その2754
すべての子どもたちは
美しい名前を持っています。
ひとりずつひとつ、かけがえのない名前を。
ところがね、その、燃える命ともいえる名前は
しばしば、よその誰かによって
あっさりと「言いまつがわれて」しまうのです。
そんなエピソードを集めてお届けします、
「名前の言いまつがい」特集。
どうぞ、最後まで、読んでみてくださいね。
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デパートでのし紙を書いてもらう時に
「お名前は?」
「エイコ、英語の『英』に
 子供の『子』です」といったら
「A子」
と書かれたことがありました
(少女じゃないけどA子です)


私の名前は「悦子」ですが、
子供の頃に友達から届いた年賀状の宛名は、
「○○税子」様。がっくり。
でも、もっと落ち込んだのは
「○○脱子」様。
みんな、無理して習ってない漢字、
書かなくていいんじゃない?
(でも「悦楽」という言葉を
 知った時の方がショックだった気もする)


今、上司から回ってきたメール。
内容は11月から異動してくることになっている、
加藤さんの紹介。
何気なく読んでいて、
加藤さんの名前を見てびっくり。
「加藤 さん」
恥!? そんな名前の人いるの!?
でも本当に恥さんなら失礼だし‥‥
でも読み仮名は‥‥?
色々疑問は尽きませんでしたが、
どうやら本名は「聡さん」で、
上司の誤メールだった様子。
でも、手書きならともかく、
どうやったらキーボードで
聡と恥を打ち間違えるのでしょう‥‥。
(みなむ)

私の名前は、呉帆(くれほ)といいます。
今年の夏、羽田空港のカウンターで
チケットを購入したのですが、
出発1時間前の便だったためか
手続きをしてくれたおねぇさんが
かなり焦っていたようで、チケットには
「クレコ様」と書いてありました。
ちなみに、
「クレホー」とまつがわれた上に
「日本語で宜しいですか?」
と聞かれたこともあります。
(カツゼツ悪いのか?)

トオルくんが3才の
ある晴れた日に妹が生まれました。
トオルくんが初めて見た妹は
ぐしゃぐしゃですごい汚かったそうです。
妹の行く末が心配になったトオルくんは
お父さんに妹の名前を聞いてみました。
『ネズミ』だよ」
お父さんは教えてくれました。
「こんなに汚い上に
 名前が『ネズミ』なんて‥‥」
哀れで仕方がなかった‥‥
と、妹である私はウン十年言われ続けています。
(私はメグミ)


ゴルフ大好きな友人はホリが深く
日焼けもしていて、
よく外国人に間違われます。
先日も領収書をもらう彼女に
店員さんが
チャチャイ様でよろしいですか?」
と確認していました。
彼女は「坂井」さん。
2人で爆笑しました。
(フィリピーナ)


インフルエンザ接種希望の方で混雑する院内。
「申し込み用紙を記入してください」
窓口は忙しい。
患者さんも慌ててる方が多いようだ。
ふと手許の申し込み書を見ると
ご自分の名前「三郎」さんのフリガナが
「ザフロウ」に‥‥
焦ってらしたのね‥‥。
笑ってしまって呼べません。
(はせを)
「名前」に限らず、
どのような「言いまつがい」も、
遠慮なく、気軽に、しゅっと、
私たちに送ってください。
「投稿する」というところをクリックし、
立ち上がった新規ウィンドウに、
ことのあらましを書いて送ってください。
大丈夫、大丈夫、超気軽にどうぞー。
口笛でも吹くように、スキップでもするように、
ひょいっと送っちゃってください。
じゃあ、また明日ね。

イラスト:しりあがり寿
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2011-08-30
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN