その2082
すべての子どもたちは
美しい名前を持っています。
ひとりずつ、ひとつ、かけがえのない名前を。
ところが、その、燃える命ともいえる名前が
それはもう、あっさりと、誰かに
「言いまつがわれて」しまったりするのです。
さぁ、「名前の言いまつがい」を
そろそろはじめましょうかね。
どうぞ、最後まで、ごゆっくり。
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うちの会社に
「笹島さん」という方がいるんですが、
その人を呼ぶときに、
「あのー、ささじまん!
って、呼んでしまいました‥‥。
笹自慢? ささじマン?
腰砕けです‥‥。
(だい)

本日、仕事でお会いした
お客様は山内さん。
おなかまわりになかなか貫禄がある。
お見送りした後、次回のお約束を
予定表に記入しようとして
「○時 山肉さん」と‥‥。
こらこらこら。
(なぼちん)

「杏子」と書いて「キョウコ」といいます。
知っている人はあっさり読みますが、
最近知らない人も増えている模様。
それでも「杏」が「アン」と
読むことはわかるらしく、
「そんなわけないよね‥‥」
という顔をしながら
あんこちゃん?」と呼んでくれます。
とっても甘そうです。
(地元の名産は和菓子です)

知り合いの「亜矢さん」という人に、
贈り物をしました。
電話注文で、受取人の名前の漢字は
「亜細亜の『亜』に、
 弓矢の『矢』です」と説明しました。
電話の相手のお兄さんは、
自信ありげに「わかりました」と言っていました。
翌週、彼女の元に
ア弓 様」宛の小包が届きました。
(石)

息子の通うスイミングクラブより
電話が、かかってきた。
「月謝の入金ありがとうございます。
 ところで、保護者の
 お名前の確認ですが‥‥
 『○○おさる』様
 よろしいでしょうか?」
「は? おさる??」
「はい、何度も確認いたしましたが、
 お・さ・る、となっておりますので、
 確認のお電話しております」
「‥‥もうしわけありません。
 ATMからの入金に不慣れなもので、
 間違えたみたいです。
 『○○まさる』と、
 訂正しておいてください」
ATMでの入金がはじめてで何度も間違えて、
後ろには長蛇の列となり、挙句の果てに、
「○○まさる」という主人の名前を、
「○○おさる」と、入力していたのでした。
15年前の私の秘密のお話です。
もちろん、お・さ・る本人は、知りません。
(ゆうすけママ)

中学生のころ。
同じクラスの「本多さん」は、
習字の時間、自分の名を書くところに
「本田」と書きました。
「あ。間違えた」と言ってました。
うん、スゴイまつがいだと思います。
(石)
どのような「言いまつがい」でも、
ためらわず、私たちにお送りください。
こんなんでいいのかな、と悩んだ場合は、
そんなんでいいんだよ! という
我々からのアドバイスを思い出してください。
投稿は「投稿する」ボタンを押してはじまる。
ささっと書いて、メールしてくださいね。
それでは、また明日、お会いしましょう。

イラスト:しりあがり寿
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2009-10-27
HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN