おやおや、またお会いしましたね。
金曜日はピンク色、ですって?
とぉんでもない! またリンスがない!
それは黒です。ブラックです。
黒砂糖にたかる黒アリを
黒い画用紙に黒いペンで描写するような
幾重にも重なった超ブラックです。
要するに、「言いまつがい暗黒編」!
心臓に毛が生えていない方は
読まないでください。
あなたは‥‥。
ポーカーフェイスを貫くことができるか?
ぎゃあああああああああああ!
野球中継を見ていたとき、
審判にファウルボールが直撃しました。
あまりにも痛そうだったので、
バンパイアも大変だねぇ」
と、言いました。
振り返った瞬間の家族の微妙な顔が
いまだに忘れられません。
そりゃ日本球界大変だわ。
(吸血鬼)
小学校の開校記念式典に出席し、
帰宅した5年生の息子。
神妙な顔で
「おかあさん知ってた?
 うちの学校って、
 地雷と共に
 歩んで来たんだって」
そんな学校、恐ろしくて通えません!
「時代と共に歩んで来た」
の聞きまつがいでした。
江戸川区に地雷は埋まってないだろ〜。
(こんな息子でもカワイイと思う)
先日、上司が書類を持ってきて
「これ、ホンニンに渡しておいて」
と、言うところを
「これ、ハンニン
 渡しておいて」
と言いました。
犯人て誰だ? ここは七曲署か?
すぐに「本人に渡しておいて」
と、言いなおしていましたが、
笑いすぎてほっぺが痛かったなあ。
(チュウタ)
私が中学生の頃の話です。
ある日、友だちの元樹君が
首の回りにコルセットをつけて
登校してきていました。
昨日車に乗っているときに事故にあったらしく、
注目の的でした。
朝礼の時間に担任の先生が
元樹君の変化に気づき、
「おい、元樹。首はどうしたんだ?」
と聞きました。すると、元樹君は
「はい、打ち首になりまして」
と、自信たっぷりに答え、
クラスには笑い声が
さざ波のように広がっていきました。
元樹君、しばらく会ってないけど、
まだ生きてるかなあ。
(良之助)
学校のパソコン授業での言いまつがいです。
友達が、癒し系キャラクターの壁紙を
デスクトップ画面に貼りつけていたので
「その壁紙かわいいね」と言おうとしたら、
「そのカビガメかわいいね」
とくっきりはっきりと言いまつがえていました。
(あず)
Aちゃんと友達になったばかりの頃、
「どこに住んでいるの?」と聞いたら
「汚らしいの」と言った。
え、え? き、汚らしいって?
どこ? もしや俗に言うゴミ屋敷?
と恐る恐る聞き返したら
「北習志野」でした。
(ニイハオ)
先日、母と買い物に行ったときのこと。
魚を焼く網を探していた母が
「えーと、魚あくやみは‥‥」
あまりに自然で一瞬気付かなかったのですが
ふと反芻しておかしいことに気付いた私。
変換すれば「魚悪闇」。
(よし)
娘を連れて近所のスーパーに出かけた時でした。
靴下を買おうと、肌着コーナーへ向かうと
娘が「これ、かわいいね。でも、なんなの?」
と指差す物を見て、
最近物の名前がすぐに出てこない私は、
「え〜っとね、それは‥‥」
としばらく考え、思い出した瞬間、大声で
「はらわただ!」と叫んでました。
ぎょっとした周りの買い物客が
動きを止めたのを感じました。
いくら大型スーパーとはいえ、
はらわたなんて売ってません。
それはキティちゃんの腹巻でした。
(思い出せたと思ったのに‥‥)
『樋口可南子のきものまわり』発刊のおり、
私はその書籍名を
『樋口可南子の
 きわものめぐり
と読んでしまい、そう信じておりました。
そして
「これがダーリンと共に
 暮らすということなのだ」
と、深く納得しておりましたのです。
申しわけございません。
(あらあら、ろっぼっこ)
ぎゃあああああああああああ!
いかがだったでしょうか?
ひょっとしたら、
つぎに暗黒の「言いまつがい」を耳にするのは、
あなたかもしれません‥‥。
ひょっとしたら、
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
たっぷりと収録された暗黒編は、
しりあがり寿さんの挿絵が
本当に恐ろしいのかもしれません‥‥。
ご縁がありましたら
またお会いしましょう。
ぎゃあああああああああああ!

イラスト:しりあがり寿


2007-01-19-FRI
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© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN