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新着「言いまがい」〜その448〜


久しぶりに「まつがい電話」の特集です。
といっても、
「もしもし田中?」
「いえ、加藤です」
というような、ありふれたパターンの
「まつがい電話」ではございません。
事実は小説よりも‥‥ということばのとおり、
びっくりするほど
ドラマティックな内容となっております。
最後までごゆっくりどうぞー。


ある日の午後、
仕事をしていたら雨が降り出しました。
同僚のKさんは慌てて自宅へ電話。
留守番電話に向かって
「ちょっとー、
 誰もいないの?
 おかーさんだけど、
 雨が降ってきたから
 洗濯物
 取り込んでおいてよっ!」

と、メッセージを吹き込んでいました。
そのメッセージ、なぜか
我が家の留守番電話
入っていたんですけど。
(でめ)

ある日留守電をチェックすると、
勝手にお見合いの
日程が決まっていました。
結婚相談所へ登録した電話番号を、
間違って僕の電話の
番号にした人がいるようで、
担当の人から日程調整の
メッセージが残されていたのです。
最初のうちは
「お相手は、○日□時に
 どこどこを
 希望しています」

と日程調整な雰囲気の内容だったのに、
だんだんと調子がせっぱ詰まってきて、
ついには
「お見合いは
 明日に決まっております。
 この留守電を聞いたら
 すぐに
 電話をしてください」

と怒気をはらんだ声になってきたので、
こちらから電話し、電話番号が
違うのではないかと説明しました。
(しんや)

一人暮らしをしていた頃、
留守番電話に複数の人から、
「機械が壊れたので
 修理しにきてほしい」

という内容の伝言が
録音されることが続きました。
故障内容を詳しく話す人や、
もう何度も連絡してるのに
どういうことだ! と半ギレの人。
さすがに放置しているのも
悪い気がしてきて、
ある日、かかってきた電話をとって、
間違いですよ、ほかにも何件も
そういうのがかかってきて
私も困ってるんですよ、と告げました。
しかし詳しく聞いてみると、
どうやら前はたしかに、
そのなにかの機械を売っている
会社の電話番号だったようです。
先方はそうとう苛立っていたらしく、
「あんた、その会社の
 連絡先を知らないか」

いや、知ってるはずありません。
「不良品を売りつけといて
 逃げやがったんだな!
 あんた、その会社を
 訴えたほうがいいよ!」

いや、訴えるのは
私じゃなくあなたの仕事かと。
(大月)

中学の頃、女友達の家へ電話したところ
「もしもし」と暗めの男性の声。
彼女のお父さんの声とも違ったし、
男兄弟もいないはず。
しまったまつがえたと思ったのですが、
いちおう確認してみました。
私 「サトウさんの
   おたくですか?」
相手「いえ、ちがいます」
私 「
(やっぱり‥‥)
   すみません、
   まちがえました」
ここまでは普通の
間違い電話だったのですが、
相手の方が突如ハイテンションな声で
なれなれしく
「やっだなぁ〜、もぉ〜。
 まゆみちゃんでしょ〜!」

と言ったのです!
私はものすごくびっくりして、
「え、いや‥‥ちがいます」
とどきどきしながら言うと
相手も焦ったようで
「え‥‥」と絶句していました。
声、似てたのかな。
(まゆみじゃない)

十数年前、田舎に住む友人が
はじめて留守電付きの
電話を買ったのはいいが
録音されているものといえば
「あれ? 何も言わないぞ!
 オーイ!」
「なんでしゃべらないの!
 ちょっとー!」

というのがほとんどだったので
友人は留守電に
「今私は家にはいません。
 これは留守番電話ですので
 『聞いてんのか!』
 『なんでしゃべらないのか!』
 と言われても返事はできません。
 用事のある方は3・2・1ハイ!
 と言われたら
 ご用件をお話しください。それでは
 3・2・1ハイッ!」
と吹き込んでから全くなくなったそうだ。
(こめこめ)

もう何年も前の事です。
本屋さんに勤めている私はお客さんに
「ここの出版社の本が欲しい」
と言われ1冊の古い本を渡されました。
奥付を見ると記載されている電話番号は
03のあとが3桁‥‥。
あまりに古いので
出版社名であちこち調べましたが
正しい電話番号が解りません。
当時はまだネット検索もできないので、
取次さんに電話番号を聞いて
掛けてみました。
ところがその電話番号は
何度かけても出ないか話し中。
何度も挑戦していると遂に出ました!
私「もしもし。あの〜」
電「もしもしっ!
  どこにかけてんのっ?
  (おじさんの声)」
私「あ、あの、○○社さんでは」
電「あのねっ、
  これ国会議事堂の
  廊下の公衆電話だよ!」

私「えっ! こっかいぎじどー??」
電「そう! 国会議事堂!
  電話番号替わったんじゃないの?」
私「はぁ、そーですね‥‥
  どーもすみません‥‥」
電「じゃあね」
ええ〜っ! 何それ〜!
国会議事堂?????
もんのすごくびっくりしました。
(ちょんちょん)

長い長い、まつがい電話の話です。
それは10年以上前、
今住んでいる家に引っ越して
電話番号も変わり、
間もなく始まりました。
多いときには月数回、
「○○さんのお宅ですか?」
と、いつも同じ苗字でかかってきます。
××ちゃんという
小学校5年生の女の子への、
塾や家庭教師の勧誘ばかりです。
かかってくるたびに
相手がかけた番号を確かめ、
名簿が間違っているので
直して下さいとお願いするのですが、
同じ名簿があちこちに出回っているのか、
またかかってきます。
やがて××ちゃんは小学校6年生、
中学生と成長し、
高校を卒業する年齢になって、
やっとまつがい電話から解放されました。
と、思っていたら、
久しぶりにかかってきました。
振り袖のセールスでした。
顔も知らない××ちゃんに、
「成人おめでとう!」
と言いたい気分でした。
(次は結婚相談所?)


とある少女の半生をモチーフにした
壮大かつ感動的な「まつがい電話」、
いかがだったでしょうか?
国会議事堂にかかってしまった電話も、
そうとうドラマティックです。
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(2004.7.12)
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