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新着(しんちゃく)「言いまつがい」スペシャル!
〜その325〜


今日も子どもたちは、小さな手を広げて、
光とそよ風と友だちを、呼んでる。
そんなフレーズがどこからともなく
聞こえてきたとしたら、それは
「言いまつがい名前特集」!
名前、それは、燃える命。
だけど、こんなに
「まつがわれて」しまうなんて。
新年も絶好調でお送りいたします。

私の名前は「みすず」です。
ひらがなで「みすず」です。
高校の入学式で
ひとりずつ名前を呼ばれた時、
私の時に会場内がざわめきました。
「みみず」と呼ばれたのでした。
そんな名前をつける親がどこにいる! と
親が怒るかと思ったら
バカ受けでした。なんだよ〜。
(みすず)

私は「陽子」です。
どこにでもある名前なのですが、
一度年賀状の宛名が
「腸子」になっていて
仰天したことがあります。
さすがに「ちょっとは考えろよ」
と思いました。
(陽子)

「美三」ですが、
「ミミ」とか
「ミサン」「ヨシゾウ」
いろんな呼びかけに飽きてしまい、
今ではいい加減になんと呼ばれようとも
「ハイハイ」と返事をしています。
(よしみ。)

口頭で説明しにくい
「優子」さんの話題がありましたが、
私も「美」とか入っているので、
いつもちょっと気になりながら、
まあ仕方ないしなぁ、と思い、
あえて一瞬言いよどんでから、
「美しいの‥‥美です」

とやってきました。
先日、会社で電話をとって、
「カズヒデ」さんという方が
ご自分の名前を説明されるときに、
「カズは数字の一、ヒデは‥‥」
と言いかけたので、多分「秀」だから、
この人も今きっと
照れくさいんだろうなぁ、
と思っていたら、
さらりと「明智光秀のヒデです」
とおっしゃいました!
(emix)

私も「優子」です。おなじく
自分で説明しにくいと思っていました。
ある時、通販の電話注文で
「優勝の優です」と説明したところ、
「有子」
と書かれた荷物が届きました。
「有償・無償の」とは言っていないぞ。
それ以来、「優勝するの優です」
と表現している。
(優子)

私の名前は「啓子」と申します。
漢字を説明するのに、
いつも「拝啓」の「啓」と説明しますが、
背景の「景」で景子とか、敬子とか
あまり通じません。
でも「谷啓」の「啓」と言えば
100パーセント通じる
のですが、
それは私にとって最後の手段です。
(啓子)

私の名前は「恵美(めぐみ)」です。
別に普通じゃないかと思うのですが、
たいてい「えみ」と読まれます。
訂正しても直らなくて
「えみちゃん〜」「はーい」
と言ってたときもありました。
電話で漢字の説明をするときは
「『恵む』という字」
まで言うと、相手がそこで
納得しちゃいそうになるので、すかさず
「『美しい』も付くんです!」
と勢い込んでしまいます。
(めぐちゃん)
こんにちは。「五十嵐桂」です。
小学校のころは年賀状で
「五十風桂」とよく間違われていました。
小学生に嵐は難しいのでしょう。
しかし社会人になって
「五十嵐柱」
来てしまったときは驚きました。
しかも毛筆だったので強烈でした。
(五十嵐桂)
昔、上司に「金沢」さんという人がいて、
彼は名前を名乗るとき
「福井支社、
 武生(たけふ)営業所の
 金沢です」

と言うので、相手の人は、
彼がどこの誰か理解できなく
なってしまう事がありました。
その度「ややこしくて、すみません」
となぜか謝ってしまう、
とても真面目な人でした。
(福井っ子)
以前勤めてた会社の東京支社に、
「大坂(おおさか)さん」
という方がいらっしゃいました。
とても素敵なおじさまです。
その大坂さんからの
電話をとったIさんが
「○○さん、
 大阪支社の東京さんから、
 あっ‥‥」

いつかは誰かがやるであろう、
言いまつがいだったのですが、
やはり周りの笑いを誘っていました。
それからしばらくして、
大坂さんは大阪支社に転勤になりました。
「大阪支社の大坂さん」
慣れるまでにしばらくかかりましたとさ。
(う〜ぴょん)
間違って別人宛の
ダイレクトメールが美容室から届いた。
しかもあて名は立派な縦書きで、
「汁子」様 しるこ!
世の中、かわいそうな名前の人が
いるもんね〜、と大爆笑したあと
母親シナ子は、
自分宛の郵便であることに気付いた。
それから、名前を記入する際は
「シ」と「ナ」の間は
十分なスペースを
とるようにしているらしい。
(シナ子の娘)
長女の名前は、「聡美」です。
「聡明で美しい聡美です」
というのがおこがましいので
「耳偏にハム心です」と説明したら、
なぜか、「恥美」に。
(恥ずかしがり屋のサンタ)
私は高校の時弓道部だったのですが、
大会の時、後輩のさとしくんという
男の子の名前「聡」を、
メンバー表に「恥」と登録していました。
メンバー表が張り出された
表の前がどよどよしだして、
「先輩‥‥あんまりです」
と言った後輩の顔は
今でも忘れられません。
ご、ごめんなさい。
(ゆうさ)
ウチの息子は「楽」と書いて
「ガク」と言います。
初めて行った病院で作ってもらった
診察券に書かれた名前は
「薬」でした。
場所が場所だけに、受付の方も、
つい書きなれている字を
書いてしまったと思われますが、
読み方ひとつで、
ちょっとやばい名前になりますよね。
(ヤクの母)
私の名前は「繭」という、
中身がややこしい漢字を使います。
説明するのは、とても大変なので、
「ひらがなでいいです」
と言うこともしばしば。
しかし、弟が、ずうぅぅぅ〜〜〜っと、
大人になるまで、
「糸」と「虫」を
左右逆に覚えていた
のには驚きました。
(左が糸で、右が虫)
以前、オーディオ機器を
通信販売で買った時のこと。
注文書に自分の名前を書く際、
どういうわけか「子」と書くべき部分に
「男」と書いてしまったんです。
それから数年間、
当時は女一人暮らしだったマンションに、
存在しない男性「佐知男」宛の
ダイレクトメールが届くことに。
自分で書いておきながら、
ちょっとサスペンスな気分でした。
(佐知子)
大学時代、「小井(いさらい)」という
苗字の友人がいました。
それまでもいろいろと
呼びまつがわれていたそうですが、
大学のある授業で
出席をとっていたときのこと、
その先生はしばしの沈黙のあとで
こう呼んだそうです。
「ちいさい!」
(名簿は五十音順なのに‥‥)
職場に新しい人が入ってきました。
薬師寺さん、といいます。
彼女に備品を渡そうと声をかけました。
「具志堅さん、このノートで‥‥」
今までそんな名前で
呼ばれたことないそうです‥‥。
(準お局)
私の姓は「鰐部(わにべ)」といいます。
難しい漢字なので、年賀状の季節
友人たちに負担をかけているようです。
苗字を書き終わると
気が抜けてしまうのか、
よく名前を書き間違えた
年賀状が届きます。

(hana)
こどもができて、
その祝い返しと名前の披露をかねて、
親戚宛に昆布を送ろうと
百貨店に行きました。
有名昆布メーカーのおねえちゃんに
出産内祝いで送ってくれるように言い、
のし紙にこどもの名前を
書いてもらうべく
「なお、でお願いします。
 ならの『奈』に中央の『央』で」
と言うと、
「はい、わかりました。
 ならの『ら』に
 ちゅうおうの『おう』ですね」

めっさにこやかに復唱してくれましたが、
根っから大阪人の私は
ツッコミ返してしまいました。
「それやったら『らおう』やがなっ!
 うちのちびはラーメンか!」
(うちのちびは『奈央』)

エブリィ・チャイルド・ハズ・
ア・ビューティフルネーム!
さりげなく、イラストレーターの
五十嵐さんも投稿してくださいました。
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書籍『言いまつがい』
よろしくお願いいたします。


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2005-01-04-TUE
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