ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

今回、フランソワーズさんがほめるのは
「ほら」です。といっても、
山伏が「ぶぅわうううぅぅ〜」と吹き鳴らす、
貝をつかった楽器のことではなく、
あることないことをデタラメに言う
「ホラ」のことです。
このコラムが取り上げるテーマは
ほんとうに自由奔放なので、
どちらがテーマになってもおかしくないというあたりが
おもしろいですね。
とりあえず、今日のテーマは、
デタラメなほうの「ホラ」です。



第二十六回
ホラをほめる。
〜ドラマチックな人生をあなたに〜

みなさ〜ん!!4月ですね!!
「エイプリルフール」ちゃんと「嘘」つきました?

「節分」には「巻き寿司」
「バレンタイン」には「チョコ」
「おひな祭り」には「蛤汁とチラシ寿司」
「ホワイトデー」には「クッキー」と
企業は行事と商品をちゃくちゃくと定着させてますが
何故か「エイプリルフール」の
関連商品ってないですよね〜。
ちょっと、軽く見られてない?
「エイプリルフール」!!

まあ、それは、置いといて。
わたしはね、「嘘」は好きじゃないのよ!
「ホラ」が好きなの!!

「嘘」は「本当じゃない事」でしょ。
それも、楽しい「嘘」ならいいけど
よく「自己防衛」でつく「嘘」って
ばれた時、「恥ずかしい」じゃない。
あれ、見てるほうも、恥ずかしくって
みんな、恥ずかしくなっちゃうでしょ。
あんなのは、困るのよ〜。

そこへいくと「ホラ」!!
「ホラ」っていうのは「大袈裟」なこと。
これはステキよ!!

「ホラ」の魅力、それはずばり
「だんだん、そう見えてくる!!」ってことなの!!

高校生の頃、私の友達にすごい「ホラ吹き」がいて
彼女がある日オーストラリアから来た留学生の
アンソニー君の噂話をし始めたの、電車の中で。

「アンソニー君って家の中でコアラ飼ってるんだって」
それを聞いて何故か信じちゃった!!
他のみんなは「また、ホラ吹いちゃって!!」とか
言ってるんだけどでも、そう言われると
そう見えるものね〜〜。
私は家の中でコアラにユーカリを差し出す
アンソニー君をばっちり想像できたもん!!

この「想像」こそが、ひとつの「真実」なわけよ!

やだ、怒らないでよ!!
まだまだ序の口なんだから!

お気づきと思いますが、わたしも、
「ホラ吹き」と言えば「ホラ吹き」よ。

でもね、「嘘」じゃないの!!
「ホラ」なのよ!!
もしかしたら「本当」かもしれない!
「大袈裟」なだけでね!!

わたしの経験談を今日はすることにします。
去年の今ごろの私は
「女優になった!!」と言いふらしていました。
正確に言うと「女優の心で暮らすことにした!」
って意味だったんだけど、縮めて言うことにしたの。
インパクトがあって、おかしいから。

これが「嘘」かと言えば「嘘」じゃないのよ。
だって、本当に「女優の心で暮らして」たんだもん。

例えば、友達とランチするのにドレス着たり。
必要じゃないのに、骨盤体操したり。
語尾に「まあ、女優だから」と付け加えたり。
そんな程度の活動でした。

ところが、この「女優の心」になったころ
朝日新聞(関西版夕刊)の企画で
美術家、森村泰昌さんの「変身塾」というものを
友人がたまたま見つけまして、
大好きな美術家の方だったので応募してみました。

「女優の心で暮らしています!
 オードリー・ヘップバーンに変身希望!!」
ってハガキに書きました。
本当のことだったから。

そしたらなんと、採用されたの!!
何が面白いって
「女優の心で暮らす」っていうのがいい!!
ってほめられちゃった!!

残念ながらオードリーにはなれなかったけど
ハリウッド系の女優に変身させてもらい
ばっちり写真におさまってきました。
ちなみに、友人と2人で。

ね、わかってくれました?
「ホラ」とは「大袈裟」なこと。
「大袈裟」とは「ドラマチック」なこと。
そんな風に演出しているうちに
だんだん、そうなっていくものなのよ!!
結局、本当の「女優」にはなってないけど
別にそれが目的じゃないんだからいいの。
「女優の心で暮らす」ことが楽しいんだから。
でも、「変身」とはいえ尊敬する美術家の作品として
「女優」になったのよ!!
なんか、すごくない??

昔「フランちゃんって瀬戸内海で鯨飼ってるらしい」
という「ホラ話」がまことしやかにささやかれたんだけど
自分でも「飼ってるかも?」って気になってきたもん!!
「飼ってない」けど。

暮らしを楽しむ知恵なのよね!!「ホラ」は。

ほら、だんだんわたしが女優に見えてきたでしょ?
鯨飼ってるのかな〜って思えてきたでしょ??

あなたが、そう思えば、
それはもう、ひとつの「真実」かもしれません!!

こりゃあ、深い話だわ〜。
とりあえず、「ほら、ホラ!」ってくらいに
軽く受け止めてね!!
分かる人には分かる?!




ちなみに「変身塾」というのは
朝日新聞関西版夕刊に
美術家の森村泰昌さんが連載している企画で、
一般の人の、ありとあらゆる
「変身願望」をかたちにしてあげるというものです。
じつは、そのときフランソワーズさんが
「女優に変身」して掲載された夕刊を
送っていただいたのですが、
いや、ほんと、見事な「女優っぷり」でしたよ。
まさに「ホラ」を体現するフランソワーズさん。
また、来週お会いしましょう。

イラスト:さとうみどり

2004-04-06-TUE


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