その1059
久々に「まつがい電話」の特集です。
「まつがい電話」といっても、
「○○さんのお宅ですか?」
「いいえ、違います」
「失礼しました」ガチャン!
というようなありふれたやつではありません。
どのエピソードも、ほんのりドラマティック。
そういうこともあるんだねぇ、という感じで
最後までのんびりとお楽しみくださいませー。
帰宅して留守電を再生したら、
おばあちゃんらしき、年配の女性の声。
「もしもし?
 もしもし。
 もしもしー。
 もしもしー!
 もしもしーーーー!」

だから、留守電だってば、と思ったけど、
ひたすら続くばあちゃんの声。
でも、次の独り言で合点がいった。
「もしもしー‥‥‥‥。
 ピーとなったら
 お話しください
 って言ってたのに‥‥
 もしもしー?」
‥‥だから留守電だってば。
(かおり)
美容院に予約の電話をしようとしました。
「はい」
「あ、予約取りたいんですけど」
「‥‥予約ですか?
 それは予約課のほうにかけてください。
 こちらは○○病院□□科ですので」
まさか病院と美容院を
間違えたともいえず、話を合わせました。
だってうちの家の電話、電話番号登録が
今どきカタカナなんだもの‥‥。
(業務用ココア)
今日、イトコから
自宅に電話がかかってきました。
イトコ「あ、○○ちゃん?
    いま大丈夫?
    あれ? ごめん、
    電車の中だった?
いえ‥‥だから自宅ですってば。
(えこ)
ついさっきやっつまいました。
人間ドックで引っかかった私。
まわりに諭されて検査を受けようと、
ものすごく緊張しつつ
会社から病院へ電話。
私 「もしもし」
相手「はい」
私 「あの〜、検診で便潜血が出て、
   精密検査を受けたほうがいいと言われて」
相手「はい」
私 「そちらでは
   大腸の内視鏡検査は
   やってらっしゃるでしょうか?」
相手「あの〜、これ内線です」
私 「???
   (病院の内線にかかっちゃった?)」
相手「木暮(同僚)ですけど‥‥
緊張しすぎて、
外線ボタンを押し忘れたみたいです。
(たぶん痔)
もう何年も前、
携帯電話が普及し始めた頃のこと。
ある日、知らない番号から
メールが入っていました。
「この間はごめんね」から
始まるそのメール、
どうやら高校生か大学生くらいの女の子が
ケンカした彼氏に謝りたい模様。
気になったものの、
彼氏と彼女が顔を合わせれば
すぐに間違いに気づくだろうと放っておきました。
しかしそれから数日後。
「返事もくれないなんて、
 怒ってる?」
と、再びご機嫌伺いが。そしてまた数日後。
「なにも無視することは
 ないでしょう?」
‥‥微妙に雲行きが怪しくなっていました。
が、メールで「宛先が間違っています」
と説明するにはケンカの事情を
知りすぎてしまっていたため、迷っていると。
「何度もメールしたのに‥‥
 ‥‥やっぱり怒ってる?」

と、暗い声の留守電が。
慌ててメールで事情を説明し、納得してもらいました。
当時大学生の私より年下だったらしい彼女、
丁寧に謝罪もしてくれたし、必死な様子だったので
上手く仲直りしていてほしいと思いましたが。
(るいるい)
20年ぐらい前の1月のことです。
「すみません。
 ○○神社ですか」
という電話が
朝からがんがんかかってきました。
どうやら神社が出した
「どんど焼き」のお知らせに
うちの電話番号が
載っていたらしいのです。
当日、電話のベルは鳴りやみません。
家にいた母だけでは対応しきれず、
買い物にもいけず最後は
小学生だった私と兄が電話に出てました。
冬休みの楽しい思い出です。
(今は大連在住)
だいぶ前の話ですが、電話に出ると
「まちがえました」の一言。
思わず「すみません」
言ってしまいました。
今でも、なぜあの時
謝ってしまったのかわかりません。
(満腹亭楽子)
どのような「まつがい」も、
私たちにメールしていただけるとうれしいです。
やり方は至ってシンプルです。
下の「投稿する」ボタンをクリックし、
ことのあらましを簡潔に書き記し、
深く推敲などせずに、えいやっと、
送信ボタンを押してください。
たったこれだけで投稿完了です!
そのような投稿がもととなって生まれた
奇跡の爆笑実話集、
『金の言いまつがい』と『銀の言いまつがい』
全国の大手書店やAmazonなどのネット書店で
好評発売中です! どうぞよろしく!

イラスト:しりあがり寿


2007-01-08-MON
もどる
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN