら
 お母さんの会社に電話しなさい。
 男の人か女の人が出るから」
中間の人もいる会社なのかな?
(つっこみたかった養護教諭)
友人宅に向かう途中、
どう行けばいいかわからなくなり
友人に電話して道のりを確認。
道があるところで曲がって」
他にどこで曲がれと?
(てるりん@結局迷った)
主人がやらかしたまつがいです。
友達のOさんとの年齢差は、
いくつだったっけ?
と聞いたところ、返ってきたのは
「今?」
今と昔では年齢差が変わるようです。
(常に31歳のつもりのダンナ)
コンビニエンスストアの
張り紙に書かれていました。
座っての立ち読み
 ご遠慮下さい」
言わんとすることはよくわかるのですけれど。
(座り込み読み、とか?)
JR中央線に乗っていたときのこと。
途中のある駅で、
発車前に一度閉まったドアが
ぷしゅー、と一度開き、
すぐにまた閉まって、電車は
何事もなかったかのように発車しました。
そのあとの車内放送。
「お客様にお願い申し上げます。
 駆け込み乗車なさいます際は、
 はさまれないように
 駆け込んでください
まつがってはいないけど‥‥。
(はい、私も気をつけます!)
さっき、社長のところへ行き
朝渡された書類について聞こうとすると
「ちょっと待って。
 今、お仕事中だから」
と言われました。
私もです‥‥。
ちなみに社長は独身で
お子様がいらっしゃるわけでもありません。
(ぷよ)
総合病院の皮膚科に行った時の事。
受付で看護師さんにまず
「どこが悪いのですか」と聞かれ、
皆「腕に湿疹が‥‥」とか
「水虫が‥‥」とか答えます。
高校生位の男の子が
「どこが悪いのですか」の質問に一言。
「顔です」
確かにニキビ面でしたが‥‥。
(かも)
弟と母の会話。
「おかあさーん、
 はげヅラ学校に持って行くから
 貸してー」
「何に使うの?」
「今度の劇でおじいさんの役の人に
 貸してあげるの」
「ふーん、いいよ、持って行って」
その後、発表会を見に行くとか
楽しみにしているとか
ほほえましい会話が続いていたが、
そもそも「はげヅラ」が
さらっと出てくる家庭というのは‥‥。
(ちゃどの息子一号)
先日、放課後に丁寧で律儀な男子生徒が
掃除が終わったことを知らせに職員室に来ました。
担当の先生は、山田先生(57歳)。
「山田先生いらっしゃいますか?」
もう一人、新任の
山田先生(23歳)がいらっしゃるので、
「どちらの山田先生かな?」
とたずねると、
「‥‥老いたほうの方です‥‥」
丁寧な言い方考えたんだろうけども。
(ィテ)
母との会話。
母「みなとみらいホールって
  どう行くの?」
私「みなとみらい線だね」
母「なに駅?」
私「みなとみらい駅
‥‥何もまつがったことは
言ってないのに、
自分がとてもいいかげんに思えました。
(横浜までは横浜線で)
と、このような、
曖昧かつ不思議なネタを掲載して楽しむほど、
私たちの門戸と、読者の懐は深いのです。
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『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
ますますもって好調です!
まだお読みになっていない方は、
どうぞ書店でお手にとってみてください。
よろしくお願いいたしますー。

イラスト:しりあがり寿


2007-02-12-MON
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN