飯島食堂へようこそ。おでかけ編 キッチンツール選び、ごいっしょに 重松清さんと、かっぱ橋。
かっぱ橋道具街とは
LIFE

その2 単機能商品の宝庫@キッチンワールド
重松 あ、俺、これ、好き。
飯島 わたしも!
── 野田琺瑯のポットですね。
コーヒーを淹れるのによさそうです。
重松 俺、フィンランドで探したんだよ。
フィネル社の、ヴィンテージ。
── はい、はい。
すごい人気ですよね。

▲これがフィネル社のヴィンテージ・コーヒーポット
重松 なかった。
── あれ、なかなかないんです。
重松 コーディネートをお願いした
森下ヒルトゥネン圭子さんに
ミルクパンを貰って帰ってきたんだ。
── 重松さんと飯島さんと「ほぼ日」の共通点は、
みんなそれぞれフィンランドで
森下さんにお世話になっていることですね。
「かもめ食堂」の
アソシエート・プロデューサーが
森下さんですもんね。
飯島 森下さんから、重松さんとの取材旅行が
とっても楽しかったって、
私にもメールが来ました。
── 森下さんは楽しすぎて、最後の3日間、
「もう終わっちゃうんだ」って
べそかいてたそうですよ。
重松 いや、もう何かね、みんな、白夜でね、
気持ちがハイになっちゃってね。
飯島 ああ、分かります。
夜っぽくないのに夕ご飯食べると。
重松 もう、訳分かんなくなるんだよね。
── 野田琺瑯のシリーズは
フィンランド的ですよね。
重松 「ほぼ日」の連載で見てさ、
いいよなあと思ってて。
飯島 これも便利なんですよ。
ジャムをうつすときに使う、
ソフトスプーン。
── となりにあるのは?
「トースト焼き網」。
ガス火で焼くんだ。
あー、いいなあ。
飯島 これ、いいですよ。
魚用の網でパンを焼くと、
匂いがついちゃうから。
重松 うん、うん、
パン専用だったらいいんだ。
一同 (寄ってきて)これ、いい。
いい、すごくいい。
飯島 1人暮らしの人とか、
トースターのない人、
電子レンジのトースター機能だと、
なかなか暖まらないという人にも。
── かなり美味しくできるんじゃないですか、
もしかしたら。
重松 本当? 美味しいのかな。
飯島 美味しいと思いますよ。
結構短時間で焼けるので、
── あ、飯島さん、これ、
飯島さんのキッチンで
使っている、平たいお玉ですね。
飯島 はい、この浅いお玉って、
盛りつけのときにほんとに便利です。
深いお玉だと、肉じゃがのじゃがいもが
割れちゃったりするでしょう。
でもこれなら大丈夫。
重松 これはリンゴの皮むき器だ。
── 単機能のものが多いですね。
重松 そのことに特化したものが多いね。
ところてん撞きみたいなものだな。
あっ! これ!
カレールーを入れる器!
やっぱり、俺たちの世代にとってさぁ、
これでカレー食べるのが憧れだったもんね!
飯島 ねぇ!(笑)
── ほんと!
‥‥と、いま40代が
3人並んで共感中です。
ちょっといいレストランに行かないと
出てこなかったんですよね、これ。
飯島 洋食レストランのカレーですよね。
重松 これ、ほんといいな。
ソースポットっていうんだ、これ。
これか、これが憧れの!
そうかー。(しばし感動)
飯島 これはどうですか?
重松 ご飯だ、ご飯だ。
── こちらは、ご飯を洋皿に盛るときの、金型ですね。
重松 これでチキンライスとか、ぱんとね。
俺は、ちょっと楕円の方がいいな。
飯島 アーモンド型みたいな。
重松 そう、これ(お茶碗型)は、
高級な方だね、
お子様ランチだね。
あ、こっちのちっちゃな白い食器も可愛いな。
飯島 家でちょこちょこ小皿料理を作りたいですね。
重松 ちょこちょこね。うん。
飯島 スペイン料理のピンチョスとか。
重松 うち、こういう、浅皿でさ、
この形ってあまりないんだ。
使えるよね。
前菜、ぱっぱっと置いて、いいなあ。
飯島 しかもひとつ230円です。
一同 安!
重松 これって別に、
何個セットとかって
決まってることってないんですか?
飯島 お店によっては、そうなんですが、
ここ(キッチンワールド)は大丈夫です。
── この白いお皿のシリーズは、
このお店が輸入している商品のようですね。
この大皿、ここで見て
これだけ大きいんですから、
家に持って帰ったらえらいことですよ。
重松 テーブルにどんと置いたら、これで決まりだよ。
こっちの長いお皿もいいな。
うちね、こういう長いお皿がないから、
サンマ、絶対に半分に切んなきゃだめなんだ。
1回さ、1本ザンマを食いたくてさ。
── 1本ザンマ。
飯島 だいたいサンマって32センチぐらいあるんですよ。
重松 じゃあ、これくらいあればいいのか。
お魚はさ、専用のロースターがあって、
そこに1本、置けるわけ。
ところが皿がないから切ってるの。
飯島 残念ですね。
重松 結構残念なんだよ。
これがあれば太刀魚、穴子、はも。
飯島 うなぎも。
重松 長もの専用で!
飯島 重松さん、こちらにお弁当箱が。
今の男子はこういうので
お弁当を作るんですよね。
── べんとう男子って言われてますね。
飯島 縦長で鞄に入りそうですけど、
これで、男性、足りるかしら。
重松 俺もたまに仕事場に弁当を持ってくよ。
俺のはね、暖かいまま食べられる、
大工さんが持ってるような
ジャーのお弁当箱。
あれじゃないとね、足りないんです。
‥‥これはなんだ?
三角コーナーじゃないな?
飯島 便利そうですね、鍋に入れといて、
野菜湯でつつパスタを湯で上げるとか。
重松 あー、一緒にね。
飯島 鰹節を入れてそのまま引き上げるとか。
重松 こういうのってさ、高い、安いってのは材質?
飯島 材質もあります。あとはデザイン。
重松 やっぱりさ、高いほど、いいの?
お鍋とか、ずいぶん違うじゃない。
(クリステルの三層鍋を見て)これとか‥‥。
飯島 ものによると思いますけれど、
以前、高い鍋で牛乳をあたためたら
泡が、ぱーっときめ細かくなったんです。
重松 やっぱ贅沢だよね、こういうのってね。ね。

(キッチンワールドの魔宮に呑み込まれつつ、
 つづきます)

訪れたお店はこちら

キッチンワールドTDI
(東京直輸入センター)

東京都台東区松が谷1-9-12 SPKビル1階
http://www.kwtdi.com/map.html


2009-11-25-WED


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