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2018-06-18

おしらせ

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・この惑星に降り立ってから、3日ほど過ぎた。
 3日というのは、この星の時間の単位であって、
 親星(太陽という名である)の周囲を回りながら、
 この惑星が、3度「自転」したということだ。

 優秀な探索員は、すでにかなり多くの情報を
 入手していると思われるが、わたしはだめだめである。
 この惑星の中心的な役割を果たしているのは、
 「人間」と呼ばれる生物なのだが、これが、
 どういう性質のものなのかがさっぱりわからない。

 ひとつひとつの「人間」の個体は、
 わたしたちとほとんど変わらない大きさであり、
 行動の様式も同じようなことばかりである。
 歩き、呼吸し、食物を摂取し、見えないように排出する。
 生存手段を得るための「仕事」という場面においては、
 個体間での対立や協同も盛んに行われているようだ。
 繁殖を基礎にした家族という小集団を持つものも多い。
 ここまでの要素は、われわれと、ほとんど同じなのだ。
 だから、以上の事実はじぶんたちのことから、
 おおざっぱに類推してわかったことばかりなのである。
 それ以外は、まったくわからんちんちんなのです。
 だめだめだめこちゃんなのだ、わたしは。

 ただ、ひとつだけ、深く追求してみたいことがある。
 それぞれの「人間」の個体が、異常なまでに
 ひっきりなしに「本部」と通信をしているのだ。
 移動手段である「電車」に乗っているときでも、
 歩行中でも、建物や室内の任意の場所にいるときでも、
 ちょっとした時間を無理にでもつくって、
 「本部」からの「指令」を受けようとしている。
 単体で自由行動しているように見える「人間」は、
 実は「群れ」としてしか生きられない生物かもしれない。
 わたしは、そんな仮説を掘り下げようと考えている。
 「通信」の方法は、文字、音声、画像などさまざまだが、
 なにかの理由で「指令」が途切れそうになると、
 「人間」はあきらかに「どうしていいかわからない」
 という表情になり、中毒のように次の「指令」を求める。
 あの「すまほ」と名付けられた「通信器」のない時代は、
 どんなかたちで「本部」は機能していたのであろうか。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
なんかちょっとくせのある文など書き出してしまいました。


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