その2020 ある日、ふと耳にした、 とんでもないフレーズ。 そんなバカな！　ありえない！ 思わず私は耳を疑った。疑ってよかった。 だってそれは「聞きまつがい」だったのだ。 意味はかけ離れているが、 音としては微妙に近い。 そんな「聞きまつがい」の妙を どうぞ、おたのしみくださいませ。

「近隣のサラリーマンでにぎわう」を 「ギンギンのサラリーマンでにぎわう」 と聞きまつがえました‥‥。 （らもん） 朝、新聞読みながらテレビもつけてました。 「‥‥今日の一戦は、 　てんとう虫戦です」 え〜っ？　何の番組？？ と思って顔をあげたらスーパーが出てました。 「伝統の一戦」だった。 （ナガラ族） 薬局でアルバイトしています。 お客様「ラクダどこにいますか？」 わたし「ラクダ、ですか？」 お客様「薬剤師はどこかって聞いてるの！」 どうしてラクダなんて聞こえたんだろう‥‥。 （みさこ） エレベーターに乗った時、 「何階ですか？」と 先に乗っている人に尋ねられたのに、 私の耳には 「何歳ですか？」と聞こえ 「23歳です」と答えてしまった。 そのあとで間違いに気がつき、 恥ずかしさに顔があげられなかった。 （内山弘子） スーパーで働いている母は 買い物中のお客さまに 「ココアどこですか？」 と聞かれましたが 「ココア」を「ここは」と 聞きまつがえてしまい 「はい、ここはスーパー○○です！」 と笑顔でお店の名前を答え、 お客様に大笑いされました。 （かまぴー） とある工事現場の事務所で働いています。 ４月から職場の仲間に加わったＡちゃん、 今日も恐る恐るの電話応対。 「すみませ〜ん、副所長に 　ローマンズの 　Ｂさんからお電話です。」 「え？　ローマンズのＢさん？」 正しくは、本社「労務安全部」でした。 明日もがんばれ、Ａちゃん！ （のーしゅか） 電車にて。 駅に近づいたときに聞こえてきた 車掌さんのアナウンス。 「次は○○〜。俺んちは右側です」 えっ！　車掌さんの家？　右側に見えるの？ んなわけない。 「お出口は右側です」でした。 （西） 共働き夫婦。ある日の帰宅途中のこと。 買い物をする前に、だんなに 「今晩チゲ鍋だけど何入れたい？」 ときいたところ 「牡蠣やたら入ったのん」 と返事。 ふむふむ、転職して疲れてるのね、と 奮発していっぱい牡蠣の入ったチゲ鍋を作ったら 「何で牡蠣だらけなん？」 と不思議そうに聞かれた。 はぁ？　と思ってよく確認したら 「牡蠣やタラ入ったの」だったらしい。 せっかく奮発したのに‥‥。 （ｙ） それは通勤のバスの中でした。 バス停に止まり、乗客が降りるときに 運転手さんがなぜか 「ほいやーとりろん」 ‥‥とおっしゃるのです。 別の日には同じシチュエーションで 「へいやーとりまー」 とも、おっしゃってました。 ‥‥それが「はい、ありがとうございます」の 音便変化したものだと気づいたときは、 笑いを通りこして怖くなりました。 （日本語わかんない）

「聞きまつがい」「言いまつがい」 その他、どのような「まつがい」でも、 どうぞ、私たちにお送りください。 具体的には右の「投稿する」ボタンを 何気ない仕草でクリックし、 ことのあらましをシンプルに書き表して、 仕上がりを過度に気にすることなく 送信ボタンを押してください。 大丈夫、大丈夫、お気軽に！ それでは、また明日、お会いしましょう。 イラスト：しりあがり寿

2009-08-26

HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN