その2506
ちいさな子どもたちに
「わさび」の存在意義がわからないように、
きっと若者たちには、
「まつがい」のある人生の豊かさが
ピンとこないことだろう。
磨き上げたステンレスのように
完璧な毎日を送ることが
どれほど退屈であるか、
きっと彼らは知らないだろう。
ようこそ、愉快な「まつがい」の世界へ。
どうぞ、のんびりお楽しみください。
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夜のJR荻窪駅の改札。
酔っ払ったおじさんが、
切符(または定期)を入れるところに
千円札を通そうとしていました。
通るわけありませんが、
めげずに、時々よろめきながら
何度もトライしてました。
(マーミン)

いま、やっつまいました‥‥。
仕事中、ふいにささくれが気になったので、
「引き出しに爪切りがある」と思い出して、
パソコンの画面を見ながら
右手で取り出し、左手に持ち替えて構えたら、
妙な重量感。
ホッチキス握ってました。
指、留めちゃうのかな‥‥。
(あや)

ついさっき会社の先輩がやらかしました。
「お先に失礼しま〜す」と帰っていったが、
エレベーターの所から
ダッシュで戻ってきて一言。
「間違った‥‥
 上がる時間が
1時間早かった‥‥
今日は何か用事でもあって帰るのかと
思ってましたけど、違うんですね。
(オガ)

久しぶりに会った友人から聞いた話
ご両親が「用心のために」と
初めて犬を飼い始めた。
でもめったに散歩に行かないので
ストレスが溜まるのか
ちょくちょく近所の動物病院に家出する。
ある日のこと「今日もいらしてますが」の
電話があり、迎えに。
連れて帰ってお水を飲ませ、
「随分きたなくなっちゃったねえ」と
すっかり洗ってブラシをかけたら、
まったくの別の犬だった!
気づかなかった飼い主もだけど
普通、なんか、途中で吠えるとか。
あんまりよくしてもらって
言い出せなかったのかも。
(ともこ)

会社のお使いで外務省に書類を預け、
翌日またその書類を取りに行く
ということがありました。
書類を取りに行く日、駅の案内どおりに
歩くものの、前日よりやけに遠い。
「昨日は違うルートで行ったからな〜」
と思っていました。
やっと着いた〜、昨日と入り口が違うなぁ、
あ、昨日は裏口から入っちゃたんだ! 
警備の人に「書類を取りに来ました」と伝えるも
「はい? こちらの受付で手続きをしてください」
と言われ、横の小部屋へ。そこの警備の人に
「書類を‥‥」
「用紙に必要事項を書いてください!」と
かぶせ気味に言われ、
なんだよ! 裏口から入ったほうが簡単だった!
とイライラしながら用紙に書いていき、
どこの部署に用があるのかという欄がありました。
どこだっけかな? と昨日もらった
預かり証を見てびっくり。
私は外務省ではなく、
財務省にきていました。
くるりと受付の方を振り返り、
「来る場所を間違えました!」と
謝ってそそくさと出ました。
預り証を見るまで気づかないなんて‥‥
ショックでした。
(あ〜あ)

家電量販店のチラシを見ていたら、
USBメモリーの写真に
39800円の値が表示されている。
ウソだろー、と思い説明文を読んだら、
USBメモリーに見えたそれは
冷蔵庫だったと判明した。
(縮小すると意外に似ている)
誰かの「まつがい」を
くすくす笑いながら読んで、
ついでにふと自分の
「まつがい」を思い出したなら、
どうぞ「投稿する」ボタンを
クリックしてください。
立ち上がった新規ウインドーに
ことのあらましを簡潔に書き表し、
できたところでためらわず
送信ボタンを押してください。
あれこれ悩まず、お気軽にどうぞ。

イラスト:しりあがり寿
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2010-12-25
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN