その2849
「もしもし」「はい、もしもし」
「○○さんのお宅ですか?」「いいえ」
「失礼しました」「いいえ」‥‥ガチャン。
と、まあ、これが、いわゆる
間違い電話の典型的なパターンなわけですが、
私たちが時折お届けする「まつがい電話」は
かなりおもむきが異なります。
ずばり、もっと劇的、かつ個性的!
電話をめぐる「まつがった」やり取りを
どうぞ、最後までおたのしみくださいませー。
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最近はないのですが‥‥。
どうやらうちの電話番号は
「スナバ」という飲食店と
よく似ていたようです。
普段は「スナバですか?」
と聞いてくださる方が多いので
間違い電話であることを
伝えることができたのですが、一度、
「もしもしスナバ?
 ○○と△△と□□
お願い!
と言って切った方がいました。
あの方に品物は届いたのでしょうか‥‥。
(常連さんだったのかな)

私がまだ高校生の頃、
携帯に電話がかかってきました。
なまりの強いおばちゃんの声で、
「もしもし? お父ちゃん?
 あのねえ、
法事のスーツ持った?」
と‥‥。
これはまつがいに違いない! と思い、
「あのう、間違えてますよ」と私が言うと、
おばちゃんが間違いに気がつき、
「あらやだ! 実は旦那がスーツ持たないで
 新幹線乗ったみたいでね〜」
と事情を喋りだし、
5分くらい雑談してしまいました。
面白い縁もあるんだなぁ‥‥
と電話を切りましたが、
肝心の旦那さん本人は
ほったらかしっぱなしですよ〜。
(すかっこ)

仕事中の昼休み、携帯を見ると2件。
明らかに置き電話の番号からの着信で、
この辺じゃない市外局番。
留守番電話に残された
メッセージを聞いてみると‥‥。
「あ、
お母さんです。
 ごはん
3合炊いておいて」
そしてその数分後もう1件。
「あ、
お母さんです。
 ごはん、やっぱり
4合炊いておいて」
増えちゃったよ!!
何でだか罪悪感みたいなものを
感じたのを覚えています。
(ミサト)

職場で電話が鳴ったので出ると
他企業への間違い電話でした。
電話を切ってしばらくすると
また同じ人からの電話が‥‥。
「はい、株式会社○○でございます」
「えっ? あ! ごめんなさい!」
ガチャ!!
声の主は同じフロアの
隣の部署のおじさんでした。
最初の時も名乗っているんだから
一回で気付いてほしかったです。
ちなみにこの人からの間違い電話は
一度や二度ではありません。
(ちゃんと取引先にかけてください)

10年ほど前。一人暮らしをしていた頃の話です。
仕事を終え、家に帰ると
留守電のボタンが光っていました。
実家の母だろう、と思いながら再生すると
しゃがれたおじさんの声。
「兄貴‥‥‥‥もうあかん‥‥
 
いっぱいいっぱいや‥‥
 すぐ来てくれ‥‥」ガチャ。
もちろん私は兄貴でもないし、
いますぐ行ける心当たりはなく。
かなり切羽つまった感じだったので、
切なかったです。
(助かったのかな)

友人Aが中学生のころ、
他の友達と遊んでいたときにBも誘おうと思い、
Bの家に電話しました。
Aは、Bへの嫌がらせでわざと
Bの当時の彼女を名乗ることにしました。
しかし、電話に出たのは、
Bの父でした。
でもBとBの父の声が似ていたので、
Aはそれに気づかず、
「○○で〜す(裏声で)」と
Bの父にひたすら言っていたそうです。
(危うく切られるところだった)
「まつがい電話」に限らず、
さまざまな「まつがい」を募集中です。
おお、これは「まつがい」だぞ、
というものがございましたら、
「投稿する」ボタンをクリックし、
ことのあらましをだいたいの感じで書いて、
仕上がりを過度に気にすることなく、
送信ボタンをひょいと押して
私たちにメールしてください。
どうぞ、お気軽にご参加くださいませー。

イラスト:しりあがり寿
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2011-12-03
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN