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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-04-23

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・「ほぼ日」でやってきたことは、素直に言ってしまえば、
 じぶんたちのほしいものをつくることだとか、
 じぶんたちの会いたい人に会うことだとか、
 じぶんたちがやりたいイベントをするということだった。
 いままでも、基本的にそうやってきたし、
 これからも、じぶんたちのしたいことをするであろう。
 ま、図々しいことではある。
 「お客さまのご要望をお尋ね」することもあるけれど、
 その前に、「これはいいな。ほしいな」ということをする。
 累計で1000万部の「ほぼ日手帳」にしても、
 ぼくらがほしかったから、つくりはじめたものだった。

 そんなことをあらためて考えると、
 「ほぼ日の學校」をはじめたおかげで、
 ぼくらの知りたいことが聞ける機会が格段に増えた。
 「みなさんいかがですか?」とおすすめはしているが、
 根本的にぼくらが聞きたい話、必要としているテーマで
 ひとつひとつの企画が実現していく。
 先日、NHKカルチャーとのコラボ企画で開催された
 「夏井いつきさん×糸井重里対談」なんかは、
 言っちゃぁなんだけど、ぼくのためにあったようなものだ。
 夏井いつきさんの俳句の「教室」をテレビで見ていて、
 たのしそうだし、うらやましくてしょうがない。
 でも、ぼく自身が俳句がつくれないのである。
 夏井さんの本も買って読んだりしてみたが、
 どうにも最初の一歩の足が上がらない。
 よし、勇気を出して、いつき先生に直接お会いして、
 俳句の門をくぐらせてもらおう、と思ったのだった。
 これが実現しちゃうのが「ほぼ日の學校」のありがたさ。
 俳句について、ぼくのようなことを思って
 うじうじと「いつかやってみたい」とかいってる人、
 いっぱいいるにちがいないという想像もしていた。
 そして、対談の日、真剣でおもしろい時間がそこにあった。
 先生にうながされて、ついに、ぼくは「俳人」になった。
 一作もできてないのに、俳号もつくったしね。
 その後、俳句専用の「ほぼ日手帳」を買って、
 三作つくってみたことも、ぜひ先生に伝えたい。
 俳句は、たしかにぼくの世界を広げてくれそうだ。
 そして、これもほぼ日の學校があったおかげだ。
 「五十の手習い」どころじゃない「七十五の手習い」だよ。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
何歳からでも、今日からでも、ぼくらは新人になれるのだ。


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